JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

TS-930S 修理 その2

2014-08-23 | Weblog
電源部の修理が終わり、ファイナルユニットは大丈夫かと心配していましたが
ファイナルユニットにも故障個所がありました。
ネットに良く書かれている故障と同様、ドライバーのMRF485が2個共壊れていました。

MRF485は入手が難しく、海外では売っている所があるようですが
送料別でペアで¥5,000程度と高く、ファイナルじゃあるまいし、そんなに
お金はかけられません。

使えそうで、国内で入手出来るトランジスタを2種類選び、購入してみました。
とりあえず実装して見ましたので、送信実験開始です。
いきなり修理上がりの電源に繋ぐほど勇気が無いので、
外部電源からDC28Vを供給する事に。出力出来る電流容量から50W出力までは
大丈夫そうな写真上側のスイッチング電源を使用。


調子良く14MHzで50W出ていて、これは合格かなと思った瞬間、トランジスタが
真っ赤になり、慌てて電源OFF。煙がモワッと出て、トランジスタの片側が死亡。

回路を変更しないと、使えそうに無いので、もう一種類のトランジスタで
同じ実験をする事に。
こちらもすんなり50W出ましたが、発振すると同じ結果になるので
今回はドライバー段にヒューズを入れてトランジスタを保護する事に。
ヒューズが飛ぶのが先か、トランジスタが壊れるのが先か....
今回は、送受信を繰り返しても、発振しませんでした。

気を良くして、電源をパワーアップ。100W出しても大丈夫な電源に交換。


今度はファイナルがぶっ飛ばないように、電源ラインにヒューズを入れて
恐る恐る送信開始。1.9MMHz~28MHzまで100W出しても問題ありませんでした。



来週は、ちゃんとデータを取りながら、無線機の電源からDV28Vをファイナルに供給して
実験です。

TS-930は遊ばせてくれますね。
まあとにかく、半導体飛びまくりでしたから。

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IC-1271 修理 3台目

2014-08-17 | Weblog
IC-1271 の表示が出ない、送受信出来ないと言う事で修理依頼が
ありました。

1200MHzは良い測定器が無いので、あまり深くは追求できませんが
故障内容から、手持ちの測定器でどうにかなるだろうと
お送り頂く事にしました。

いつもの様に、無線機が届くまでに回路図で怪しい所はどこなのか
一人作戦会議。

届いて通電してみると、言われている通り
・表示が出ない
・SSBでスケルチを開いても ザー音 が出ない
・PTTで送信にはなるが、電波が出ない

さらに、色々やってみると、フロントパネルの押しボタンの機能に
関係ないものがON/OFFしたり、たまにまともな表示が出たりしている。
まともな表示が出ても、送受信は出来ない。

これはもしかして、RAMボードの電池が無くなりかけていて
データが化けたか?と、電池の電圧を測ると3.2Vある。
さらに、RAMの中身を覗いてみると、ちゃんとデータは存在している。
なんだろうか....

無線機が届くまでに、回路図に赤ペンでチェックを入れている
所を一箇所ずつ潰して行きます。
調査開始から10分。見つけました、ロジックICが動作していません。
摘出して、そのIC単体で信号を入れてみるも、やはり
動作していません。残念ながら手持ち部品が無かったので
取り寄せました。
早速実装して、パワーON。

よしっ!



復活です。表示OK、送受信OK.
出力が低かったので、各部調整。しかし1260MHzから1280MHzは
5Wから9Wとパワーが少ないのですが、割り当てが衛星通信、ATVですので
問題なしと判断。

最後に、メーターの照明が切れていたので交換。
電球の手持ちは6Vと12Vですが、ここは13.8Vがかかっているので
12Vの電球だとまたすぐ切れると判断。LED化しました。

修理完了です。

1200MHzの無線機をまともに調整できる測定器の購入となると
結構なお値段ですので、揃えたい所ですが、なかなか....

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FT-900 13台目

2014-08-09 | Weblog
FT-900 の修理依頼がありました。
メーカーに送ったら、部品の在庫が無いと言う事で、返送されたようで、
検索して、このページを見つけられたようです。

連絡頂いた不具合は、
・受信感度がかなり悪い
・送信しても電波が出ていない様子
・送信すると、POメーターとSWRメーターが振り切れる



との事で、とりあえずお送りいただく事に。
届くまでに、どこが壊れればそうなるか、回路図とにらめっこ。

届いた無線機をさっそく通電チェック。
言われている通りの現象を確認。パワーメーターは振り切れていますが
実際はパワーは全く出ていません。

あらかじめこの辺りかと見当を付けていたので、すぐに
不具合個所を見つける事ができましたが、残念ながら壊れている部品は
既に市場には出回っていません。
私はメーカーさんではありませんおで、代替の部品でどうにかならないかと
悪知恵をしぼります。

出来上がったのがこれ


なんじゃ、その汚い立体空中配線は!
仕方ないのです、フラットパッケージのICが壊れているのですが、
この部品の数々を、半田面に埋め込むと基板が収まらなくなるので
このモジュール いや 「汚いかたまり」 を部品面のどこかに
固定するのです。

とりあえず、通電するとご指摘の不具合は全て解消。
感度良し、パワー十分。

部品固定と各部調整は来週以降です。

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TS-930S 修理

2014-08-03 | Weblog
・電源入らず
・ファイナル部故障
と言う TS-930S を購入。

この機種は既に1台持っているのですが、電源部が弱いと噂されているので
壊れた時の対処の練習にと思い、ついつい購入してしまいました。

分解するのは良いのですが、組み立てるのに何度も
泣きそうになりました。
電源部分の故障に関して言えば、メンテナンス性は良いとは言えません。
基板が縦に実装してあり、通電状態で測定は出来ません。
ヒューズが飛ぶのだから、通電状態で測定なんて出来ないので
どんな風に実装されていようが関係ないのですが。

トランジスタ、ダイオードが多数ぶっ飛んでいました。
まあ、よくもここまで飛んだねと褒めてあげたい位.....

電解コンデンサもついでに交換。

分解ついでに、DC8VとDC15Vはツェナーダイオードで作られていましたが
3端子レギュレータ方式に変更。


かなり組みあがって来た時の画像ですが、実際はもっと
すごい事になっていました。
(写真撮影後、ファンの両サイドのチェナーダイオードの回路は取り外しました)


一応それらしい感じに組みあがりましたが、パチンと言わない様に仮組みして
一度パワーONを試みます。


どうにか表示が出て、AFボリュームをあげるとザーとノイズが聞こえています。

SGから信号を入れて見ると、受信部は正常のようです。

残すはファイナルユニットと、スルーホール問題のあるデジタルユニットです。
ファイナルユニットは、目視では異常無さそうですが、何が壊れているか。
ファイナルユニットの故障で、電源がぶっ飛んだのか、単純に電源ユニットが
ぶっ飛んだのか、前のオーナーさんから話しが聞けるわけではないので
調べてみないといけません。

今週は時間切れなので、この部分は来週以降と言う事で
今週は終了。


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