折句ラッシュ・クリスマス

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、縦読み
クジラうえリクエストした水族館マダイが歌うスローバラード、クリスマス

ビート強し

2019-09-30 19:53:00 | 【創作note】
「心が乗らない時には言葉も乗っていかない」

ワイヤレスのイヤホンは欠かせない
書くにあたって僕は音楽の力を借りる

周りの雑音をシャットアウトするため
フードコートの喧騒も
ビジネスマンの商談も
イヤホン一つで封じることができる

気分を前に持って行くため
ジャズもポップスもいいけれど
昔から一番世話になっていると言えば
ロックだ

特に眠気に襲われるような時には
激しいロックが救世主になる
なんとなく入ってくる
一つのフレーズに勇気づけられることもある
外国のものもよい
むしろ「意味」が入ってこない方がありがたい時もある

気分が乗らない時も
好きな音楽は背中を強く押してくれる
乗せられて打ち込んでしまう

そんな勢いに乗って作業に集中している内に
いつの間にか心が回復することもある

自分一人の力だけでは
いつも強くはいられないのだ
時には何かの助けが必要だ

例えば熱いビートのようなものが
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重たいショコラサンド

2019-09-29 10:28:00 | 【創作note】
傷だらけの机の上に
あなたがくれたショコラサンド

甘い物は嫌いじゃないけど
あの時あなたは僕の味方をしてくれなかった

食べる物なら他にもあるのだし
かなしみを大事にしたいから

ショコラはまだそこに置いておくよ
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煙草のないハードボイルド

2019-09-28 10:40:00 | 【創作note】
 まだ平成の頃、煙草を吸っていた時がある。
 求めていたものが体の中に入るものだったのかどうか。今となっては疑問がある。重要なのは仕草だったかもしれないと思う。
 お決まりの仕草は気持ちを落ち着かせる。例えばそれはpomeraに乾電池をセットしてカチッと蓋を閉じる。剣でモンスターを斬ってカチッと鞘に納める。一連の流れ、一つの瞬間が大事だったのかもと思う。

 平成の喫茶店のカウンターには、当たり前のように灰皿が置いてあったものだ。ポケットから煙草を取り出してカチッと点す。さりげなくくわえ息を吸う。唇から指を離す。白く吐く。何も言わなくても何か思索に耽っているようにみえる。緩やかに時が流れる。近づけて離す。繰り返し深い呼吸。心が落ち着く、ような気がする。灰皿に灰を落とす。何もしていなくても、何か考えがあるようにみえる。

 何もせずに何かを演じることは難しい。
 煙草一本あれば、一日を描くこともできるだろう。
「ちょっと一本吸ってきます」
「はいどうぞ!」
 そんな緩い時代もあったという。
 今ではそんな一つの仕草にも、疑いの目が向くようになった。
 便利な小道具も昔みたいには使えない。
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おあずけ

2019-09-27 17:40:24 | 短い話、短い歌
 ライオンをまいたらゆっくと皿をとる。それが午後に描いていた構想だった。ライオンは思っていたようなライオンではなかった。12月のライオンとも4月のライオンとも似ていない。強情で、執念深く雨を恐れない。スタミナのあるライオン。羽を伸ばすライオン。風に乗るライオン。あの曲がり角まで行ったら。何度もイメージした孤独を、ライオンは許してはくれない。「いったいどんなライオンなんだ」歩みを止めぬライオン。胡坐をかいたライオン。竜を切るライオン。鬣の先のおやつを読みながら、君は走り続けなければならない。ライオンを振り切るまでは、おやつはおあずけだ。
 
 
優勢を
築いた後の
膝上で
洋梨をさし
受ける名人
 
(折句「ユキヒョウ」短歌)
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喩えはわかりやすく

2019-09-27 17:29:11 | フェイク・コラム
 上手く使えば理屈をつけるよりも速く相手に伝えることができる。比喩は聞く者の中で小さな物語として映像化される。
 しかし誤って使えば、むしろ逆効果だ。
 伝わらない比喩は話を複雑化し、理解の足を引っ張ることだろう。
 
 例えばそれはみんながよく知っている料理などで例えるのが一番間違いがない。計画を立て、食材を調達し、冷やしたり干したり、下準備をし、食べやすいようにカットして、煮たり焼いたり、スパイスを利かし、最初は強火で、あとはじっくり、ちょうどいい皿に盛りつけて、それに相応しいワインと一緒に、愛する人に届けるようにして、お話を作りましょうと言えば、誰にでもよく伝わる。
 
