折句ラッシュ・クリスマス

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、縦読み
クジラうえリクエストした水族館マダイが歌うスローバラード、クリスマス

マタギ

2012-11-30 20:19:10 | 2秒小説
CMをまたぐと昭和まで戻りました。
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at least

2012-11-30 01:35:17 | ショートピース
タルタルゲローブによると、グラム型ブーツ弾発射時と類似状況が確認でき、少なくとも今後3週間以内にブーツ発射の準備が整うという。「クリスマスまでは大丈夫そうだね」「違う! ゲローブは既に準備が終わったと言っているんだ!」お父さん? 僕はもう1度記事を読み返してみる。#twnovel

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ソフトタッチ

2012-11-29 21:15:31 | ショートピース
世界中を敵に回しながら歩いた。「クソ野郎共が!」近づくものには容赦しない。憎しみの刃を着込み歩いていると、すれ違いざまに何かが足に触れたようだ。何かを、ついに踏み潰してしまったか…。恐る恐る見ると足元に落葉がくっついていた。何者も傷つけないような柔らかな落ち葉が。#twnovel

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味しめじ

2012-11-29 06:16:22 | 短歌/折句/あいうえお作文
雨風を
しのいだ後で
しとやかに
メタンを掘って
しあわせになる

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地図だけの町

2012-11-29 00:40:39 | 夢追い
 暑さなのか狭さなのか何かが気に入らなかった腹いせか、犯人は床のあちらこちらに黒く汚れたまだらな染みを残していった。それは店の汚点となった。惨状を目にしながらも自分の部屋に戻りたいと主張する者が、助けを求めて顔をこちらに向けた。
「道を作ってくれ」
 仕方がないので汚点の上をタオルで覆った。タオルをつないで道を作った。すぐにタオルは足りなくなって、男が歩き終えた道の上からタオルを取ってきては、男の前につないで再び新しい道を作った。
 という話をみんなにしようとしたのはちょうど食事時だった。
「大丈夫?」
 別に平気とみんなは言うが、同席している部外者の存在が気になった。顔は普通だ。それは犯人ではないという証にはならない。
「何か不満はない?」
 ないと男は答えた。不満があれば犯人かもしれなかったが、密かに不満を隠しているのかもしれなかった。みんなで外に出た。獲物は川で泳ぐ魚たちだった。警戒心もなく、水の表に出てきているので、容易に手でつかむことができた。まるで動かないものはもはや死んでいるので避けなければならない。名の知れたものよりも、いきのいいものを2匹つかんだ。1匹はまだらな奴だった。
「名前は?」
「知らない!」
「味は?」
「ついてない!」 
 魚の味はどうすればいいだろう。塩にするか、ポン酢にするか……。

 外壁を伝って中に入り、勝手に部屋を使う裸の集団の姿がカメラにはっきりと映っていた。
「どうしてああいうことをするのだろう?」
「後でどうせわかるのに」
 誰かが行かなければならなかったが、僕が行くことになった。外壁を伝って部屋の中に入ると誰もいなかった。戻ってくるのを物陰に隠れて待った。裸のリーダー格の男が戻ってきた。
「ここはあなたの部屋じゃないでしょう」
 と怒りつけると、何も聞いていないと逆に説明を求められた。
「ちゃんと説明してくれ!」
「わからないことはきいてください!」
 男は、わからない、わからない、と言って泣き始めた。
「わからないならちゃんときいて!」
 泣いていて埒が明かないので、つれていくことにした。
「来て!」
 連れて行って最初からちゃんと説明するのだ。
 男を連れて行く間にも、その仲間たちは好き放題に勝手な真似をしていた。
「わからない、わからない!」
 階段の途中で、男はゴム人形のように折れて、崩れて、落ちてしまった。

