宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

「未来社会(社会主義・共産主義社会)の目標ー”人間の自由で全面的な発展” (32)

2019年12月24日 | 綱領関連

《「BSフジ番組プライムニュース」での志位氏の発言のつづき》

反町ー 今は、どうなんですか?」

「志位ー 私たちは、今の日本で、一気に社会主義にいこうというプログラムではありません。 まず、アメリカ従属と財界中心というゆがみをただす民主主義革命を行い、そのうえでその先(社会主義・共産主義)に進もうとというプログラムなのですが、日本の場合、いま言った5つの要素がみな熟しているのではないですか。 ですから、社会主義に進むならばはるかに大きな可能性と展望が開けてくる」

反町― 今の日本にこそ社会主義革命の条件は整っているということですか」

「志位ー そこに進むいろんな要素が熟してきていると思います」

反町ー 社会主義革命をめざすという心を共産党は捨ててはいないのですね」

志位ー もちろんです。 私たちは、『社会主義的変革』という言葉を使っています」

反町ー 革命ではなくて、変革なんだ。 革命はやはり武力を使うこと?」

「志位ー 違う、違う。 私たちの立場は議会で多数を占めて、平和的に進むということです」

反町ー そうか、暴力的革命というのはすでに捨てているんだ。 闘争手段としては。

志位ー それは決してやらない。 平和的な手段でやっていくのですが、革命というのはいわば権力が移るということです。 私たちも入って民主主義的な革命を実行したとするじゃないですか。 そうした民主主義な政権が今度は国民の多数の合意で、社会主義に進もうといった場合に、同じ勢力が中心となって社会主義の道に進むという可能性がかなり高いですよね。 その場合は、革命というより『社会主義的変革』という言葉が、適切になると思います」

「反町ー 民主的議会制度に基づいた、徐々な変化」

「志位ー そうです。 一段一段とやっていくということです

志位ー 一番大事なのは労働時間が短縮され、たとえば1日3時間や2時間、週3日とか4日でもやっていけるようになるとということです。 残りの自由な時間で、すべての人々に眠っている潜在的な能力を自由に開花させ、自分の能力を豊かに全面的に発展させることができるようになる。 すべての人間の自由で全面的な発展を保障する社会ーーこれが私たちのめざす社会主義なんですね」

 「日本共産党の綱領第2章ー現在の日本社会の特質―第4節」は、第2次世界大戦後の日本の「大きな変化」の一つとして、次のように述べています。 

 「第2は、日本の政治制度における、天皇絶対の専制政治から、主権在民を原則とする民主政治への変化である。 この変化を代表したのは、1947年に施行された日本国憲法である。 この憲法は、主権在民、戦争放棄、国民の基本的人権、国権の最高機関としての国会の地位、地方自治など、民主政治の柱となる一連の民主的平和的な条項を定めた」

 「形を変えて天皇制の存続を認めた天皇条項は、民主主義の徹底に逆行する弱点を残したものだったが、そこでも、天皇は『国政に関する権能を有しない』ことなどの制限条項が明記された」

 「この変化によって、日本の政治史上はじめて、国民の多数の意思にもとづき、国会を通じて、社会の進歩と変革を進めるという道すじが、制度面で準備されることになった」

 そして、綱領第4章ー当面する「民主主義革命と民主連合政権」の課題を、資本主義の枠内で可能な民主的改革であることを明確にした上でー「憲法と民主主義の分野で」の課題として、「1、現行憲法の前文をふくむ全条項をまもり、とくに平和的民主的諸条項の完全実施をめざす」

 「2、国会を名実ともに最高機関とする議会制民主主義の体制、反対党を含む複数政党制、選挙で多数を得た政党または政党連合が政権を担当する政権交代制は、当然堅持する」ことなどを国民に明確に約束しています。