折句ラッシュ・クリスマス

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、縦読み
クジラうえリクエストした水族館マダイが歌うスローバラード、クリスマス

五平餅アクロスティック

2019-04-18 10:34:59 | アクロスティック・ライフ
腰のある麺を追いかけている内に
平成の世は終わりに近づいていた
犬ぞりおまわり戦隊が予定通りに突入する
「もぬけの殻か」
竹輪をくわえた隊長が鼻を鳴らした
コメント

ウォーカー・ウォッチャー

2019-02-02 10:50:23 | アクロスティック・ライフ
感情を表に出していたら誰かが持って行く。
「おいおい。何やってるんだ」
「はあ」
「自分が何やってるかわかってるのか」
「いらないんだろ」
「いらないと思ったけど、今はいる」
「いらないから出しといたんだろ」
「だから今はいるんだって」
「でももう俺のだ」
「俺から出た感情だぞ。だから俺のものだ」
「離れたんだからもうお前のじゃない」
「元は俺から出たものだ」
「だから? 名前はつけたのか」
「つけてないよ」
「だったら誰のでもないだろう」
「どうしてそうなる?」
「守りたいものなら名前をつけるね。当然だろう」
「つけなかったんじゃない。つけられなかったんだ」
「それがどうした」
「だから置いていってくれ」
「どうせつまらない感情じゃないか」
「そうだ。だからここに置いていってくれ」
「いや。やっぱり俺のだから俺が持って行く」
「待て! 待ってくれ!」
そして俺は感情を失った。
そして俺は傍観者になった。

頭のせウォーカー
未来ウォーカー
詩的ウォーカー
優しさウォーカー
頑張りウォーカー
あったかウォーカー
水色ウォーカー
新型ウォーカー
やっときたウォーカー
母さんウォーカー
あんかけウォーカー
未明ウォーカー
ジャングルウォーカー
山歩きウォーカー
看板ウォーカー
ありふれウォーカー
見たところウォーカー
新人ウォーカー
夜行ウォーカー
語り部ウォーカー
暴れウォーカー
見栄えウォーカー
証人ウォーカー
野郎ウォーカー
カツ丼ウォーカー
赤シャツウォーカー
三日月ウォーカー
しかめっ面ウォーカー
破れかぶれウォーカー
株主ウォーカー
アジアンウォーカー
ミュージシャンウォーカー
シャンプーウォーカー
ヤングウォーカー
カットマンウォーカー
安心ウォーカー
民心ウォーカー
傷心ウォーカー
野心ウォーカー
関心ウォーカー
唖然ウォーカー
未然ウォーカー
自然ウォーカー
薬膳ウォーカー
俄然ウォーカー
あっさりウォーカー
みっちりウォーカー
しっとりウォーカー
やっぱりウォーカー
がっかりウォーカー
粗挽きウォーカー
みそウォーカー
塩ウォーカー
焼きそばウォーカー
カレーウォーカー
アポとりウォーカー
脈とりウォーカー
しりとりウォーカー
宿とりウォーカー
蚊とりウォーカー
愛らしいウォーカー
ミイラらしいウォーカー
しおらしいウォーカー
奴らしいウォーカー
かけそばウォーカー
あかんウォーカー
みかんウォーカー
しそウォーカー
夜間ウォーカー
頑固ウォーカー
雨降りウォーカー
みぞれウォーカー
白雪ウォーカー
山猫ウォーカー
雷ウォーカー
圧力的ウォーカー
ミツバチウォーカー
実名ウォーカー
矢継ぎ早ウォーカー
ガッツウォーカー
アジアンウォーカー
妙案ウォーカー
Gジャンウォーカー
夜食ウォーカー
加速ウォーカー
赤鳥ウォーカー
緑亀ウォーカー
地鶏ウォーカー
ヤモリウォーカー
カモメウォーカー
甘党ウォーカー
見破りウォーカー
地面ウォーカー
山勘ウォーカー
火星ウォーカー
侮れぬウォーカー
ミスターウォーカー
種々のウォーカー
やっとこさウォーカー
風のウォーカー

