i氏の海外生活体験記

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<part4>しもきた

ミスター ユーティリティー

2007-07-21 00:58:30 | ジャカルタ滞在記
般若のお面をかぶった爺さんのことです。

この話しは是非聞いてほしいのです。彼らとのやり取りで大変感心した事柄です。

般若の爺さんはユーティリティー、つまり水道、ガス、電気、電話線などライフラインに関する調査を担当していました。

爺さんとの雑談の中で来週、彼らローカルが関連会社に協議に行くことを知りました。

今、計画しているプロジェクトの中に幾つか大きな施設などもあり、資料をきちんと作っているか心配になりました。特に鉄塔などは移設しようとすると結構費用が掛かるのです。その他の小さいものもリストを作り、図面に位置を示したもので協議をするのが普通です。

私は上手く聞けなかったので、プロジェクト推進役の中堅日本人スタッフに「爺さんに声を掛けてほしい」と頼みました。

彼は鉄塔の移設先が心配だ、ということから切り出し、現在までの協議状況、先方のニュアンス、今後の方向性、そして持参する資料の様子を尋ねました。

話し相手の少ない爺さんはセキを切ったように分かっている事を説明しだしました。資料もキチンと出来ていました。知らないうちに少しずつ、若いCADオペを使って作らせていたのです。

私はホッとしました。と同時に仲介してくれた彼の次の一言にしびれました。

「ユアー ミスター ユーティリティー」

般若のお面がニコッとしました。
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