折句ラッシュ・クリスマス

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、縦読み
クジラうえリクエストした水族館マダイが歌うスローバラード、クリスマス

凡人帰り(折句)

2018-10-31 01:58:57 | 短歌/折句/あいうえお作文
本州の
メインゲストの
告白に
論を深める
7時の集い

「ほめ殺し」


常日頃
無駄にすごした
人生の
感想文は
全5ページ

「つむじ風」


つねられて
無敵が消えた
7:30
鏡の中に
絶句する君

「つむじ風」


形なき
ゼロを見つけて
立つものが
地球最後の
主となる朝

「風立ちぬ」

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本日のディナー

2018-10-31 01:14:00 | 気ままなキーボード


ご飯
漬け物
納豆
ヨーグルト
ヨーグルト2
ほうれん草マヨネーズかけフライドオニオンのせ
焼き玉ねぎ
タジン鍋(豚肉入り)

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ダイアゴナル

2018-10-30 23:14:51 | 短歌/折句/あいうえお作文
くまたぎの
流星銀を
救うため
魔法をかけた
筋違い角

折句「クリスマス」短歌
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セーブモード

2018-10-30 22:36:42 | 気ままなキーボード
どうした、きみ
何か元気ないね

ふふ、まあ、普通っす
あなたに見せる元気はない
ぼくがうそつきになってしまう
さようなら 

かけていく鉛筆がいま手の中にある
だけではなくてもう一つあるとすれば
もっと遠くを向いてかけていけるだろうか
折れたり尽きたり消えてしまったり
そんなことを何も恐れることなく
振り返っても立ち止まっても
ただただつまらないと他人に見下されても
やっぱり前を向いてずっとずっと
かけていくことができるだろうか

あるいはもうぼくは持っているのかもしれない
いまはもう忘れてしまったけど
最初からポケットの奥にとってあったかもしれない

いまはまだ確かめることはせずに
何かを恐れながら行けるところまで

ポケットに手を入れて歩くのは12月までとっておこう
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猫と人魚(折句)

2018-10-29 19:13:13 | 短歌/折句/あいうえお作文
ふちのない
月の光に
問いかける
メシのこぼれる
盛り場はどこ?

「フットメザ」


ありすぎて
表に出ない
感情の
ケーブルを踏み
涼しげな猫

「アオカケス」


退屈を
衣につけて
闇に立つ
看板猫に
ズームする君

「たこ焼かず」


密約の
0時をまわり
人魚から
秋へと変わる
無常水域

「ミレニアム」

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手持ち無沙汰

2018-10-28 23:26:08 | アクロスティック・ライフ
テプラと書いて天ぷらと読むなんて
もらい泣きするのは無理もないことだった
チーズオムレツを作れるようになったら
普通の暮らしに戻ることができるだろうか
作為的に行方をくらませた紙風船の匂い
多勢に無勢の中盤で思い出してみて

転職先を求めて右往左往する内に
モール街の真ん中でつまずいて
地下世界へ入り込んだ末にネズミにあった
「フルーツポンチの仲間になりたいんだけど」
砂丘に浮いた力こぶのような顔でネズミは語る
「頼れるシェフとかはいるの?」

天候不順の影響が長引いて
もぐもぐ時間が引き延ばされている
地球が空っぽになるまで終わらない戦い
ブリ大根を挟んで国と国とが睨み合っている
先にお腹を鳴らすのはどちらの方か
確かな猫が半端なAIを抱えて見張りについた

天界から徐々に聞こえてきた
モーニングコールが鳴り止まない
力を振り絞って起き上がろうとするが
ふわふわの毛布はあまりにも魅力が強い
サクソフォンとバイオリンが後から加わる
他力本願。どうか起き上がるための欲望をください


 アクロスティック「手持ち無沙汰」
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脇の光(折句)

2018-10-27 10:50:31 | 短歌/折句/あいうえお作文
裏声で
狸を呼べば
いとおかし
屏風の裏に
虎がおいでだ

「うたいびと」


旅人が
古風に放つ
矢に打たれ
過敏に吠える
スカイプの犬

「たこ焼かず」


ソーセージ
コインを投げる
海賊の
シーンをつなぐ
子持ちジンベエ

「そこかしこ」


添いながら
壊れていった
カマキリの
芝居にみとれ
焦がす食パン

「そこかしこ」



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ゾンビ・ゴール

2018-10-26 15:20:46 | 気ままなキーボード

 緩いディフェンスの間を縫って俺はゴールへと突き進んだ。一度俺の間合いに入りドリブルを始めれば、もはや普通の相手では止められない。ゴールはもうすぐだった。その時遅れて伸びた足に削られて俺は倒れてしまった。明らかなファールだろう。そこにルールが存在する以上、ファール以外は考えられない。笛は鳴らなかった。俺はいないのか。俺はいなかったのか。これがもしもファールでないのならば、俺はいなかったのかもしれない。ドリブルをする俺も、ゴールへと近づく俺も、削られて倒れる俺も……。俺はいつからいなかったのだろうか。俺は誰にも認められることなくその場に倒れ込んでいた。