 アクロスティック「あみじゃが」

俺はただウォッチャーとなり種々のウォーカーを見送り続けた。無心ウォーカーを、急ぎウォーカーを、ぶらぶらウォーカーを、へべれけウォーカーを。一つの枠にとどまらないウォーカーもあった。ながらウォーカーはぶつかりウォーカーとなりトラブルウォーカーとなり、そしてケンカファイターとなった。俺はもうそれを見送らなかった。さらば元ウォーカーよ。
コメント

さよなら鼻毛(アクロスティック)

2019-01-15 21:05:57 | アクロスティック・ライフ
永遠に焦がれるように
どこまでも伸びていく鼻毛
仕方ないや
苦しくても
寂しくなっても

映画のワンシーンのように
どこまでも鼻毛は伸びていく
しあわせを置き去りにして
来る日も来る日も伸びていく
定めなのよそういうことよ

餌をあげたわけじゃない
どういう原理で伸びていくのか
知らされていない知りたくもない
クイズに出されても知りたくない
さっぱり興味なんてないんだよ

AIにコントロールされていた
どこまでも伸びていく鼻毛
システムに逆らうことはできない
靴紐をしめて歩き出した道
寒くないね12月と言うのに

エピローグにたどり着きたくて
とめどなく前進する鼻毛
沈む夕日に照らされて
悔し涙が通り過ぎる
参加賞はなぜか園芸鋏だよ

怨恨の線を追って
ドローンに引かれた鼻毛
出発したのは遙か氷河期
繰り返される争いの中
さよならを見送ってきた

絵に描いた鼻毛だったなら
友が弱音を吐いているのは
師走の喧噪に負けていたから
腐っていても仕方がないさ
蔑む奴らは放っておけって

Sになって気まぐれに
飛び出していった鼻毛を
紳士たちは追いかけもしない
口から吐き出された白い息が
魚になって街を泳いでいる


 アクロスティック「江戸仕草」
コメント

リズム生命「アクロスティック」

2018-12-14 03:49:50 | アクロスティック・ライフ
エンジンがかかったら
どこへ走り出すのだろう
始動するまでにはどれくらいかかる
苦し紛れに手を出してみる
3分ショッピング

遠藤さんはインサイドキック
ドライバーはハンドルをまわして
芯の強い侍は刀を磨いて
グラスをまわしてバーテンダー
散歩道では靴を慣らして

偉そうな上司は部下を叱って
ドラマーはスティックをまわして
詩人はペンをまわして
草を引き抜くおばあさん
サンパウロではボールをまたいで

エンジンがかかったら
どこへでも行けるのに
仕草を探してみんなそれぞれ
苦労は絶えないみたいだ
さよならまでの1、2、3

遠藤さんはインターセプト
ドーベルマンは尻尾を振って
深夜にpomeraはキーを弾いて
九段はパチン扇子を弾いて
坂を上って猫を撫でて

笑みを求めて迷い込む
トンネルは暗く細く果てしなく
しあわせは
くるくるくるくるくる
探し探し探しつかれてまわり続ける

液晶に触れてラインを開く
鳥取砂丘にモンスターをたずね
シングル予選でラケットをまわし
くるくる消しゴム詰みを読み
さくさく食べるはうすしお味

永遠と明日をシャッフルしながら
どこまでも落ち着く
仕草を求めている
クックドゥードゥードゥードゥードゥー
寂しさ埋めるぼくらのリズム


 アクロスティック「江戸仕草」
コメント

ヒーロー未戦隊(アクロスティック)

2018-12-10 05:16:31 | アクロスティック・ライフ
夕暮れの街で
黄緑色のヒーローを見た
必殺技のカボチャパンチを炸裂させて
よい子のために身を削って
薄まりながら消えていった