「毎日食べて、毎日作る。お話作りは料理だ」
 
 オーダーを組んで、トップには足の速い奴を入れ、とにかく累に出て、相手を揺さぶって、かき回して、どんどん走者をため込んで、一発ドカーン! 今までまいてきた登場人物を一気に回収する、機動力野球のようにお話をまとめましょうと言えば、誰からも理解される。
 
「走者を溜めて今こそ共感のホームランを」
 
 大駒の通り道を作り、金銀を押し上げて中盤に厚みを築き、玉形はバランスよく、流れ弾に当たらぬように、どちらにも逃げ出せるように、遊び駒を作らず、スピーディーに桂を活用し、構想を練り、隙あらば打って出て、すべての駒が前に前に行くように、そして十分に読みを入れ、銀の頭を叩き、金はむしろ斜めに誘い、角には角で対抗し、下段の香に力を与え、くれぐれも歩切れにならぬように、いつでも金底に歩を用意して、そうして一手勝ちと見れば恐れずに踏み込み、一間竜の如くフィニッシュをお話の最後に持ってこよう!
 
「二枚飛車に追われた夢の話で背筋を冷たくしろ!」
 
 
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コンキツネのリフレイン

2019-09-26 11:03:00 | 【創作note】
詩を書くにはコンがいる
コンキツネを呼ばねばならない

コンキツネはどこにいる?

昨日はいたが今日はいない
さっきは見えたが今は見えない
コンキツネはとても気まぐれだ

どこにいったの?

「ここだよ!」

声はするが姿は見えない
いると見せてやっぱりいない
コンキツネに好かれるには
詩をいっぱい書かなくちゃね

いっぱいいっぱいいっぱい

詩を書くにはコンがいる
コンキツネを呼ばねばならない

コンキツネはどこにいる?
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フレキシブル棋士

2019-09-25 15:46:59 | フェイク・コラム
「今日は何を着て行こうか」
 人間誰もが経験する悩みである。
 着ないわけにはいかない。行かないわけにもいかない。だから悩ましい。気に入った服がないならば、まずは気に入った服を探しに行かなければならない。気に入った服が揃ったら、まずは準備は完了だ。そこからはコーディネートの問題だ。最も考えねばならないのはコンディションの管理だ。風邪を引いたら大変だ。暑さ寒さが極端な季節はその辺の注意を怠ってはならない。暑さ寒さに見合ったコーディネートを心がけることが肝要であろう。
 その時々の気候について配慮することは当然であるが、道程と目的地のことを両面で考えることが必要だ。その意味で、フレキシブルな発想でコーディネートを実行に移したいものだ。行きはよくても着いたら寒い、帰りはやばいでは困ったものである。
 出かける前に少し先の風景を見通し、一日の中心がどこにあるのかを見極めることだ。行き先はハワイ(イオン)かロシア(古民家)か、近未来を読むことが大切だ。対局室は火星にあるのか、千駄ヶ谷にあるのか。棋士はその辺までは軽く見通している。強い棋士はちゃんと読みが入っているのだ。
 寒さが気になっては良いパフォーマンスが発揮できない。先の先の熱戦を想定し、フレキシブルに調整可能なファッション感覚を身につけておくことが最新形についていく極意であるようだ。そして美濃から銀冠へ、矢倉から雁木へ、中住まいから右玉へ、船囲いからエルモ囲いへと、玉形のファッションのめまぐるしい変化も現在将棋の顕著な特徴である。
 裸の王様では人々の支持を集めることは難しい。いつかは自由を愛する戦士たちによって踏みつぶされてしまうだろう。一分の隙も作らず戦うことは困難だ。思い詰めたままではよい構想は描けないのではないだろうか。時にはネクタイをとき、膝を崩し、気持ちを緩めることも必要だ。
 寒くなったらセーターを着る。暑くなったらセーターを脱ぐ。それこそがフレキシブルな棋士のモダンな棋風と呼ぶに相応しい。
 
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ベビースターラーメンの落ち着いた食べ方

2019-09-24 23:53:00 | 【創作note】
#note と向き合って暮らしていると
ふと塩気が欲しくなる瞬間がある

そんな時には
ベビースターラーメン
みんなのソウルフードだ

直接手に取って食べるのもいい
だけど失敗すると
指の隙間からこぼれ落ちてしまうよ
もったいないねえ

袋ごと直接口に運ぶのもいい
だけど失敗すると
口の周りからあふれ落ちてしまうよ
ああもったないね

そんな時には
マグカップにベビースターラーメンを!

