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i氏の海外生活体験記

<part1>ジャカルタ滞在記 <part2>ベトナム滞在記 <part3>ネパール滞在記
<part4>しもきた

小鳥が死んでいた

2007-07-25 02:08:23 | ジャカルタ滞在記
衝撃でした。

朝の車の中で同居人から聞きました。朝、部屋の前のベランダにすずめのような小鳥が口から血を出して死んでいた、と言うのです。

「触っていないですよね。触ったらダメですよ。」

処理はおばちゃん女中にお願いしたようですが、これはかなり危険なお話しです。

ご存知のようにネシアが世界で一番鳥インフルエンザによる死者が多いのです。

禁止令が出たこともあり、ジャカルタの街中からは放し飼いのニワトリ、アヒルは姿を消しましたが、すずめに禁止令は出せません。

もし、おばちゃん女中の調子がイマイチおかしくなったら、明日オフィスからそのまま空港に向かう予定です。オフィスにストックしてあるタミフルを持って・・・。

アジアカップ

2007-07-25 01:45:22 | ジャカルタ滞在記
サッカーのアジアカップの決勝戦がここジャカルタであります。

現時点ではまだ日本が来るかどうかわかりません。でも何とかチケットを手に入れたくて情報収集しています。

一番良い席が55ドル(約6500円)で後ろの立見席が6ドル(約750円)のようです。既にダフ屋が暗躍している、と聞きます。

ここで逃したら一生見られないかもしれません。勝負は明日(こちらはまだ24日)の試合の前に入手できるかどうかです。

もし、万が一日本が負けても韓国が決勝に行けば熱狂的な韓国人に2倍くらいで売れる、と算段しています。

しかし、海外安全情報ではテロや暴動、スリなどに十分注意するように警告を出しています。確かに駐車場も混雑して2時間くらい出られない状態になる、と聞きました。1時間で混雑を抜け出し、後はブルーバードでしょうか。

試合もそうですが、何故かオシム監督の実物を見てみたい衝動が抑えきれません。
オシム語録は帰宅してからの楽しみです。

衛星観測

2007-07-24 01:26:21 | ジャカルタ滞在記
衛星観測が急激な進歩を見せています。

先日の柏崎沖地震の様子を伝えていました。ここ半年に渡り断層前後で隆起側が15cm、沈下側が30cm変化していたそうです。今回はこのデータは生かされなかった、というオチでしょうか。

自宅付近をGoogle Earthで見た人が居ます。近くのテニスコートで4人プレーをしている人を確認できたそうです。そのうちウェアの色から自分が映っている、と言っていました。

米国では逆に見えすぎるのでプライバシーの侵害だ、と裁判を起した人もいます。
屋上に小屋を増設したら、直ぐにバレてしまいます。

現在は簡単に立体画像にも変換できるようです。

ジャカルタの大洪水の様子もネットで出ていました。
冠水したエリアは分かるのですが、水位までは分かりませんでした。

歯医者

2007-07-23 02:00:45 | ジャカルタ滞在記
写真は宿舎からジャラン、ジャランで15分のちょっとした繁華街にある歯医者の看板です。

こちらの歯医者の治療方法は「悪いものは取り去る=抜く」というのがネシア・スタンダードです。

これがイヤで日本に居る時に懸命に歯医者に通う人は多いみたいです。

ゴルフで生活

2007-07-23 01:47:56 | ジャカルタ滞在記
今日、日曜日に一ヶ月ぶりにゴルフへ行きました。

来週のコンペに参加するため、クラブを慣らしておきたかったのです。
私のクラブは全て借り物です。他の人がこの宿舎に置いて行ったものを拝借しています。

さて、ネシアのゴルフ場で日本には見られない光景があります。傘持ちねえちゃん以外にです。

それは小さい子供たちが我々の池ポチャボールで生活をしているのです。ネシアは急にスコールが来ることが多いので池は調整池を兼ねたものになっているようです。

池に捕まるとすかさずキャディは「オー、マンディ(イスラムの水浴び)」と言って喜びます。子供たちへのプレゼントなのです。

彼らはボールのメーカーやナンバーを出来るだけ揃えて、6個2万ルピア(300円くらい)で売っています。超貧困層の彼らにとっては非常に大事な収入源なのです。

しかし、彼らにも少しプライドがあり、質の良いボールが揃った時は値を吊り上げ5万ルピア以上で売ります。これは滅多に値引きません。また、日本人がボールを買うような素振りをして必要以上の値引きを迫って、結局買わず「ツバ」を吐かれた人を見たこともあります。また、見つかりそうも無い林の中に入ったボールを見つけてくれた時などはチップをあげます。

今日はコースもきれいで、キャディも4人とも20歳前後のおねえちゃんでした。
時々トンチンカンな距離を教えていましたが・・・。 天気も丁度18番が終わってからスコールが来たのでギリギリセーフでした。

大変気分よく回れましたが、気分が悪いのはスコアーだけでした。


キケンが一杯

2007-07-22 02:55:24 | ジャカルタ滞在記
海外業務では思い掛けないキケンに遭遇することがあります。

自身ではメダン山中の山道でバイクで運んでもらう途中にカーブで転倒し、崖下に転落と思いきや、1m下の樹木に助けられる、という体験をしました。

友人はパキスタンで初めての海外業務の初日に断食明けのドライバーの居眠り運転に遭いカーブの擁壁に激突。腕を骨折するということがありました。
パキスタンは現在はテロの危険性がいっぱいです。

ジャカルタではタクシーは「ブルーバード」に乗ること、と指導があります。
他はメーターもいい加減ですし、目的地へ遠回りしたり、路地へ入って仲間がいて身ぐるみやられる、ということもあり得るようです。