許せないものが暴れる街で
きつね色したヒーローを見た
膝下からコンパクトに振り出されるキック
余計な暇を与えることない攻撃に
うめき声を上げ続ける化け物

ゆすりと暴力にあふれる街で
気さくなレッドのヒーローを見た
必殺技のラーメン茶碗投げが
邪なものを破壊して
敬われながら消えていった

誘導弾に追いかけられて
希望はねじ曲がっていく
ひじき煮ってどう?
四つ葉のクローバーほどじゃないね
うわっ

友情の失われた街で
気の長いブルーのヒーローを見た
人には添ってみるもんさ
余計なお世話に近いアドバイスから
疎ましがられながら消えていった

夢の中まで筒抜けになってしまうから
木にとまる鳥の色に染まって
ひっそりと暮らしてみたい
世の中のみんなに忘れられ
うさぎと戯れて

ゆりかごの中に置かれたまま
奇妙に変形し始めた雲が
ヒーローに変わるのを待っていた
ヨーグルト菌の底上げによって
宇宙は未だ膨張の途中

湯煙と死体の連なる街で
きなこ餅色したヒーローを見た
人が嫌がることを率先して行い
妖怪にさえ紳士的なキャラを貫いて
売り出しながら消えていった

ゆく年くる年巡っても
君たちはまとまりをみせず
ヒーロー戦隊にはならなかった
寄り集まれば頼るばかりで
うまく自分を出せないという


 アクロスティック「ユキヒョウ」
コメント

納豆タイム(アクロスティック)

2018-12-06 22:16:51 | アクロスティック・ライフ
歯医者に行く時間だが
納豆を混ぜていた
水戸納豆だ
進むべき道の中に回るべき時がある
今日がまあそんなところか

逸る気持ちを抑えながら
納豆を混ぜていた
水戸納豆だ
するべきことをすることに迷いはいらない
きっかけはもう何も思い出せない

ハンパない奴らを見送りながら
納豆を混ぜていた
見損なっただろう
ずっと打ち込んでいるものは
君の想像には遠く及ばない

春から夏にかけて
納豆を混ぜていた
水戸以外のものもあった
ずっと何をしていたのだろう
気が変になりそうだった

犯行の一部始終を
夏が見張っていた
見逃した場合はオンデマンド
スマホからでもご覧いただけます
記憶にございませんか

墓参りに行く暇を惜しんで
納豆を混ぜることに力を注いだ
見栄えのするケーキをたずねて
随所でシャッター音が聞こえてくる
記事には人をのせるスポンジが大切

配線の仕方がわからなくなって
納豆を混ぜる仕草をつないでいた
みっともない真似とは思わなかった
スーパーフード納豆
君よ強くなれ

はてさて私には
納豆を混ぜる他に何もできぬのか
見たまえ、これが人間の仕事だ!
素晴らしき人生の書き出しからすべて
今日まで糸を引いてきたのだ

捗ったという手応えがあって
何かした気になっていたが
身についたと言えるものは何もない
好き好んで続けていたと言うよりは
狐につままれていたと言う方が近い

8月から10月にかけて
何もしていなかった
「水戸の納豆さまを混ぜていたじゃない」
涼しい顔でそう言ってくれる
君はもはや架空の存在だ


 アクロスティック「ハナミズキ」
コメント

アメージング・シェフ(アクロスティック)

2018-12-03 20:54:47 | アクロスティック・ライフ
おーい
もうどうなってんだー!
て言うかて言うかて言うかだよ
何なんだこりゃよー
シェフよおーい シェーフ!

 アクロスティック「おもてなし」


「味見はしたのか?」
「味見? 途中はしましたが、最終的にはしてませんね」
「どうなってんだい。それが美学なのか。過信してねえか」
「興味がないんです。できちゃったものには」
「興味がないだと。それでもシェフか」
「作り終える頃には、もう次に作るもののことでいっぱいで」
「責任放棄じゃねえか」
「恐れ入ります。私にとって大事なのは、できた料理でなく、常に次に作るべき料理なのです」
「この料理ができた料理だと?」
「少なくとも私の中では」
「こっちはどうなるんだ。客の満足は? 客の評価はどうでもいいって言うのか?」
「中には満足して帰っていただける方もいます」
「そうは見えねえけどな。周りの顔を見てみろよ」
「まあ、それは時によるんです」
「どういう意味だ」
「レシピと私の心のさじ加減、それにお客さんと相性が上手く一致した時などですね」
「何かいい加減だな」
「恐れ入ります」
「そりゃどういう意味でだ?」
「はあ?」
「はあ? よくわかんねえな」
「恐れ入ります」
「とにかく、一口食ってみなよ。こりゃ駄目だぜ、あんた……」


美味しくなーい
もうどうなってんだー!
て言うかて言うかて言うかだよ
なっちゃいねえなこりゃー
シェフよおーい お前か お前シェーフ!