そして飲むように食べるもよし
スプーンですくって食べてもよい
カップにお湯を注げば
ベビースタースープラーメンの出来上がり!

これもあったかい
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ごめん

2019-09-23 10:42:00 | 【創作note】
社会や生活や役割や義務に
縛られて
書くことができない時
時間を無駄にしているようで
焦りを覚える

書くべきことがたくさんたくさん
あるのに
(時間さえあれば……)



解放されて自由を得た時
書くことがようやく許された時
何も書けなくなっている

思い浮かぶのは
あの長く苦しかった時間のことだ

ごめん
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pomeraを買おう

2019-09-22 10:41:00 | 【創作note】
新しいpomeraを買おう

こいつが壊れたら
新しいのを買わなきゃな
そう思っている

壊れなくても
こいつはもう
文字盤もかすれてしまったし
新しいpomeraを買おうかな

新しいpomeraは
電池がなくても動くという
画面も少し大きいというし
言葉も何倍か知っているという

新しいpomeraは
何グラムか重いという
1秒か目覚めが遅いという

ああ どうしようかな

新しいpomeraを買おうかな
ずっとそう思っている
もう2年くらい思っている

こいつ なかなか壊れないし
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電気スタンドの終わり

2019-09-21 21:14:00 | 【創作note】
厄介な誘惑と
不都合な混乱を消すために
部屋の明かりを落とすと
純粋な宇宙が復活する

机の縁を噛んだ電気スタンドの
光を月だと思い
虫たちが集まってくる

感覚を狂わせながら
あわれ、あわれ、と
虫たちが周回している

電気スタンドの寿命は
月よりもずっと短くて
衰えぬ羽の運動の最中に
終わる

夜明け前に
虫は落ち
pomeraの中
詩となって生きる
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プレイ・ザ・ゲーム

2019-09-20 14:06:16 | ワンゴール

「さっきは激しいチャージを受けたようだな」

「いつものことですよ。多少悪質な当たりではありました」

「大丈夫か? 随分長い間、倒れ込んでいたようだが」

「すぐ起き上がるには、衝撃が強すぎました」

「頭から落ちたからな」

「倒れている間、どこか別の場所に行っていたようでした」

「地獄の淵を見てきたのか?」

「とても高い場所でした」

「雲の上にでも上がったか?」

「僕はそこを離れたくはありませんでした。とても魅力的な玩具が目に留まってしまったからです」

「玩具売場まで行っていたのか? 子供たちに贈り物でも?」

「僕自身が子供でした。どうしてもそれが欲しかったのです」

「夢でも見ていたんだな」

「それを手にするまでは、どうしても離れたくなくて。それでそこに座り込みました。強情な犬のように深く腰を落として、テコでも動かない構えをして」

「よほど魅力的な玩具だったのだろう」

「でも、それを表現する言葉がまだありませんでした」

「子供だからな。それで犬のように」

「他に交渉の手段がありませんでした。実ろうとも実るまいとも、そうする他にアイデアがありませんでした」

「わからなくはない。だがその態度はただ大人を困らせるだけだろう。執念だけは伝わるかもしれないが」

「好きなものはずっと見ていたかったのです。本当は触れたかったけど、それは硝子ケースの中にあったのです」

「強固な守りの中にあったというわけだな」

「そうです。厳重に鍵がかかっていました。そうでなければ、手を伸ばし触れられたのに」

「カテナチオか。大人になるためには、あきらめを多く学ばなければならない」

「僕はどうしても離れられませんでした。そのままそこで死んだとしても」

「まだ天秤が未熟なんだな。それが子供らしさでもあるのだが」

「離れないつもりでした。そうした時間が長く続けば硝子の扉がいずれは開くことを、どこかで期待していたのかもしれません」

「期待通りにはいかなかったのか」

「母の声が聞こえてきます……」

 いつまで眠っているの? 起きないの? 調子悪いの?

