JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

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FT-107M 修理 その4

2019-12-30 | Weblog
FT-107M の修理の続きです。

周波数カウンターのカスタムICが壊れたら、動作している機種の部品取りで
移植するか、JA2のOMが販売されているものを入手するかですが
そのJA2のOMの作品は、一般の方でも交換できるように、ワンチップマイコンと
周辺部品を基板に乗せて、その基板を元のICの位置に実装すると言う物です。

私は自分でプログラミングして、コンパチの動作をするICを作りましたが
今回必要なのは1個なので、専用の基板を作ると言うのも面倒です。
中国の業者に頼めば10枚で¥500程度(単価¥50!!)、それに送料¥2,000前後で
やってくれます。
え、送料の方が高い?あははは、そうみたいです。

しかし、そんなに難しい回路でもないので、親亀子亀方式にしなくても、基板にICを
そのまま実装できないかを検討しました。

うん、いける!

やってみました。部品面



半田面



右のタクトスイッチがテストモードに入るために追加したスイッチ



所有しているもう一台のFT-107Mと、同じICが使われているFT-707、FT-77の電源を
入れてみましたが、カウンターのICはちゃんと仕事をしていました。

同じICが使われているFT-901とFT-101Zも所有していますが、10年以上電源を入れていないので、ここで電源を
入れて、ドッカーンと爆発したり、煙が上がるとまた盛り上がってしまって正月休みがなくなりそうなので
今遊んでいる無線機の修理が終わってからのお楽しみとします。

この部品取用のFT-107Mは1.8MHz帯と3.5MHz帯に不具合があって、部品交換&調整を
したいのですが、この機種は基板が縦に実装されていて、延長基板が無いと手も足も出ないのです。
当初の目的は、このFT-107Mを分解して、それらを製作するための部品を外す予定でしたが
ここまで動作するようになった物を分解するのもどうかと思い、修理に励んでいます....

色々探して、延長基板製作用の部品の入手の目途がたちましたので、部品が届き次第延長基板を製作して
そのおかしい部分の修理をしたいと思います。

部品取のはずが、1台増えただけじゃないか?
はい、そうかもしれません.....


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FT-107M 修理 その3

2019-12-22 | Weblog
FT-107M の修理の続きです。

プリミックスの周波数が読めるようになった所で、先週は時間切れでしたので
今週はその続きです。
そのままでは、ただの周波数カウンターですので、IFの周波数やモードの切り替えで
発生する、キャリアの位置の補正などを盛り込んで行きます。


先週までのプログラムでは、どこの周波数を受信しているかわからない表示でした。



それらを盛り込むと、ちゃんと運用周波数が分かるようになりました。



良し良し、出来たぞと思っていたら、1.9MHz、3.5MHz、7MHzなどで
先頭にゼロが表示されてしまうのに気付きました。
そうか、ゼロサプレスをしなければ。
当時の無線機ですから、ゼネカバが無いので、その下の桁までは考えないことにします。
例えば999KHzを受信すると、00.999.0と表示されるはずですが
この無線機にその周波数を受信する機能はありませんので....



その部分のプログラムを追加すると、ちゃんと見栄えのする表示になりました。



これで終わりにしようと思ったのですが、周波数カウンターのクロックの水晶を調整するのに
外部から信号を入れて、その周波数になるのは幾らが表示された時かが
電卓が無いとわかりませんので、周波数カウンターとしての機能を生かせるようにします。
そうすると、入力した信号がぴったり表示されるようになる様、トリマを調整するだけで済みます。
外部から5.000000MHzを入力して、トリマを回して5.000.0と表示されるように
調整している画像です。



調整が簡単でしょ!

TESTモードに入るには、基板上に追加したタクトスイッチを押したまま電源ON。
そうすると、最初に作った表示テストが走り
00.000.0
11.111.1
22.222.2
  ・
  ・
  ・
99.999.9
そして周波数カウンターになります。

めったに使わないもモードですので、テストモードは電源OFFで終了です。
もう一度タクトスイッチを押すとテストモード終了と言う手もあるのですが、調整するには上蓋を外して基板に
アクセスしなければなりません、そして調整を終えるとまた蓋をします。その時電源を必ず落としますので
電源OFFでテストモード終了で良いでしょう。
この辺りは、使っていて問題があれば変更はすぐですので。
これが、他人の作ったものを購入して我慢して使うか、自分で思った通りの物を作るかの違いですね。


タクトスイッチを押さずに電源を入れると、各種減算、加算をして周波数が読める普通のモードで立ち上がります。


この後に、基板について書こうと思ったのですが、長文になったので今週はここまで。
出し惜しみをして、来週に引っ張ります!えーーーーっ。

普通に考えると、どうせ小さい基板を作って、昔のICを外してそこに実装でしょと
来るはずですが、ちょっとした工夫をしました。






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FT-107M 修理 その2

2019-12-15 | Weblog
FT-107M の修理の続きです。

送受が出来るようになったのに、周波数表示不良だけで部品取りは勿体ないなあ....

