折句ラッシュ・クリスマス

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、縦読み
クジラうえリクエストした水族館マダイが歌うスローバラード、クリスマス

外食の扉

2019-10-23 20:18:00 | 【創作note】
 外食が怖かった。店の扉を開けることがずっと怖かった。そこにいるのは知らない人だから。店主は山賊かもしれない。常連客はみんな泥棒ばかりかもしれない。たまたま隣に座る人は連続殺人犯かもしれない。とんでもない味付けかもしれない。入り口はあっても出口はないかもしれない。そういうことを色々と考え始めると、どうしても踏み込めない一歩があった。もしも行くとしても、ある程度安全が見込めるチェーン店ばかりだった。考えすぎだということはわかっていた。
(いつか行ってみたい)そう考えながら月日は流れ、気づくと消えてしまった店がどれほどあったかわからない。

「昨日、牛丼食べたんだ」(紅生姜をいっぱい入れたよ)
 先輩が毎日のように同じ味の話をしてくる。いい人なのでもうその話は聞き飽きたなんて言えない。(もうええわ。そう言って突っ込めない関係性をとても寂しく思う)
 そうして心の声を呑み込む内に、このままでは嫌だという思いが徐々に高まっていった。



(僕はどこにでも行くんだぞ!)
(あなたのような話はしたくないんだぞ)

知らない店の扉をあけて
飛び込んでみるのもいい
店主の意気に触れてみたい

店の人、店の味、店の壁、店の色、店の空気
それぞれの店のそれぞれの心

失敗もする、後悔もある
それだっていい

未知の扉の向こうには
素敵な出会いだって
あるだろうよ
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pomera&キメラ

2019-10-21 21:32:00 | 【創作note】
雑談と長い話
談笑と社交辞令
なれ合いと愛想笑い

みんな苦手なら
こっちにおいで

pomeraの翼はキメラの旅さ
投げない限り続く成長
眠い目をこすりながら
ドラゴンだから待てる深みへ
歯止めもなく付箋を散らせ
結ぶよりも大らかに
知ることができたなら

主語も脈絡も捨てて

僕の隣で 君も詩を書けばいいんだ

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姿勢を変えてみる

2019-10-20 10:32:00 | 【創作note】
 行き詰まった時には環境や姿勢をちょっと変えてみる。
 自分だけの部屋、いつものフードコートを抜け出して、まだ見ぬカフェをたずねて歩いてみる。重要なのはコーヒーの味ではない。
 椅子の高さ、形の方がより重要ではないだろうか。前を向いて書き進まなければならないという時に、そこがお茶を飲んでスイーツを楽しんで深く沈んでくつろげるクッションみたいな場所だったら、上手く書き出せない。

 もっと簡単に変えるなら場所を移す必要もない。
 文具やガジェットを変えてみるのもいい。
 あるいは、自分の姿勢を変えてやるのだ。
 より疲れない姿勢、もっと速く書くためには?

 ノートはテーブルの上になくてもいい。
 空に向けて開いてみてもいい。
 前傾姿勢で余裕がなくなったら、ふんぞり返ってみるのもいい。

(逆前傾膝のせ奏法)
 昨日思いついたpomeraの新しい打ち方だ。
 テーブルから放したpomeraを膝の上に。
 丸まっていた背を思い切り伸ばし、逆に胸を張る。
(カートを運転するようなイメージ)
 膝の上のpomeraは案外に悪くない。ちょうどいいのだ。

 ちょっと姿勢をアレンジするだけで、何か一風変わったものが書けそうな気がしてくるから不思議だ。
 うっかり膝から落としてしまわないこと。
 バランスを後ろにかけすぎて椅子からひっくり返らないこと。
 新しい冒険にリスクはつきものだ。
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再生リクエスト

2019-10-19 20:28:00 | 【創作note】
プレイリストは
未来へあてた手紙のようなもの
選んでおいて忘れてしまうものが
いつかの君が思い出すべきものだ
あれほど「好きであったもの」が
もう一度君を作り直すための



はーい!
ごきげんいかが
タイムカプセル・ラジオの時間です
夏の終わりに思い始めたカレーが
走り去ったカブトムシの角に押されて
いよいよ煮詰まってきました
風当りの強い道が開けてみえる日には
ロンTなんか着て出かけるのもいいんじゃない
いつかのリストはまだここに眠ってるぜ
それでは次のリクエストは
世界はまだ終わってないさんから

Mr.Childrenで「彩り」
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7つの詩の終わり

2019-10-18 12:04:46 | 【創作note】
同時に書き始めた7つの詩が
同時にすべて頓挫してしまった
 
ある詩は魅力を失い
ある詩はテーマを失い
ある詩は言葉を失い
ある詩は季節を失い
ある詩はミルクを失い
ある詩は勢いを失い
ある詩は元から存在しなかった
 
抱えていたものは何もあてにならない
 
僕は7つの詩のノートを閉じた
書き始めるのが早すぎたのだろう
 
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未公開ノート(詩歌手帳)

2019-10-15 22:09:00 | 【創作note】
一瞬離れた刹那
ボールと足の間に体を入れて
奪われてしまう

そんなゲームをしていた覚えなんてないのに……


あなたは乱暴な手つきで
それを持ち上げて

「こんなの誰も読みませんよ」

まるで神の審判のように
冷静な口調で言ってから
テーブルの上に置いた

あらためて言うことか

(だから胸の奥にしまっておいたのに)
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pomeraとマリオ

