折句ラッシュ・クリスマス

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、縦読み
クジラうえリクエストした水族館マダイが歌うスローバラード、クリスマス

新春ロケット

2018-12-31 23:12:39 | 短歌/折句/あいうえお作文
おかしみが
とろみをつけた
新年に
暖を広げる
麻婆豆腐

「お年玉」


宝石を
飯屋に忘れ
焦げついた
ロケットで飛ぶ
新春の夢

「ほめ殺し」


あるだけの
ミサイルという
姿勢から
奴がのぞかす
勝ち誇り顔

「あみじゃが」


放熱の
メトロノームに
恋をして
轆轤を囲う
下町のロケ

「ほめ殺し」




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ぼくの友達

2018-12-30 10:38:11 | 短歌/折句/あいうえお作文
初秋から一つ覚えのパーカーでどこまでも行くどこまでも行く


オルゴール愛に包まれ過ぎて行く朝にヘビーロックが恋しい


投げやりな魔法が生んだ少し気の弱い魔物と起こす革命


いつも心にシザーズを持ち合って君はロビーニョ僕はロナウド


破られた誓いのあとに語られるしあわせを追いかけたメルヘン


二度見して何でもないや君はただ投げ捨てられた路上手袋


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初夢の予感

2018-12-29 10:40:47 | 短歌/折句/あいうえお作文
濃い口の
歌を一曲
飲み干した
年越しそばが
リクエストする

「コウノトリ」



 参列の日を憂い奥を覗いた靴箱からいつかの革靴が現れた。この色はどうだろうか。小枝よりも薄くモスのテーブルよりは濃い。好きだろうか。自分に問いかけてみる。好きだった色だろうか。事情があったのだろうか。好きというより仕方なく選んだのかもしれない。自分の手に入るものがいつも好きなものとは限らない。遠い昔のことならなおそうだとも思える。好きを問いながらずっと見ている内に革靴は眩しくなった。瞬いた時にはスニーカーに見えていた。「1991」表面に鮮やかに浮かび上がる年号。それがこいつの生まれた年か……。靴は改めて見るとデニムとつながって一体になっている。トップに穴が開いていてそこから空気を吹き込むとデニムが大きくなってベストサイズになる。これはいい。今でこそいい!(きっと誰も持っていないぞ)だんだんと興奮が高まっていく。これを着て行こう。これを履いて行こう。これを取っておこう。足を通さず大事に飾っておこう。憂いから始まった出会い、奇跡の再会に感謝しなければならない。エアーデニムシューズをハンガーにかけて眺めた。狭い部屋の壁に吊されたコートがコウモリのように見えて気分を重くした。もうすぐ日付が変わるとラジオが言った。ここは冬の洞窟のようだな……。明日は多分日曜日だというのに。



我先に
立つ鳥々は
私語を止め
普段着を脱ぐ
年末年始

「渡し舟」

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クリスマスと北風小僧

2018-12-29 04:22:39 | 短歌/折句/あいうえお作文
いつにない列のケンタを通り過ぎフードコートでクリスマス・イブ


冷え込んだ聖夜に盤を凝視して遠見の角を据える七段


クリスマス休暇の君がいない日のメニューはブラック・コーヒーひとつ


忙しいサンタに代わりやってきた北風小僧とはしゃぐ豆柴

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グデングデン・モンキー

2018-12-28 21:18:47 | 短歌/折句/あいうえお作文
絵に描いた
お山の前で
まったりと
いい湯に浸かり
赤らんだ猿

「エオマイア」


そばめしの
焦げ目に乗じ
かっさらう
詩心はアル
コールにまみれ

「そこかしこ」


おじさんの
文句をあびて
天ぷらが
泣き出しそうな
塩レストラン

「おもてなし」


朗らかに
目くじら立てよ
極楽の
露天風呂から
死語をわきあげ

「ほめ殺し」


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pomeraの翼

2018-12-28 02:55:25 | 短歌/折句/あいうえお作文
街ぶらにあこがれながら生真面目に操縦桿を握る毎日

開かれたpomeraの前にかすみ行くいつかの君が入れたコーヒー



アテンション 
希望へ向かう
フライトを
託した君の
イマジネーション

折句「秋舞台」短歌



街ぶらのあこがれを置き大空に日誌を書いた副操縦士

一杯のコーヒー前に開かれた翼はpomeraお前の翼

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クリスマスおめでとう

2018-12-27 22:31:17 | 短歌/折句/あいうえお作文
恋しさが
生まれつつある
のり弁に
とり天がのる
陸の上にて

「コウノトリ」


降りかかる
つゆだく雨が
とめどなく
メッシュシューズを
刺す12月

「フットメザ」


バージョンを
幾度も変え
俺たちを
惑わせるクリ
スマスシングル

「バイオマス」


カレンダー
買わなくちゃなあ
みてごらん
1月はもう
4、5日先だ

「鏡石」


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犬を当たれば犬に当たる

2018-12-27 04:12:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
すれ違う犬を数えて行く道は犬がわんさと現れる道

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法の抜け穴

2018-12-26 11:34:58 | 短歌/折句/あいうえお作文
煙突に
突入すれば
四方より
クレームがくる
サンタの受難

折句「江戸仕草」短歌
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冬の盗賊と指ロック

2018-12-26 06:17:58 | 短歌/折句/あいうえお作文
かさかさの
かっぱらいから
身を守る
生きてるうちの
指紋ロッカー

折句「鏡石」短歌
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何も手が出ない

2018-12-26 00:30:52 | 短歌/折句/あいうえお作文
土産物や
創意の消えた
坂道を
残念会の
一団が行く

折句「ミソサザイ」短歌
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ビッグ7

2018-12-25 02:33:29 | 短歌/折句/あいうえお作文
手をつけた7と7との言の葉に心が残り今も空白

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謎の転校生

2018-12-25 01:10:24 | 短歌/折句/あいうえお作文
明日から転校生がやってくる優しくできる人ならいいが


月曜日転校生がやってきて怪訝な顔で僕たちをみる


火曜日転校生がやってきて100キロ超のマグロをさばく


水曜日転校生がやってきて伝説の番長を一蹴


木曜日転校生がやってきて初めて口を開くミホちゃん


金曜日転校生がやってきてダンス部特別コーチに就任


新しい視点をくれた転校生どうか僕らに染まらずにいて
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さあ行こう(江戸仕草)

2018-12-24 22:57:38 | 短歌/折句/あいうえお作文
遠藤が
どちらに蹴るか
知ったとて
国は救えぬ
さあどうしよう


エリンギを
土鍋に投じ
7分で
ぐつぐつときた
さあどうしよう


駅前の
ドブネズミから
シンパシー
食らった夜明け
さあどうしよう


永遠の
トンネルなきと
知ったとて
食うものがない
さあどうしよう


折句「江戸仕草」短歌
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散文的な夜

2018-12-24 03:14:03 | 短歌/折句/あいうえお作文
あごだしを
利かした鍋に
ぶなしめじ
ただそれだけの
一夜あたたか

折句「秋舞台」短歌
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