 アプリはマニュアルがなくて嫌だった。会議室に着いたみんなは、直接名前を呼ばれている。みんな魚の名前で。

「地図がないじゃないか」
 そうやって怒ると地図は慌ててできてしまった。三つできた。一月遅れて町はすっぽり雨雲の中に入っていた。次にどこが雨なのかが手に取るようにわかった。どこに行ってもやはり雨だった。地図がないじゃないかと怒った店に来ていた。今から起こることは地図と一緒で怖くはなかった。天井が濡れる。バケツを持ってくる。漫画が湿る。喧嘩が始まる。傘がなくなる。バケツが溢れる。やはり、そうなる。
 横断歩道で時を待つ間、閉鎖された遊園地を通った。真っ暗だけど地図にあるから怖くはなかった。昔、ここで恋の夢が咲いて、お化けがたくさん出た。そこここに落とし穴が仕掛けられていることも、わかっていた。地図の通りに戻ってきた。配置は何も変わっていない。
 待つ人は待つべき場所で待っている。地図に書かれた通りだった。


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JAZZ&TEL

2012-11-28 22:47:13 | ショートピース
「レモンかミルクか?」天井からはこの上ないジャズが零れ落ちる。「ホットかアイスか?」ジャズと交じり合うと水が流れる音も食器が崩れる音もレジもいずれも、楽器になる。「はす向かいにモスバーガーがあるの」電話を握るおばさんのボーカルだけが、唯一不協和音を作り出していた。#twnovel

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大分トリニータ

2012-11-28 01:45:37 | アクロスティック・メルヘン
「おーいお茶だよ!」
おっかない声がしました。
「伊藤園のお茶に決まってるだろ」
立場が変われば落葉にもなるのだし、
都会はいつだって魔界の扉を開いているのです。
リングに3度、ゴングが鳴るとジョギングが始まります。
ニートは完全なるルートを見つけ出そうと
絶え間ない努力を積み重ねていたのでした。

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みんなが党首

2012-11-28 01:08:43 | 2秒小説
3人に1人は新党を作った経験がありました。

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休憩ステーション

2012-11-27 13:41:25 | ショートピース
「時間調整のためしばらく停車します」物語は名のない駅に止まり、主要人物たちが答の出ない種類の話を始める様子を眺めていた。「どうして僕らは進むのだろう」「旅を始めてしまったからかもしれないね」話は続く。推測の域を越えるものはなく、列車はいつまでも止まったままだった。#twnovel

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センターブルー

2012-11-27 00:40:45 | 2秒小説
祝日と日曜の間で土曜はブルーでした。

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スーパースローウォーク

2012-11-27 00:28:02 | 2秒小説
徒歩2時間のところにトイレがありました。
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モンスターエンジン

2012-11-26 20:33:32 | 短歌/折句/あいうえお作文
問題を
ステレオ化した
ターザンは
遠心力で
深層を読む

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初対面が好きです

2012-11-22 01:10:17 | 夢追い
 男は指折り人数を数えた。テーブルの上でケーキにナイフを入れた。入れる途中でナイフを置いて、再び指を折った。切り終えたケーキを1つずつ皿に盛って、もう一度それが均等になっているかを確かめた。上にはフルーツが載っていて、側面に散りばめられた黒い粒は……。
「ケーキじゃないぞ! 爆弾だ! ルパン!」
 男は持っていた皿を壁に向けて投げつけた。小さな爆発が起きて、壁のカレンダーが半分焦げてしまった。酷いことをしやがる。

「早いな」
 犬が言う。散歩と思っているのだ。落ち着かない様子で同じところを行ったり来たりしている。違うんだ。そう言おうとしても止まらない。徐々にウォーミングアップが激しくなってゆく。違うんだ。こちらを向いて、言うことをきいてくれないかな。今は、散歩に来たわけじゃなく、逃げてきたんだ。

 本田と練習することになっていたことを思い出した。忘れていた靴を廊下の隅で見つけて、履いた。既に別の靴を履いていたので、靴の上から履くことにした。
「おかしいよ」
 隣で見ている奴が言った。いや、そうではない。いいかもしれない。個人の感想なんてあてにならない。デザインがいいかもしれない。赤が黒を包み込んで、内側のラインがかっこいいかもしれない。自分を信じてみる。どこかで外靴が脱げても、内靴が残っているじゃないか……。さあ、練習だ。
 雨が降ってきた。タオルを畳まなければならない。しかし、2人は先に練習を始めてしまった。約束はどうなったのだろう。僕を置いて、2人はテニスを……。テニスだって? 本田じゃないのか? 本田はどこに行ったんだ?
「やあ」
 久しぶりの顔ぶれが入ってきて安心した。その中にはTの姿もあった。懐かしさのあまり、陽気になって後に続く知らない人にまでハイタッチした。それからTだけをあえて無視した。
「誰だったかな?」
「どういうことすか?」
 一重まぶたを細くして歪めた、その顔は中でも最も懐かしかった。

