JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

FT-900 修理

2020-05-31 | Weblog
FT-900 の修理です。

BLOGの更新をあまりやっていませんが、修理や調整は毎週楽しんでおります。
BLOGまで手が回らないんです.....

今年初の知らない方からのご依頼です。
本業の方にご依頼された方が、確実なのによくぞまあ
私なんぞに預けようと、よほどの 「冒険者」 と想像します。

受信専用で中古で購入されたのですが、調子が悪いようです。
メンテナンスしていない中古品ですから、全部がちゃんと動くなんて
思って購入されたのではないと思いますが、下記症状ですので
我慢して使うと言うレベルではなく、ジャンクですね。

・購入後電源が入ったり入らなかったりする
・リセットされたりバンド切替えができないことがある
最初はそれでも使えていたようですが、しばらく保管して電源を入れて見ると
・Sメーターが振り切れたまま
・受信音や操作音がスピーカー、イヤホン端子共に出ない
もプラスされたようで、重症化してしまったようです。

何が壊れればそんな症状になるのか、ぜひ知りたい!

普通、お伺いしてる内容とかけ離れていることが多く、話半分で聞いています。
今回もまず電源が入るものと勝手に思っていましたら、ちょっと様子が違いました。

FT-900は電源を入れると、リレーの音が複数聞こえて
周波数表示の部分のバックライトがオレンジ色に輝いて立ち上がりますが
スイッチを入れても、切ってもリレーの音はせず、周波数表示の
部分のバックライトは薄暗く、立ち上がります。
なんじゃそりゃ?

リレー制御の回路からオシロスコープで追いかけます。
トランジスタが飛んでいます。自然故障ね、なるほどこいつか。
交換交換。
と気軽な気持ちで。

これで立ち上がるぞ。
パワーON!

げげっ

立ち上がったのは電源ではなく、 「煙」でした。

あわてて電源OFFして調べると、やってくれています。



フンずけてるじゃん。(白色と茶色の電線)
お伺いしたのは、いかにも自然故障的な話でしたが
手を入れているじゃないですか。
それなら最初にその話があれば、もっと色々素人さんが
やってしまいそうな個所を点検してから電源を入れるのにねぇ。
これだから、話半分で聞いているのですが、今回は油断していました。

踏まれた線は


これがGNDに落ちているわけですから、トランジスタが壊れたのも納得できます。
交換しても煙が上がるわなあ!

電線の不良個所をカットして繋ぎ、トランジスタを再度交換。


今度こそ。
パワーON。

合格です!!

送受信、その他の機能も問題なく動作しております。
1週間ほど通電試験をして返却です。


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