じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

伊坂幸太郎「ラッシュライフ」

2023-01-06 19:17:38 | Weblog

★ 月日が駆け足で進んでいく。今年ももう6日が経過した。

★ 伊坂幸太郎さんの「ラッシュライフ」(新潮文庫)を読み終えた。

★ 「泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う・・・」裏表紙の概略通りの作品だった。

★ 泥棒のプロを自認する黒澤、リストラされ失業中の豊田と彼が拾った老犬が特に印象に残った。

★ 主に4つの出来事が互いに交錯していく。世の中は全くかかわりのないような人々がどこかで関わって進んでいく。毎日、主役が変わって、リレーのようにつながっていくという視点が面白かった。同じような日常だけれど、全く同じ日は決してない。日々新たに、そう考えれば惰性の日々も新鮮に感じる。

★ 「ラッシュ」に込められた意味を考えさせられる。

 

☆ 世相は物価高に増税ラッシュ。消費税も聖域ではなさそうだ。朝日新聞、やくみつるさんの風刺画が心に残る。 

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