2019-10-14 23:17:00 | 【創作note】
pomeraの中に
マリオはいない
pomeraの中で
マリオと遊ぶことはできない

だけど旅立ちを夢見たり
冒険を空想することはできる

地下鉄の駅構内からでも
体育館の倉庫からでも
病室のベッドの上からでも
できる

掌に乗った時の感触
閉じた時の音
何よりも僕は
pomeraのデザインが好きだ

色のないpomeraに
描けない風景はない

きっとマリオだって

このような場所から
生まれたのだと思う
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ブレイクスルー

2019-10-13 20:30:00 | 【創作note】
ボールを蹴る
ボールが落ちてくる
落ちてくるボールを蹴る

ボールを蹴る
ボールが落ちてくる
落ちてくるボールを蹴る

ボールを蹴る
ボールが落ちてくる
落ちてくるボールを蹴る

いいぞいいぞ
これでいいんだ

「できなかった」ことが
不思議なほどにできている

どうすればできるのか……
ずっとずっとわからなかったのに
今ではその時のことが理解できない
(魔法を覚える時は何かを忘れるのか)

失った自分を
取り戻すことは難しいけれど

新しい自分をみつけることならできる
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のらりくらり

2019-10-12 20:21:00 | 【創作note】
なんとなく書き出してから
なんとなく書きつないできた
行き着くところは最初から
最後までみえていない
こんな風にして書いてきた

#負けないで
#それが大事
#揺れる想い
#輝きだして走ってく
#時代おくれ
#レット・イット・ビー
#ミュージック・ライフ

いつの間にか仲良くなれた子供たち

あんなことこんなこと
色々あった
そうでもないか
エンドレスで自問自答

どこへ行こうか
ここにいようか
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雨上がりのちぎり絵

2019-10-11 04:46:17 | 【創作note】
雨上がりの街を歩いて
ドアノブの欠けた
モスの中にたどり着いた
 
書くべきことは残っていたけど
書くに値することは何もなかった
 
硝子に向いていることが
ささやかな救いだ
 
反射する白いシャツの背中
ヘッドフォンを当てて何かを聴いている
飛沫を上げて走り去るワゴン
横断歩道に開いて見える傘
もう雨は上がったのに
 
ドラッグストアの明かりが消える
 
硝子についた今夜限りの水滴が
何よりも美しく輝いて見える
大きくても小さくても
それはきっとみんな丸い
 
伝え落ちるものは一つもない
ここはまだ
生まれたばかりの宇宙
 
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確信の内に

2019-10-08 05:13:00 | 【創作note】
一つも躊躇うこともなく
確信を持って書けたなら

そんな風なことを
時々夢に見ては

詩をポケットに預け
日記に向かう

日記くらいは
何も迷わず書けるでしょうか
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noteを閉じて

2019-10-07 02:14:00 | 【創作note】
共感を求める昆虫が
僕の中で鳴き始めたら
僕はnoteを閉じなければ

きっとそれはまだ早い

ずっと遠くにあるものが
信じられないようなら
今日のnoteに耐えられない

だから僕はnoteを閉じる

noteがなくても
詩は終わらない
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カクヨムの差異

2019-10-06 22:55:00 | 【創作note】
書くにしても読むにしても
根がいるが
その感じはちょっと違う

「こんなことを読んで何になる?」
とはあまり思わない
読んでいる間
楽しければそれでいいと思う

「こんなことを書いて何になる?」
とは常に思ってしまう
(どんなことを書いていても)

書くはもう
純粋な楽しみを
忘れてしまったのだろうか
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「どうせ」の思考回路

2019-10-05 20:32:00 | 【創作note】
子供の頃、「どうせ」と言ったらよく親に怒られた
そんな記憶があるけれど
本当に「どうせ」だったかは不確かだ



「どうせ」というと投げやりな感じがする
それが許せない時が大人にはあったのかな
(どうせの行き着く先の全消去、全否定)
「どうせ」にはかっこい「どうせ」や
前向きな「どうせ」もある気がする

「ああ気にしないで。全然平気ですよ。
どうせもらいものだし、明日捨てるつもりだったから」



「外出」についてよく考える
どうせ帰ってくるのに、どうして外出するのだろう。
外出には様々な目的がある。
買い物への道、職場への道、外食への道
散歩道(それは純粋な外出だ)
共通するのは帰ってくること。(行ったままは家出。行った先で暮らすのは引っ越し)
外出とは行って戻るがセット。
どうせ帰ってくるのにと、「外出」に問うのはおかしな話だ。
どうせ帰ってくるのではなく、帰ってくるために出て行くのだから。

また、近頃ではテクノロジーの進歩によって、家にいながら外出することも可能になっている。
代表格は「ドラゴンクエスト」。むしろ並の外出よりもスケールが大きい。今後も世界は広がり続けるだろう。
外出はささやかな旅(冒険)でもあった。
行って帰って現在地を知る。何度でもそれを繰り返す。



僕はあちらの世界から
ちょっとだけ
外出してやってきた

いつかは帰ることも
その時から決まっている

みんな忘れた振りができるのは
ぼんやりとした時に流されるから

僕は自分の居場所を見つけて
何度でも繰り返し
外出ごっこをしている

時々は迷子になって
似たような道をさまよったり
まだ帰らないと駄々をこねたり

ここはどこ? 僕は誰?
きみを問いつめたりして

どうせなら
「今を楽しもう」
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睡魔がまさったら

2019-10-04 08:57:00 | 【創作note】
もしも睡魔が勝ったら
何かを話したり
何かを作り出したり
前を向くこともできなくなる

僕は友だちを裏切る
倫理にも道徳にも無関心になり
あなたを置いて行く

僕は怖い
一度でも負けてしまったら
もう僕は戻れなくなる
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