今まで修理してきた機種の中で、最多のFT-900です。
特別良く壊れると言う事でもないのですが、なぜかこの機種が多くやって来ます。
そんなに多くのFT-900を修理しているなら、安心して任せられると言う事か???
そんなに期待しないで下さい....
メーカーに修理を依頼されたようですが、「保守部品完了のため調整も含めお受けできない」と
言う納品書と共に返却されたようです。
メーカーとしては、あなたのだけ特別に通販で部品を買って、代替部品で修理しますなんて言えないですから
メーカーに部品が無くなったら古い機種は諦めるしかないですね。
しかし、私はメーカーではないので、代替部品でどうにかならないかと悪知恵を絞るわけで....
今回は
・受信出来ない
・送信は未チェック
との事でした。
受信できなかったら、送信できても仕方ないですからね。
宅急便で送られて来ましたので、早速チェック。
・受信は全てのモードでNG
・送信も全てのモードでNG
送信が出来なくて、受信が出来ればラジオにはなりますが、送信が出来て
受信が出来なかったら使い道がありません。
まずは、受信部から。
おっと、人気のコリンズフィルター仕様ですね。
オーナーさんは修理完了を楽しみにされている事と思いますので、精一杯頑張ります!
調査の結果、トランジスタの不良を発見、手持ち部品がありましたので交換。
この時、Reference OSCと2nd-Local OSCを確認しましたら、2nd-Local OSCが
340Hzもずれていました。サービスマニュアルによると、20Hz以内にせよとの事ですので
かなりのズレです。
送信部は、とりあえずPA部が生きているかどうかのチェックを行いました。
SGから信号を入れると、元気良く100Wでておりますので、RF-UNIT内の
故障と思いますが、今週は時間切れ。また来週に持越しです。