今日は午前中からところにより雨が降るでしょう。また、一日を通して夏らしい気の抜けない展開になるでしょう。
午前中からの雨はすぐに上がり雲一つない青空が広がるでしょう。この機会に洗濯をと考える人が多くいることでしょう。しかし、しあわせは長くは続きません。南から湿った空気が夏前線に乗って流れてくると、急速に発達した雨雲がTシャツ上空に集合して、まとまった雨を降らせるでしょう。それを見て通りを歩いていた猫たちも一斉に足を早め、車の下や近所の軒下に駆け込むでしょう。しばらくトタン屋根を叩いた雨は後腐れなく上がり、街のあちらこちらで鳥のうれしげな鳴き声が聞こえるでしょう。
街の交差点では青信号を待つ人々がソーシャルディスタンスのルールに従って一定の間隔を開けて、長い列ができるでしょう。おなじみのメロディーとともに信号が青になると人々は一斉に渡り始めるけれど、交差点の真ん中では雨が降ったり止んだりでしょう。「よくわからない天気だ」と人々は当惑しながら先を急ぐ模様です。
ランチタイムになると大勢の人々がビルや会社から飛び出してきて、人気のお弁当屋さんの前では一定の間隔を開けながら長い行列ができそうです。特に和牛を使った人気のお弁当は肉目当てに集まった人々の熱気が、肉だ肉だと高まって早々に売り切れとなる見込みです。また、人気のフードコートでは、人々が5人以上の集まりを避けながらも思い思いのランチに舌鼓を打つ光景が予想されます。
午後になると雲一つない青空が広がり、街のプールには多くの人たちが冷たい水を目当てに集まることでしょう。人々はソーシャルディスタンスのルールに従って水に浸かり、大きな声で騒いだり、風船を使った遊びは慎まれる模様です。また、人のいないスペースでは犬や猿といった水を恐れない生き物たちがここぞとばかりに集まり、人間たちにあやかって水浴をする光景が目撃される見込みです。
プールサイドのある一角では小腹を空かせた人々がイチゴやレモン、メロン味のシロップをかけたかき氷を思い思いに楽しむことでしょう。また、ところによりビールや缶チューハイなどのアルコール類も口にされるでしょう。
人々がちょうどくつろいでいる頃、南からの童心に乗って新しい雲が運ばれてきます。新しい雲は羊、つばめ、竜、鷲、巨人、虎など、個性豊かな形に化けながらも一定の間隔を保ち、ひと時の間、空一面に夏のフォーメーションを形成する模様です。
夕暮れが近づくに従って南から湿った空気が前線に乗って流れ込み、ところどころで雨を降らせるでしょう。街の商店街では、人々が不要不急の外出を控えることもあって、人通りは疎らでしょう。
しかし、名物のたこ焼き屋さんの前では、暑い盛りにも関わらず人々が一定の間隔を開けながら列を作り、局所的に混雑する見込みです。小舟のような器に盛られたたこ焼きは大変熱く、人々はふーふーと息を吹きながら、たこ焼きが冷めない内にありがたくいただくことが予想されます。
また、外出時には喉が渇く前に早め早めの水分補給をするとよいでしょう。
夜の早い時間にはところどころで夕立やゲリラ豪雨に警戒が必要です。
続いてナイトゲームの予報です。
穏やかな立ち上がりが予想されます。夕方に降った雨の影響でピッチ全体に渡ってボールがよく滑るでしょう。ホームのガンバが中盤を支配して前半は流れるように進み、ボールホルダーが切り替わる度に、フリーの選手はディフェンスの合間合間に顔を出してパスを受けようとするでしょう。前半の終わりには左サイド深いところから折り返しが入り、前線に駆け込んできた者の一足によって点が入るでしょう。
後半に入るとまとまって入ってくる新しい選手によってアウェーチーム全体の攻撃が活性化され、一時的にガンバが浮き足立つ光景が見られます。しかし、劣勢は長くは続かない見込みです。徐々に目が慣れてくるとボランチを中心として落ち着きを取り戻し、東に傾きかけていた流れを引き戻します。
後半の30分をまわった辺りで、ストライカーが強烈なミドルを放つと、守護神の手をかすめてネットに突き刺さる模様です。得点が認められるとストライカーは観客も疎らな観客席に向けて拳を突き上げるものの、全体的にゴールパフォーマンスは控えめでしょう。その後も尻上がりに攻勢を強めるガンバが怒濤の攻撃を見せ、シュートの雨を降らせるでしょう。
まとまった雨を降らせた雲も夜遅くには解散し、空にはところどころで星が見られるでしょう。
明日の天気です。
明日は晴れるでしょう。