 アクロスティック「おもてなし」


「これでもプロか。プロの料理人か」
「まあ。一般的にはそう呼ばれますが」
「まったく。どこで習ったんだか」
「はい」
「ちゃんとプロに習ったのか」
「習うというほどでは」
「やっぱりな。我流か」
「……」
「どうせレシピも何もないんだろう」
「レシピはあります」
「あるのか」
「ですが、その通りには進まないんですね」
「どういうことだ。ちゃんと見てないのか」
「見ているけど見ていない。見ているようで見ていない」
「いい加減だな。ちゃんと見ろよ。そのためのレシピだろう」
「それは少し違います」
「何が違うんだよ。ちゃんと見ないからこの有様だ」
「見たままというのは、つまらなくないですか」
「そういう問題じゃない。それがレシピだろう」
「果たしてそうでしょうか。それがレシピなのでしょうか」
「他に何があると言うんだ。くだらん話だ」
「レシピ通りに作るのが正解でしょうか」
「それでまずけりゃレシピが元々駄目なんだろう」
「レシピはよくても悪くても関係なく、そのままというわけにはまいりません」
「何を言っとるんだね。これを一口食べてみたまえ」


鬼めくまずさじゃこりゃ
もうどうなってんだー!
て言うかて言うかて言うかだよ
なぞなぞみたいな食感だわ
シェフなんかい お前ほんとに シェフかーい!

 アクロスティック「おもてなし」


「レシピ通りだと味がかたまってしまうんでね」
「ちゃんとかためればいいんじゃないか」
「いや、かたまるのは心の方かな」
「何を言っておるのかね」
「まんまは退屈なんですよ」
「それが料理だろう。君は何もわかっとらんようだね」
「自分で決めた通りに作って何が楽しいんだってね」
「楽しくなくていいんだよ」
「いいえ。それでは私が楽しくない」
「家で好きにやってればいい。自分で作って自分で食え」
「レシピ通りではつまらない。アドリブを入れないと」
「君は向いとらんよ」
「まずは私の楽しさが優先です」
「シェフ失格だ」
「最初に書いたものはもうつまらないんですよ」
「話にならん」
「だってみんな知ってるんだもの」
「それならレシピなんて必要ない。捨ててしまえ」
「レシピが何もないというのはそれはそれで困ります」
「好きにすりゃいいだろ」
「どうにでもなるというのは困る。指示や手順があった上で、それを適当に破っていくのがいいんです」
「まるで本末転倒だ」
「だから二度と同じ味にはならないんです」
「道理でまずいはずだ。二度と来ないよ」
「恐れ入ります」
「二度と来るか!」
「せっかくだから、最後にデザートをどうぞ」
「どうせでたらめなんだろう」
「いかがでしょうか……」


おえーっ!
もうなんなんじゃこりゃー!
てめえてめえてめえやりやがったな!
なんちゅうもん食わすんじゃい!
シェーフ! でも何でもなーい!

