眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

【短歌】プラン発狂

2020-11-10 22:31:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
働きに行く奴なんかに払えねえ布告と共に狂った家計

「昨日までいいはずだった」不条理に申し立てても音沙汰はなし

出張に行く奴にまで払えねえ働き者に情けは無用

長々と泊まる奴には払えねえ7日以上は居住とみなす

合宿と旅のセットは認めねえ急ハンドルは自腹で切りな

予告なく変更できる殿様のルールブックに怯える庶民

訪れぬ客人を待つもてなしのスープに浮いた電子クーポン

おすすめのプランはどれも自信なし一寸先を闇と思えば

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【曖昧コラム】寿司が食べたくなったなら

2020-11-10 10:38:00 | フェイク・コラム
「不意に酢が恋しくなる」

 食は生活の基本である。基本を疎かにすると何事も躓くものだが、基本基本と口を酸っぱくすると煙たくなったりもする。カレーもいい、ハンバーグもいい、オムライスもいい。いいのだけれど、何だか面倒に感じられる。
 そういう時に、食べたくなるのが寿司ではないだろうか。
 さあ、心が決まったらご飯を炊こう。


「ちょうどいいご飯を用意する」

 釜に3合の米を入れて炊く。スイッチを入れれば、あとは小一時間待つだけだ。炊きあがるまでの時間、特にこれと言ってすることはない。テレビを見たり、音楽を聴いたり、寝っ転がったりと、気ままに過ごすことができる。心の中に待ちわびるものがある時、何をしていたとしても、それは普通よりもほんの少し特別な時間である。
 さあ、ファンファーレが鳴ってご飯が炊けた。
 まずは杓文字を使いごはんに1/2の区切りを入れる。用意したタッパーに半分移すとちょうど1.5合のご飯になった。
 ちょうどいい量のご飯になった釜にいよいよ『すし太郎』を投入する。その時、袋の中にすし太郎が少し残って出にくい場合は、箸などを突っ込んでかき出すようにすると無駄なく使い切ることができる。次に釜の中のご飯とすし太郎がいい感じになるように杓文字を使って混ぜる。すると鼻先を酢の香りがくすぐって食欲をそそられるので、ちょっとつまみ食いしてみるのもいい。


「風のエールを送ろう」

 すし太郎の完成が近づいてきた。
 きざみ海苔を適当に散らし混ぜ混ぜしたとこで一旦手を止める。
 ここから一気に仕上げだ。団扇を持ってきて、すし太郎をあおぐ。風のエールを送ることで、すし太郎は艶めいて一層美味しくなる。(団扇がない時には扇子でもいい。それもなければノートでも何でもいい)最悪あおがないとしてもすし太郎は問題なく食べられる。作り方は、こんなに簡単だ! そしてこの美味さ!


「茶碗で食べるだけじゃない」

 すし太郎はすぐそのまま食べても旨いが、少しあとで食べてもいい。意外と便利なのがおにぎりにすること。炊き込みご飯などにも言えるが、白飯からのおにぎりと違って、おにぎりに塩をつけたり具を入れたり海苔を巻いたりする必要がない。余裕がないという時でも、すし太郎ならパッと握ればできるので、すぐにおにぎりを持ち出したいという時には重宝する。
 炊く、待つ、混ぜる
 すし太郎はたったこれだけ。
 寿司が食べたくなった時には『すし太郎』を思い出してみよう。

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