折句ラッシュ・クリスマス

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、縦読み
クジラうえリクエストした水族館マダイが歌うスローバラード、クリスマス

無念

2018-11-30 04:01:08 | 短歌/折句/あいうえお作文
早まって
イントロを食う
おじさんの
マイクのような
すきやきの夜

折句「バイオマス」短歌


身に起こる
劣化を笑え
日常の
アンプの中で
無になりながら

折句「ミレニアム」短歌



ヌードルを待ちわびていた3分に世界は終わった「無念」。

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カップヌードル

2018-11-30 03:36:01 | 気ままなキーボード
ふつふつとわき上がる涙が
車窓の向こう側を満たしていた
「お見送りの方は白線までお下がりください」
じゃあね
元気でね

「間もなく蓋が閉まります」
バイバイ
バイバイ
バイバーイ……


「もう向こうに着いた頃だね」
「そうね」
「ちゃんと食べてるかな」
「大丈夫だよ」
「だといいけれど」
「何とかなるよ」

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待ち人時計

2018-11-30 02:26:43 | 短歌/折句/あいうえお作文
くるこないやっぱりわたしたちに共通点何も見当たらないの


三日月チェアーにかけて待つ君の背中が描いた弧の時間軸


一つ消す今日一つ消す明日も消す生きる望みが多感なリスト


世界中どこを探してみたとこで私はここにいる私だけ



雨脚や
きみはいつから
ふっている
滝の向こうで
愛おしい手を

折句「秋舞台」短歌


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化け猫

2018-11-29 21:06:19 | 短歌/折句/あいうえお作文
言の葉の一つに乗って逃げ出した風のエールを一身にあび


ゆえに夢ゆえに現実 現象の隙間で旗を振る真人間


明日は紙屑扱いになっている私の言葉燃やそうか今日


他人とは人で時々猫なのよ 許しあきらめ好きにさせとけ


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矢倉VSグラタン

2018-11-28 03:18:33 | 短歌/折句/あいうえお作文
詠嘆や
オラウータンや
マナティや
いぬさるきじや
明日休みや

折句「エオマイア」短歌




いつもよりすいているのさいつもとは違う音色の3デイズ


グラタンを膝にのせたらあちちちち5分前には死んでいたのに


行き当たりばったりだから今すぐに消えてしまえる鼻歌の罪


切々と眠さを言の葉に変えて明け方に立つ受付の人






アリクイや
奇妙に夜は
更けもせず
タブレットから
イノセントワールド

折句「秋舞台」短歌

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運び疲れて

2018-11-28 02:23:49 | 短歌/折句/あいうえお作文
持ち切れぬ教科書六本木から渋谷へと運んでいま一休み
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伸びた男

2018-11-27 01:10:45 | 気ままなキーボード
お湯を注いで
カップに被せた蓋は
現実の世界を閉じた

テーブルに顔を伏せて
男は眠ってしまった
3分間はとてもじゃないが
10秒だって
男は持ちこたえられなかった
膨らんでいくヌードルの前で
穏やかな寝息を立てながら

それはまだ誰のものでもない
口をつけることはなかったけれど
きっと深い絆で結ばれている
男はとてもしあわせそうな顔をして
夢の中にいる

カップヌードル
次の世界で 
きっと逢いましょう
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未知との遭遇

2018-11-26 19:47:12 | 短歌/折句/あいうえお作文
あーたたたた
奇声を発し
振る拳に
倒されて知る
インナーマッスル

あれなんや
奇妙な形
ふわわわわ
祟りじゃなければ
異星のクジラ

虻や
危険こいつは
負の昆虫
叩き潰せや
いや逃がします

阿部野橋
切符を通し
踏み出した
たよりのDEPOへ
行こうセールだ!