 アクロスティック「おもてなし」

コメント

秋のジャンパー

2018-11-20 22:57:21 | アクロスティック・ライフ
アスリート
ミシン目に沿い
四季のある
邪馬台国へ
果敢にジャンプ


折句「あみじゃが」短歌



人生ゲームに興じていると
夕焼けの中に呑み込まれてしまった
馬は雲を翼につけて
夜店の準備を始めている
失われた時をつなぐため
栞は浮かび栞は消えて
明滅する提灯の間を抜けて
犬は自分の名のする方を向くが
手は何かを受け入れるためばかりでなく
ハッサクを剥くためにもあり
一回休めばまた出直しだ


アクロスティック「重要指名手配」

コメント

みんな容疑者(アクロスティック)

2018-11-12 23:41:19 | アクロスティック・ライフ
そんなことをするのはどこのどいつだ
心当たりのあるものは一歩前に!
隠し通せると思ったら大間違いだ
真実は必ず明らかになるであろう
ここで直にな

蒼白の人は一歩前に出た
子供は一歩前に出た
歌人は一歩前に出た
新聞屋は一歩前に出た
国家公務員は一歩前に出た

その人は一歩前に出た
子猫は一歩前に出た
カナブンは一歩前に出た
シマウマは一歩前に出た
コウノトリは一歩前に出た

走者は一歩前に出た
骨董品屋は一歩前に出た
怪人は一歩前に出た
歯科医は一歩前に出た
こそ泥は一歩前に出た

騒々しい象は一歩前に出た
神々しい蟻は一歩前に出た
カピバラは一歩前に出た
シマのない馬は一歩前に出た
恋する猿は一歩前に出た

それぞれの一歩が
この狭い大地の上に
覚悟ある足跡を刻んだことを
真実へと踏み出していく勇気に
国境も何もなかったということを

それぞれの歩幅が少しくらい
異なっていたとしても
形ある足跡と想像の上を行くそれは
シンクロナイズされて真実を歩むための
言の葉となって刻まれ

想像される限りにそれは
こじれた感情の一歩
神に誓った一歩
詩情を揺さぶる一歩
鼓動そのものでもあったことを

その辺を行く人よ
個々の一歩を見ておくがいい
かけがえのない自身からの
真実の他に語るもののない
これからへと進む一歩を

総長は一歩前に出た
工場長は一歩前に出た
課長は一歩前に出た
市長は一歩前に出た
校長先生はその場でジャンプした

その筋の人は一歩前に出た
恋する人は一歩前に出た
確信犯は一歩前に出た
真犯人は一歩前に出た
コッペパンは一歩前に出た

そばめしは一歩前に出た
焦げめしは一歩前に出た
かた焼きそばは一歩前に出た
汁そばは一歩前に出た
こそばゆい十月だった

そっくりさんは一歩前に出た
コクゾウムシは一歩前に出た
過去からの旅人は一歩前に出た
渋柿を頭に載せた男は一歩前に出た
小汚いライオンは一歩前に出た

そわそわしたネズミは一歩前に出た
言葉にならないアシカは一歩前に出た
カリカリした狼は一歩前に出た
しらばっくれたカバは一歩前に出た
ことわざから下りた猿は一歩前に出た

そうか……
心ここに大当たりってことだな
語るでない
しかと見届けさせてもらいました
校長とカバ以外、解散!


 アクロスティック「そこかしこ」
コメント

幻想がいっぱい(アクロスティック)