 男はドアの横でドライバーを取り出した。ドアは開いているのに、ドアノブを取ろうとしているのだ。男の顔は、数時間前にも見た記憶があった。その時に感じた違和感が、今は確信に変わろうとしている。男はドアノブ泥棒に違いない。
「前に1度、5時くらいにも……」
 詳しい状況を伝えようとするが、理論立てて話そうとすると舌が回らなくなる。息が苦しい。
「恐ろしいことが……」
 と言うと姉は、わーっと言って虫が出たみたいに逃げ惑った。
 伝えたいことを伝えられないと思うと悲しくて、2度とも夢じゃないかと思うとせっかくの恐ろしさも台無しになるようで、更に悲しくなってしまった。

 ベッド上に兄と2人だった。兄の足の下に僕はいて、PCはまだついたままだった。小さな明かりも、消そうか。徐々に足が伸びてきて、僕の陣地は狭くなっていった。空港に11時と兄が言った。落ちる。僕に似合いの場所に、落ち着いた。
 母が帰ってきた。
「来なかったのね」
 兄を僕と間違えて話しているのだ。
 ベッドの脚にしがみついていた僕をはっとさせたのは、見慣れない動物3体だった。母について訪れたのだろうか。
「マイネームイズ……」
「ナイストゥーミーチュー」
「ナストゥーミーチュートゥー」
「僕は英語を勉強しています」
「私は初対面が好きです」
「Have you ever been to moon ?」
「Oh ! フェイバリット ソング」
 兎との間で不慣れな会話が交わされた。

 領収書を渡そうとして異変に気がつく。1日ずれている。15日のはずなのに今日はもう16日である。どう考えても15日のはずなのに事実は16日なのだ。カレンダーと照らし合わせる。16日だ。
「すみません。どうも最近、1日ずれているんです」
 正直にわけを言って謝った。
「無理があるだろ」
 横の男が即座に言った。
「本当なんだよ!」
 真面目な話を、冗談のように扱われて、腹が立った。
 もう1つ、去らなければならない場所が増えたようだ。

 きみは仲間に囲まれていた。邪魔をしないように密かに帰り支度を始めた。耳に入らない物語の端っこで、時々きみの大きな笑い声。主要な荷物はすべて鞄に詰めた。最後にデニムを引き上げて、少し離れた場所で、履くことにする。きみは少しも見ていなかった。僕は壁にかかった時計を見上げる。針と針の開き具合に、自分との関わりを見つけ出そうと無意味な努力をした。忘れ物は、ないだろうか。
 おばさんにもらった雑誌を、持ち帰らなければならない。鞄にそれを入れる時、きみの視線が気になった。きみは少しも見ていなかった。赤が目立つのはシャツを1枚脱ぎ忘れているからだった。1枚、脱いで、上着を着る。案外、支度に手間取っていた。何度も行ったり来たりを繰り返して効率の悪さが自分を追い込んでいるようだった。きみはトランペットを吹いている。しっかりとした音色。いつからこんなに吹けるようになったのだろうか。
「うまいものだ……」ひとりごとのように言う。
 本当に、ひとりごとだった。
 歩きながら、さよならを言う。
 感情のない声で、返ってきた。きみは少しも見ていなかった。
 外は雨だった。
「あいつ傘ないのか?」
 後ろで誰かが言っているような気がした。
 スイッチを入れる。ハードロックが流れた。
 救急車が止まっている、その横を無関心に通り過ぎた。

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星の蕎麦屋

2012-11-22 00:44:38 | ショートピース
蕎麦屋の歴史は長く地球誕生の前まで遡った。あまり遅いので電話すると「今出ました」。今と言っても何億年も前のことで、いつ着いてもおかしくはないと思っているとベルが鳴った。「毎度!」財布を開く。「ごめんなさい。大きいのしかなくて」新札を見ると蕎麦屋は急に顔色を変えた。#twnovel