私はブルーバード以外のタクシーに2回乗って、2回とも被害がありました。
最初はカラオケの帰りにブルーバードの前で運ちゃんに「OK?」と言ったら、隣の白いタクシーに引っ張られました。何とか大丈夫だろう、と思ったら、知らないうちに寂しい道路を走っていました。「これはやばい。」と思い、高額を渡して降りました。
2回目は市内のゴルフ練習場へ行く時でした。ブルーバードと思いきや、色が少し違っていました。ま、大丈夫だろう、と思ったら、交差点を一個早く曲がりました。その先は一方通行で目的地にどんどん遠ざかります。知っていて曲がったのです。次の交差点で降りました。

私は日本でも同じ目に遭っています。面接で初めて東京へ出てきてタクシーに乗り目的場所の地図を見せました。うなずいて直ぐに出発しました。しかし、近くまで来た交差点で反対に曲がりました。

海外は地方の田舎者が初めて東京へ出てきた時と同じくらいキケンでした。

世界一の港

2007-07-22 02:21:33 | ジャカルタ滞在記
「タンジュンプリオク港」の世界一とは実は「コソ泥海賊世界一」なのです。

マレーシアとの細長いマラッカ海峡を通る船への海賊の出没はあとを絶ちません。
別に命を貰おうとか、沈没させようとか思っているわけではありません。

海の男たちの物資調達の仕事の手段の一つなのです。

しかし、やる事は命がけですので、彼らの8割はナイフを、4割は銃を持っているそうです。
彼らは小船でそっと近づき、錨を船に引っ掛けて乗り込みます。

この光景を私はかすかに思い出しました。
中国桂林で河下りをしていた時のことです。四方からカヌーでギャングが乗り込んできた、と思ったら、おもむろにジュリアナ風(古い!)の大型扇子や掛け軸を見せつけ「二つで一万、一万」と叫ぶのです。

ところ変われば目的も変わるのです。

「日本の古いお金も付けるあるよ。」 見ると戦時中の日本兵の持っていたお金でしょうか。
5枚千円で買いました。

ご冥福をお祈りいたします。

ジャカルタの三田線

2007-07-22 01:21:39 | ジャカルタ滞在記
我がプロジェクトのメインはジャカルタの物流の港「タンジュンプリオク港」への道路整備です。

この港はアジアでも有数で、規模は横浜港の上を行きます。

ジャカルタの鉄道に日本の電車のオサガリが使われていることは有名です。
この港に電車を下ろし、レールで運びます。道路を横断するレールは通常アスファルトで埋めていて、年に何回か使うときだけ剥がします。
1両500万円とか言っていたでしょうか。日本の電車はメンテが良く「15年は持つ。」と評判が良いのです。

ゆえにジャカルタの色取り取りの電車は懐かしい日本の風景を再現させてくれるようです。鉄道マニアにはたまらないかも知れません。

ミスター ユーティリティー

2007-07-21 00:58:30 | ジャカルタ滞在記
般若のお面をかぶった爺さんのことです。

この話しは是非聞いてほしいのです。彼らとのやり取りで大変感心した事柄です。

般若の爺さんはユーティリティー、つまり水道、ガス、電気、電話線などライフラインに関する調査を担当していました。

爺さんとの雑談の中で来週、彼らローカルが関連会社に協議に行くことを知りました。

今、計画しているプロジェクトの中に幾つか大きな施設などもあり、資料をきちんと作っているか心配になりました。特に鉄塔などは移設しようとすると結構費用が掛かるのです。その他の小さいものもリストを作り、図面に位置を示したもので協議をするのが普通です。

私は上手く聞けなかったので、プロジェクト推進役の中堅日本人スタッフに「爺さんに声を掛けてほしい」と頼みました。

彼は鉄塔の移設先が心配だ、ということから切り出し、現在までの協議状況、先方のニュアンス、今後の方向性、そして持参する資料の様子を尋ねました。

話し相手の少ない爺さんはセキを切ったように分かっている事を説明しだしました。資料もキチンと出来ていました。知らないうちに少しずつ、若いCADオペを使って作らせていたのです。

私はホッとしました。と同時に仲介してくれた彼の次の一言にしびれました。

「ユアー ミスター ユーティリティー」

般若のお面がニコッとしました。

プロジェクトY

2007-07-21 00:21:27 | ジャカルタ滞在記
新プロジェクトがスタートしました。と言っても仕事のことではありません。オフィスで超人気のヨハンナのプロジェクトです。

福のりで飲み会があった時の話しです。

ローカルのボスはヨハンナが大のお気に入りです。彼は無理に用事を作り、彼女の居る3階へ行っては仕事のついでの振りをしてベチャラ、ベチャラして戻ってきます。勇敢なバタック人にあるまじき行為です。

酔っ払いの話題は彼女を我々の居る(彼の居る)2階へ席を移動させられないか、という身勝手な話しでした。

「じゃー、代わりに誰か3階に行くか手を上げなさい。給料も上げるから・・。」みたいなノリです。

彼は実際、力がありました。ローカルの人選は全て彼の手中にありました。施主との協議の約束や相談事の仲介役を進んで行なっていました。また、日本人がローカルに対しどんな注文をしているのか、日本人への苦情は無いのか、昼休みの雑談などで情報を聞き出しているようでした。
ネシア人らしからぬ機敏な動きです。

突然、彼は私に話しを振ってきました。久しく話しをしていないので気に掛けていたのでしょう。

「あなたの仕事はイツマデデスカ? イツ日本へ帰るのですか?」

「一ヶ月です。」

「それはハードスケジュールです。一ヶ月でヨハンナを2階へ移動させなければなりません。」

なんのこっちゃ??

プロジェクトYがスタートしました。