2018-11-10 21:20:00 | アクロスティック・ライフ
あふれるほどの
幻想がいっぱい
どこにでもある
うっかりしてたら
増えていくかも

後のない幻想
元素幻想
トウモロコシ幻想
うろ覚え幻想
蓋を開ければ幻想

あふれるほどの幻想
元気がない幻想
どこか行きたい幻想
噂の人幻想
普通の暮らし幻想

飴ちゃんあげようか
獣道だけどついてきなさるかなあ
どこにでもあるような顔ですが
裏があるだけ下手な話ですから
俯瞰的に見てから運ぶことです

悪魔幻想
下馬評幻想
唐辛子幻想
ウコン幻想
不条理幻想

アンチエイジング幻想
剣と魔法幻想
ドッペルゲンガーの幻想
占いの館幻想
フルスイング幻想

あれもこれもみんな
幻想にすぎなかったとは
どこにもいなくてどこにでもいる
うそで満たしても満たされない
深く想っても浅瀬にいる

明日からやる幻想
元気でいてね幻想
どうせ駄目だから幻想
うそつきは泥棒のはじまり幻想
不運だったね幻想

揚げ足取り幻想
ゲスの極み幻想
独特のリズム幻想
旨口醤油幻想
ふかふか布団幻想

甘党幻想
ゲノム幻想
堂々巡り幻想
牛になる幻想
船囲い脆い幻想

あがいてももがいても
桂馬は戻らない
と金が向こうから迫ってくる
ウ冠は銀冠には組み替えられない
古くからある手法によれば

明後日の方から親切なスルーパス
ゲノム・キーボードが解析に走る
ドローンがクリスマスを運ぶ月夜に
鬱蒼とした恋心を抜けて割り込んでくる
不自然な数のバッタの飛翔

頭がいい
健全な魂
努力
宇宙人
普通の人

アルデンテ
計量スプーン
都会暮らし
歌が上手い
古着



どこにでもいる
旨煮
福引き

安定
芸術
とってつけたよ
鰻重
ファイン

ああなんか歌が聞こえるな
ケトルの奥からずっと韻を踏む
独特の形に身を畳んだ虫のブルース
受け流すことでしか耐えられない
不安


ケンカが強い
トラブル・メーカー
売り切れ
不可能

雨乞い
決断力
とかくこの世は
裏街道
吹っ切れた

あああなた独りだったの
結構わたしもそうですけどね
どこに行ってもぶつかります
美しく言えば幻想かな
降って湧いたような


 アクロスティック「揚げ豆腐」
コメント

ワンプレートの奇跡(アクロスティック)

2018-11-06 06:53:45 | アクロスティック・ライフ
ワンプレートの上にある
たまごに魚にハムに焼売
白いごはんを盛ったら
ふりかけふりかける
ネットにのせる

ワンダフルなプレートの上
多彩な彩りが競演している
しあわせにしあわせがとけあって
不満を吐くものはどこにもいない
根こそぎ取ってもまた次がやってくる

渡り鳥がやってくる
他国からも大勢が訪れる
四季がワンプレートの上を通り過ぎる
フライが飛んでくる
猫が物欲しげに足を止める

わけがありそうだ
大変な橋を渡ってきたようだ
四六時中飢えているようだ
無精ひげのようだ
寝返りを打ったようだ

わいはなあ
高いところがメッチャ好きなんやで
四五メートルくらい何やねん
不死身やわなそれくらいは
猫やからな

忘れもしませんあれは
他人の家でごちそうになった折
シチューゆうもんでっか
ふーふーしても冷めまへんねん
猫やでわしら

ワンプレートの横を通り過ぎる
多国籍猫軍団
四十をまわった弁護士団
双子の棋士
年金を手にした人

和洋折衷大混乱
食べられないものはございません
汁物もあります
古いレタスは捨てています
ネットにのせられます

わあわあ言うてますけども
楽しいことばかりじゃありません
しんどいこともやっぱり
普通にあります
眠れないとかね

ワンプレートの上に
多大な期待がある
しあわせのハムがある
不揃いな魚がある
練り込んだ総菜がある

若鶏の唐揚げが
頼りないレタスが
しょんぼりしただし巻きが
不安げな総菜が
根っからの大根が

悪くない食パンが
タンバリンのような賑わいが
四季に寄り添ったお野菜が
ふーふー熱い焼きそばが
ネイルになつくクロワッサンが

わびさびのある酢の物が
大層美味いハンバーグが
新進気鋭の塊が
不眠不休のもてなしが
狙い澄ました小粒納豆が

分け隔てない思いやりが
炊けたばかりの白飯が
沈む夕日の切なさが
ふんぞり返ったウインナーが
年がら年中の総菜が

笑いの絶えぬ広がりが
他人にみえぬ親しみが
神出鬼没の焼き鳥が
振り返る日の思い出が
寝相の悪い総菜が

ワンプレートの上に
楽しさあふれる朝がある
7時になったら集まって
ふりかけふりふりご飯にかけて
ネットにのせる


 アクロスティック「渡し舟」

コメント

部屋の明かり(アクロスティック)

2018-11-03 10:41:39 | アクロスティック・ライフ
平成生まれなんだって
山の鰻って聞いたことないかな
ノックアウト方式を勝ち抜いたの
雨粒を大葉で受けたってすごいね
家訓は覚えてきたかな
リンスを込めてバンジーを飛ぶ?