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マルセイユルーレット

2012-11-21 00:18:59 | 夢追い
 飛び出してきたらマルセイユルーレットでかわせるようなイメージを作りながら、道を歩いた。公道なのかどこかの敷地の一部なのか、それなりに広い道の正体は不明だった。曲がり角を折れた向こうに鉄柱が五本ばかり立っていて、車の来れない道であることがわかった。硝子の向こう、レストランは混んでいた。中に入ると貝殻と貝殻が擦れ合う音がテーブルのあちらこちらから聞こえた。意外にも一人でいる客の姿が、週末だというのに多かった。より安心して過ごせるために、背後に人がいない席が空くまで、待つことにした。

「お待たせしました。例のものをお持ちいたしました。」
 テーブルの上に皿を並べる。
「ご注文に異常はありませんでしょうか?」
 席を離れた瞬間、皿が勢いよく回り始めた。スープが零れ、中から飛び出した貝殻が床に落ちる。見たこともない貝殻だった。厨房の奥から声が聞こえる。
「最後まで手を放したら駄目でしょ。最後の一滴を飲み切るまで見ておかないと」
 怒られているのは僕だった。客から従業員になっていたのだ。
「それくらいのことわかるでしょ!」
 その言い方嫌い!
「もういいから少し休んでいなさい」
 不貞腐れてジャムパンを食べた。ジャムパンを食べていると、電子レンジの中にいつかのジャムパンを見つけた。それはもっと大きく、もっとおいしそうで、パンの中からイチゴジャムがあふれ出していた。いつからあるのかと思えば、心配なのは蟻のたかりだったけれど、一見するとその姿はなかった。手持ちのジャムパンを食べながら、更に深く観察していると所々に虫の跡のようなものが見えたが、改めて見るとそれはパンに最初からついている模様だった。手持ちのパンがなくなったので、ついついいつかのジャムパンに手を伸ばす。パンはすっかり固くなっていて、噛むと中から砂が出てきた。

「砂のピッチで酒井がボレーで狙いました」
 シュートは惜しくも外れたが、相手チームを慌てさせるには十分だった。
「永井追いつくか?」
 深い草むらのピッチは選手の姿を見えにくくし、チームから連携と連動性を奪った。流石に無理かと解説者は言った。その時、ディフェンダーの姿はまだ20メートル先にあり、円陣を組みながら混乱の最中にあった。
「追いついた!」
 彼一人がボールに追いついた。そして再びボールを蹴り上げた。ボールは再び草むらの中に落ちて隠れた。
「追いつくか?」
 流石に無理かと解説者は言った。ピッチサイドに助けを求めたが、信頼のおける情報は得られず、感情に任せた声援を送った。敵チーム全体がミステリーサークル作りに夢中になる頃、風が草の密集を揺らした。風を起こしたのは、永井だった。
「追いついた!」
 またしても永井は追いついた。
「追いついた! シュートだ! 入った!」
 永井のシュートで得点が生まれた。
「追いついて、シュートを打って、そしてゴールが決まりました! 永井やりました。相手ベンチはあっけにとられています。ついに永井が値千金のゴールを決めました」

「一万円お預かりします」
 一万円札を預かってから、お釣りを用意して振り返った。
「1,880円お返しします」
 お釣りを返そうとしたが、80円がまだ揃っていなかった。一万円も実際には預かり損ねていた。もう一度返りお釣りを作り直した。振り返ってお釣りを渡そうとする。客の手の先に一万円札が見える。1,880円はまだ揃わなかった。10円玉が多すぎる。それはあの時の一万円札ではないですか、と訊こうとするが声が出ない。もう一度お釣りを作り直して、向き直った時には、もう一万円札は消えている。もう一度最初からやり直したかった。
 どこまで戻れば正しい道に戻れるのか、記憶の迷路を彷徨っていた。何かが弾けて、思考は遮断されてしまう。誰かがシャンパンを開けた音だった。

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