じゃあ、やるか!

表示ユニットの心臓部のICを置き換える基板を販売されている方がいますので
購入と言う手もありますが、この持病持ちのICが搭載されている無線機を
複数所有していますので、何個購入しないといけないのか分かりません。
絶対壊れるものではありませんので、所有する無線機の数だけ購入と言うのも
無駄遣いですし。

じゃあ、作っちゃえ。
自分で作ってしまえば、必要な時に必要な数だけ作れますので。



まず、簡単な表示プログラムを書き込んで、ちゃんと表示部分の接続やプログラムが
そのポートに正しく出力しているかを確認。

11.1111.1をセット
1秒表示




22.222.2をセット
1秒表示




33.3333.3をセット
1秒表示



これを00.000.0まで行い、問題ないことが確認できたので
次は12.345.6
これも問題ないので、出力ポートの設定、接続は正しいようです。
いよいよプリミックス周波数の読み取りにかかります。


14MHzのプリミックス周波数は大体の所、23MHz~23.5MHzでアナログスケールと大体合っている感じです。




29.5MHzのプリミックス周波数は大体の所、38.5MHz~39MHzで、これもアナログスケールと大体合っています。




プログラムで補正すれば、良さそうな感じです。
プリミックス周波数からの入力をやめ、外部のファンクションジェネレータから信号を入れて周波数表示が
ぴったりになるようにプログラムを修正した所で。今日は時間切れ。

このままでは、電卓片手に計算しながら運用しなければなりませんので
IFの周波数の減算や、モードによる周波数の補正の演算部分のプログラムの追加が必要です。
それらの部分は来週以降に.....







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FT-107M 修理

2019-12-01 | Weblog
FT-107M の修理です。

6,7年前に既に持っている同機種の部品取り用に購入した物ですが、どんな不具合が
あると聞いて購入した物かは記憶にありません。



調べてみると、
・送受不能
・フロントパネルのスイッチレバーが一部なし
・周波数表示がおかしい
と言う物を購入したみたいです。


上下のケースを外して、恐る恐る電気を入れてみます。
ケースを付けたままだったら、煙が上がったり、部品が破裂しても、どのあたりの部品からそういう現象が
あったかが分からないからです。
でも、自分に向かって部品が飛んで来る事もありますので、のぞき込んだりしてはいけません。

それでは、恐る恐るパワーON。
問題なく電源が入りましたので、素早く送受信のチェックをします。
周波数表示は全てのバンドにおいて、実際の周波数より上を示しています。
送信にしてもパワーは出ませんが、受信は内部のマーカーを受信できます。

周波数表示がおかしいのは、持病のあるYAESUカスタムの周波数カウンターICの不良が疑われますが
半田クラック、周辺部品の不具合も考えられますので、チェックします。

結果は、やはりカスタムICの不良でした。

部品取で違う無線機から移植するか、JA2のOMが販売されているコンパチのICを
入手するかですが、よーーーく考えてみると、これは部品取目的で購入した物ですから
これ以上お金はかけられません。

7MHz


21MHz


SGから信号を入れると、VFOのアナログスケールとほぼ合っていますので、やはり表示部のYAESUのカスタムICの
不良に間違いありません。


送信部は、RFユニット出口まで信号が出ていますので、PAユニットの不具合のようです。
調べてみると、TX時13Vが出てこないといけないのですが、その信号がありません。
その信号を作っているのが、この基板。


パターンが切れています。何で?
注:パターン補修前の画像です。黄色の電線はYAESUで補修した物。黄色の電線の右下辺りが不具合箇所

その時は深く考えず、電線で補修しましたが、電源を入れるとコンデンサが火を噴生きました。
おーーーーこわっ!

そうです、コンデンサがショートモードで壊れたので、パターンが焼けていたのです。
修行が足りません。「気付けよ!」ですね。

コンデンサを交換して、無事パワーが出るようになりました。

おいおい、直ったじゃないか、それじゃあ困るんだよ。
だって部品取で購入したんですから。表示部のカスタムICを交換すれば立派に使える無線機になるのに
分解するのもなあ。

なんて言ってる物だから、同じ無線機が複数台あるんですよねぇ。


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