折句「秋舞台」短歌
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きみにできること

2018-11-25 22:23:10 | 短歌/折句/あいうえお作文
アレクサや
香の勢い
歩で止めて
たこ焼きようじ
胃薬もよろ

折句「秋舞台」短歌

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2018-11-24 10:58:02 | 短歌/折句/あいうえお作文
明日を追う
気力は尽きて
ふて寝した
畳の上に
一枚の香

「秋舞台」


わかるよね
高くふかした
手裏剣の
不調はきみの
猫背をみれば

「渡し舟」


あといくつ
みつめればはん
しんかつの
やかんふつふつ
カップ焼きそば

「あみじゃが」


頭から
期待を抜いて
ふらふらと
漂う心
一掃の時

「秋舞台」
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ウィンター・ディナー

2018-11-23 21:14:58 | 短歌/折句/あいうえお作文
冬や
つゆだく一丁
とみそ汁
メシはサービス
残業手当

折句「フットメザ」短歌
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おじさんパワー

2018-11-23 01:54:05 | 気ままなキーボード
しょーもないのー

トマトオムライスに向かっておじさんがケチをつけた
しょーもない ふん
チーズオムライスにハンバーグオムライスに
ふん しょーもない
音を立て走り去るスケートボードに
ラジオから流れるJポップに
ゾンビとミイラのパレードに
くっだらない! しょーもない!

「おじさん。何をそんなに怒っているのかな」
「仕方がないの。生きるためには」
「どうして?」
「怒りを食べて生きているのよ」
「怒りを?」
「そう。おじさんは怒りを食べて生きているの」
「本当?」
「そうよ。だから許してあげなくちゃ」

怒り
それはおじさんを走らせるもの
それはおじさんを笑わせるもの
それはおじさんを食わせるもの
怒り
それはおじさんを生かしてくれるもの
「バカヤロー!」
ロビーに下ろした革靴におじさんは怒りを語らせることができた

「どうしてそんなことができるの?」
「おじさんだからよ」
「おじさんだから?」
「そうよ。おじさん本当はとてもシャイなの」

しょーもない! ふん

オープンカフェの進出におじさんが目くじらを立てた
どこまで出てくんねん
ふん! しょーもない!
出てこんでええねん 出過ぎやで
オープンすぎんねん ふん! しょーもない!
他に出るとこないんかい 
もうよその土地ちゃうか 出過ぎやねん
ふん! しょーもない! 引っ込んどけ! アホ!
どこまで出てくんねん! 他の店の敷地やで
中でおとなしゅうしといたらええねん
なんやねんな ずるずるずるずる出しゃばってきよって
ふん! しょーもなー!
何がおもろいねん ふん! しょーもない!
しょーもなーい!
出過ぎやっちゅうねん ふん!

「おじさんは何にでも怒れるの?」
「そうよ。それが唯一の才能よ」
「本当に何にでも怒れるの?」
「そう。自分の外側にあるすべてが怒りの対象なの」
「すべてが?」
「それは自分だけでは作り出せないの」
「へー。そうか」
「だからみんなそれをわかって許してあげるの」
「そうなんだ」
「どうしたの? 何か不安そうね」
「僕もおじさんになるのかな」
「そうね。いつかはね」
「いつか?」
「きっとなれるわ」
「そうか。なれちゃうんだ」
「誰だって心の中におじさんを飼っているんだから」





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秘密の隠れ家的な家

2018-11-22 11:57:06 | 短歌/折句/あいうえお作文
アクセスや
君の他には
ふたりしか
たずねた人は
いませんでした

折句「秋舞台」短歌

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バックパス

2018-11-21 02:53:10 | 短歌/折句/あいうえお作文
8時間並んだ
行列は少しも進んでいない
たどり着く可能性は少ない
初めてそんなことを聞かされた
何それ 何ももらえないの?

「普通に行ったらね」

暇なの? 
いいえ 好きなの
みんな大好きなの それだけでね

それはキャンセル待ちの列だった
描いていたゴールが突然消えた
「帰るの」
ここにいる自分だけが大きな愛を持っていない
もう待つことも進むこともない

一歩踏み出して抜けた
愛あふれる人の列が
遙か後方まで続くのが見える





頭から
見渡せばフィク
ションらしい
邪馬台国に
噛みつく市民

「あみじゃが」
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秋のジャンパー

2018-11-20 22:57:21 | アクロスティック・ライフ
アスリート
ミシン目に沿い
四季のある
邪馬台国へ
果敢にジャンプ


折句「あみじゃが」短歌



人生ゲームに興じていると
夕焼けの中に呑み込まれてしまった
馬は雲を翼につけて
夜店の準備を始めている
失われた時をつなぐため
栞は浮かび栞は消えて
明滅する提灯の間を抜けて
犬は自分の名のする方を向くが
手は何かを受け入れるためばかりでなく
ハッサクを剥くためにもあり
一回休めばまた出直しだ


アクロスティック「重要指名手配」

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