 長い間。俺は多くの夢を見た。夢を見ながら、ゲームのことをピッチの目線で気にかけてもいた。封筒を開けると招集レターが届いていて、多国籍軍の理容師として渡航せよとのこと。俺には理容師としての資格や経験がない。それは不条理な紙切れであり、友人の声の多くも同情的だった。拒否するというのが本線だ。一方ではまた別の声もあった。これを機会として捉え、逆に今からでも理容師としての技能を身につけてはというものだ。それは現実的に可能なのかどうか……。そういうことを考えながらも、俺は本当の現実のありかというものに薄々と気づいてもいる。封筒を手にした感触、不条理な要望、友人の助言、内なる葛藤、これらはすべて夢の産物にすぎない。本当の俺の肉体はピッチの上にある。ピッチの上で死んでいる俺こそが現実の俺である。だから、俺は本気で悩む必要を感じなかった。手紙のこと、多国籍軍のことは、自分に向けられた課題のようで他人事にも等しい。

 その時、俺は薄目を開けて、現実上の試合の行方を注視し始めていたのだ。ボールは中盤を不安定に流れ、攻守はめまぐるしく入れ替わっている。味方の縦パスはカットされるが、すぐにプレッシャーがかけられる。最終ラインからのバックパス。それは敵の守護神へは渡らない。その時、俺は起き上がった。遅れて届いたパスを受け取るのは俺だ。俺はここにいたぞ! 

(ずっとずっと俺はここにいたんだぞ!)


 ゴール!! 


 もう倒れることもない。誰もが認めるしかないゴールがついに決まった。俺を殺した審判が真っ先にゴールを告げたのだ。俺のゴールだ! 明らかなゴールが、俺の存在を明るみへと連れ出した。俺はユニフォームを脱いで観客席へ飛び込んだ。熱い! 焼けるように熱い。そこは温泉の中かもしれなかった。

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ムジナ祭(折句)

2018-10-25 14:25:14 | 短歌/折句/あいうえお作文
A定の
とりにはじまり
C定の
クマによろける
3丁目カフェ

「江戸仕草」


友情で
機長になって
飛躍した
良き一日は
泡沫の夢

「ユキヒョウ」


ほつれ行く
麺に埋もれて
子狸と
論じ合う晩
秋の入り口

「ほめ殺し」


水色の
劣等感に
虹をかけ
明日へ渡った
ムジナ14

「ミレニアム」
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アウェイバス(アクロスティック)

2018-10-24 21:16:37 | アクロスティック・ライフ
あれをごらんください
旨さあふれる町
栄光の鶴橋でございます
イカキムチがたくさん並んで
バランスをとっております
進むご飯はいかほどでございましょうか

明後日の方角をごらんください
宇宙からやってきたという
円盤が光っております
芋のような顔をした宇宙人が
8の字飛行を楽しむ姿は古くから
スズメバチの舞にも通じていると囁かれています

足を鳴らす者たちが集まるという
運動場に見えてまいりましたのは
遠藤のキックでございます
インサイドから正確に繰り出されるそれは
遙か火星までも届くと言われており強力な
スルーパスには多くのメッセージが込められているようです

ありふれた日常だから
うっかりと寝過ごしてはいませんか
永遠というのはきっと
一瞬の中に描かれるものでございます
8月をごらんください
西瓜が真っ赤になって描かれております


 アクロスティック「アウェイバス」
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雨とカール(折句)

2018-10-23 23:24:03 | 短歌/折句/あいうえお作文
足跡も
岬もみえぬ
詩の淵で
闇とつき合う
からくりの歌


あおかえる
みどりのかえる
しろかえる
ヤドカリかえる
カリカリかえる


朝飯は
みそ汁、ご飯
しそ梅に
焼きもろこしと
カールください


雨降りに
みえなくなった
シャボン玉
やっぱり君は
帰ってこない



折句「あみじゃが」短歌

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夜明けの願い

2018-10-22 05:00:56 | 短歌/折句/あいうえお作文
朝飯は
ミミズの他に
しておくれ
山かけそばか
カレーでもいい

折句「あみじゃが」短歌

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詩的趣味(折句)

2018-10-21 23:56:35 | 短歌/折句/あいうえお作文
そうなんか
粉もん好きか
感心だ
七味も好きか
これ幸いだ

「そこかしこ」


八年が
なんてことない
身の上を
すぎる一つの
記述のように

「ハナミズキ」


それぞれが
これぞの菓子を
買い込んだ
四月十月
幸福な風

「そこかしこ」


おいおいと
文字をつかんだ
手探りの
ナチュラリストが
したためた恋

「おもてなし」

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ハイ・ストック(アクロスティック)

2018-10-20 21:19:22 | アクロスティック・ライフ
私一日に二つ三つ疑問を抱く
たずねるのは一つだけ
詩人は何も答えてくれない
不幸の始まりのような顔をして
猫は黒いワゴンの下へ

私一日二枚三枚シャツを洗う
畳むのは一枚がやっと
しわしわのシャツが溜まっていく
不便だねと誰かが言った
寝言かもしれないが

私一日二人三人四人五人敵を作る
倒せるのはせいぜい
死ぬ気でぶつかってようやく一人
武力で倒せる相手はましだ
値のつかない工芸品はより手強い

私一日二つ三つかそれ以上の着想を抱く
試すのは勇気を出して一つだけ
「新手じゃないの」と騒ぎが起きて
震えながら返しを待っているとついつい
眠ってしまう


 アクロスティック「渡し舟」

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ナイト・ゲーム

2018-10-19 20:07:53 | 短歌/折句/あいうえお作文
築9時間
はってはうめる
矢倉城
武将ゆずらず
ループする棋譜

折句「ちはやぶる」短歌
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