へらへら笑って
やりすごす
のり弁食べて
歩き出せ
かりかりしたら
理にかえれ

へいへいお兄さん
やーやーやー我こそは我なり
のー僕や 歩いて来たんかい
あんちゃんちゃんと食べてるかい
カレー食うかい カレーライス
理由なんてあるかい 生きなきゃ な

平坦な道なんてない
やなことばっかりあるもんだ
濃密な時間は割に
あっさりとすぎる
貸したお金はかえらない
利子って何でしょうね

へーそー優しいんだ
薬局の角で転んだところに
ノートン博士が現れて
アジフライ差し出したんだ
噛みきれないほどあったの
リソースが余ってたんだね

凹んでるなら
やりなおせ
ノートがあるなら
ありったけ
書いて書いて書きまくれ
離陸の時はもうすぐだ


 アクロスティック「部屋の明かり」
コメント

歩・オン・ザ・キング

2018-11-01 23:45:54 | アクロスティック・ライフ
アメダスよりも正確な読みで
ミーアキャットが監視についていた
陣形の乱れを突いて桂が跳ね出してきた
「夜想曲はまだかい」
角が戻ってくるまで決戦は急げない

「あみじゃが」


金矢倉の片隅で
ヒグラシが鳴いている節を
ラッパーたちが拾ってつないでいた
5時だというのでヒョウに注目していると
防御力はすっかり低下してしまったが
受け方はまだなくなったわけではない

「きんぴらゴボウ」


ありつくまでの3分間
シールを貼るのは面倒だから
蓋の上には銀や桂馬がのっている
ラーメンを待つ間というのは
いつも駒不足になってしまう

「アジフライ」
コメント

手持ち無沙汰

2018-10-28 23:26:08 | アクロスティック・ライフ
テプラと書いて天ぷらと読むなんて
もらい泣きするのは無理もないことだった
チーズオムレツを作れるようになったら
普通の暮らしに戻ることができるだろうか
作為的に行方をくらませた紙風船の匂い
多勢に無勢の中盤で思い出してみて

転職先を求めて右往左往する内に
モール街の真ん中でつまずいて
地下世界へ入り込んだ末にネズミにあった
「フルーツポンチの仲間になりたいんだけど」
砂丘に浮いた力こぶのような顔でネズミは語る
「頼れるシェフとかはいるの?」

天候不順の影響が長引いて
もぐもぐ時間が引き延ばされている
地球が空っぽになるまで終わらない戦い
ブリ大根を挟んで国と国とが睨み合っている
先にお腹を鳴らすのはどちらの方か
確かな猫が半端なAIを抱えて見張りについた

天界から徐々に聞こえてきた
モーニングコールが鳴り止まない
力を振り絞って起き上がろうとするが
ふわふわの毛布はあまりにも魅力が強い
サクソフォンとバイオリンが後から加わる
他力本願。どうか起き上がるための欲望をください


 アクロスティック「手持ち無沙汰」
コメント

アウェイバス(アクロスティック)

2018-10-24 21:16:37 | アクロスティック・ライフ
あれをごらんください
旨さあふれる町
栄光の鶴橋でございます
イカキムチがたくさん並んで
バランスをとっております
進むご飯はいかほどでございましょうか

明後日の方角をごらんください
宇宙からやってきたという
円盤が光っております
芋のような顔をした宇宙人が
8の字飛行を楽しむ姿は古くから
スズメバチの舞にも通じていると囁かれています

足を鳴らす者たちが集まるという
運動場に見えてまいりましたのは
遠藤のキックでございます
インサイドから正確に繰り出されるそれは
遙か火星までも届くと言われており強力な
スルーパスには多くのメッセージが込められているようです

ありふれた日常だから
うっかりと寝過ごしてはいませんか
永遠というのはきっと
一瞬の中に描かれるものでございます
8月をごらんください
西瓜が真っ赤になって描かれております


 アクロスティック「アウェイバス」
コメント