 眠っているだけだよ。まだ早いんだよ。

 行きたくないの? 始まるよ。みんな行ったよ。

 違うよ。行きたくないんじゃなくて、ここにいたいだけだよ。

 いつまでもそうしているの? 何がそんなに嫌なの? 困らせたいの?

 全然違うよ。今が一番いいとこなんだよ。夢の邪魔をしないでほしいよ。

 違うよね。誰か呼びに来たよ。行こうって。一緒に行こうって。

 どこにも行かないよ。純粋でいたいから。重たくて瞼を開けないんじゃない。目を閉じて聴き入っているだけ。

 本当にそうしているのね。もう、知らないからね。お母さんだって、知らないからね……。

「心配かけたな」

「僕は干渉を大きく嫌うようになっていました」

「まあそういう時期もあるさ」

「それから考えられない強い力で僕の小さな体は引きずられていきました」

「どこへだね?」                                                                                             

「大人の世界へ」

「戦場に戻って来たんだな」

「自分を傷つけた大男が手を伸ばして上からのぞき込んでいます。僕はその手を取りました。父ではなかった」

「和解だな」

「手を取らないわけにはいかなった。僕はこの場所を離れたくはないのですから」

「終わったプレーを引きずらないのは良い心がけだ。審判のジャッジも妥当だった」

「まだまだ行きたい場所がありました」

「バイタリティーエリアだな。それでこそストライカーだ」

「誰にも干渉されない場所。ボール一つがあれば笑っていられる場所」

「ゴールがあればもっと喜ばしい」

「一つのボールから、すべては始まりました」

「まさに始まりとはそういうものだ」

「誰にも渡さないために、夢中でドリブルに励みました」

「ボール一つあればどこでも遊べるからな」

「僕はいつも一人でした」

「そうか」

「多くの技があることを本やテレビを見て知りました」

「近くに良いお手本はあったのか?」

「練習相手は身近に生えている木でした」

「木を相手に自分の技を試したんだな」

「はい。最初は目測を誤って木に奪われてしまいました」

「木はいつも自然体だからな」

「日々練習を重ねる内に奪われる回数は少なくなっていきました」

「木が学習することは難しいからな」

「はい。とても不思議な体験でした。ボールはたった一つしかないのに、僕が使える技の数は幾通りもあったのです」

「ボールは優れた遊具と言えるだろう。大地の上ではいつだって平等だ」

「大事なものでした。殺人現場に残された最初の手がかりのように」

「誰か殺されたのか?」

「いいえ。謎が生まれたのです」

「随分と複雑な技も試してみたようだな」

「ありとあらゆる技を試してみました」

「謎は解けたか?」

「いいえ。謎は深まるばかりでした」

「ふふ。サッカーはそれほど単純ではないからな」

「あらゆる技を自分のものにしたかったのです」

「不可能だな。意味のないことでもある」

「多くの木を前にして、とてつもなく難しいことだと悟りました」

「最初はみんな好奇心を抑え切れない」

「僕は無限フェイントを足下に抱きたかったのです」

「神様でもできないことだろうな」

「一つの技が次の技につながっている。一つの失敗の中に一つの閃きが隠されている。それはとても楽しいことでした。それは必要なことでした。すべての上達において」

「楽しみを見出すことは上達の近道になる」

「日々繰り返される失敗、閃き、改良の余地、ときめき、楽しいこと。けれども、学ぶこと、出会うことは、苦しいことでもあったのです」

「楽しいことばかりというわけにはいかない。何事も」

「僕がいつも触れていたもの、求めていたものは、抱え切れないことでもあるとわかったのです」

「一人の人間が到達できる場所は限られているからな」

「楽しすぎることはいつも手に負えないことなのです」

「そうかもしれないな」

「初めて人間を相手にした時、実際に使えるものは限られているということがわかりました。人間は木よりもシビアだった」

「人間は意思や欲望を持っているからな。そこが木との差だ」

「僕は多くのものを捨てなければなりませんでした」

「捨てなければ得られないものがあったのだろう」

「一つのものを見つけるためには、そうしなければならなかったのです」

「誰もが通らねばならない決断の道かもしれない。何か一つを本当に得ようとするならば」

「ゴールへとつながる一つのフェイントを自分のものにすること。それこそが何よりも重要でした」

「それは見つかったのか?」

「それほど容易なことではありませんでした。多くのものを手放したというのに……」

「一つの技を極めるのは簡単ではない」

「だけど、どうしても欲しいのです。しがみついても欲しいのです」

「まだ玩具売り場の前の駄々っ子のようだな」

「絶対に渡さない。これは僕の宝物」

「君だけのではない。そうして持っているとまたあの大男が当たってくるぞ」

「大好きだから近くに置いて見ていたいのです」

「それが許される時間がどれほどあるかな」

「見ていると触れたくなります。一度触れたらもう離したくなくなってしまう」

「私の目から見ればボールは君の足下から離れかけているように映る。極めて危険だ」

「大丈夫です。今は空気で触れているんです。風と心でキープしているんです。だから大丈夫です」

「何が大丈夫だ。その遊び心が危険だと言うんだ!」

「わかっています。危険なことくらい」

「リスクの少ないプレーを覚えろ。もっとシンプルにやらなければならない」

「僕たちのやっていることは、共有なんです」

「そうだ。ボールはみんなの勝利のために持たれるべきだ」

「本当にマイボールにしておきたければ、家から出る必要もない。ずっとボールを抱いて寝ていれば済むことです」

「そんなキープの仕方があるものか」

「そうです。そんなのはつまらない。だから、こうして敵の前にさらしているというわけです。さらして、さらして、キープしている。僕はそうしていたい。そうしてボールを見ていたい。みんなにもそれを見て欲しいんです」

「一瞬の油断が命取りになるぞ。ボールの主は一瞬で入れ替わるものだ」

「危険を好んで僕は家からボールを持ち出しました。みんなのボールである時、それは最も僕のものでもあるんです」

「君はそうして自分のテクニックを見せつけたいのか?」

「試したいのです。公園よりも多くの人がいて、木よりも厄介な相手の前で、自分を試したいのです」

「ここは遊び場ではない。敵にとって一番怖いプレーをしなければならない」

「怖いのは守られたボールではなく、どこへ向かうかわからないボールじゃないでしょうか」

「君のやり方はシャボン玉のように危うい」

「どういう意味です?」

「かみ砕いている時間はない。大男の足が迫っているぞ。どうするんだ?」

「見ててください。ルーレットです」

「よし、かわせ! 危ない! 肩が!」

「ああ! 回転が」

「かわし切れない! 回転力が足りない!」

「脚の間に木漏れ日が見える」

「そうだ! そこだ! 股抜きだ!」

「木の向こうに未知の風景が見えます」

「そうだ! そこへ飛び込んで行け!」

「ああ、犬だ。犬が入って来た」

「どうして犬が? どこの犬だ?」

「視野の外から犬が入って来ました」

「なんてことだ」

「審判の笛も無視して走り回っています」

「ここは散歩禁止区域だぞ」

「犬には勝てないや。どうすればいいんだ」

「水を飲め! ここで水を入れておくんだ!」

 

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固定したいノート

2019-09-20 11:56:00 | 【創作note】
いつかいただいた言葉
誰かに優しくされたこと

好きだった人
大切な一日
君と交わした約束

みんな忘れてしまう

直近の蛮行と
つまらない奴らに
上書きされて

みんなみんな忘れてしまうから

忘れないようにノートを固定した

誰に見せるでもなく
ここにある自分のために
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純粋日記への回帰

2019-09-20 09:09:00 | 【創作note】
日記を書いている内に
日記を書くことについて考えたり
心の内を追ってしまったり
話が横道に逸れてしまったり

「それはもう日記じゃない!」

日記というのは誰かに見せることが主眼じゃない
そういう日記もあるかもしれないが
それは後から現れた日記だ

日記は今日あったことを素朴に書くのがいいと思う
日記を書く間に頭をひねるようになったら

「それはもう日記じゃない!」

日記を書く上で気をつけたいこと
それは日記であることだ
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ダンスダンスダンス

2019-09-19 23:04:00 | 【創作note】
「ねえ宇宙人の話をしてよかったでしょ」



おかしいから書くんじゃない
書いている内におかしくなっていくんだ
考える速度を指が超えていく時に
本当の冒険が始まる

ダンスダンスダンス

ぽつりぽつり
置いている内は
まだ何も始まっていない
観念の森の中にいつまでくすぶっている?

笑いたかったら

さあ #note を持って踊り出そうぜ



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