JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

TS-930S 修理

2017-06-25 | Weblog
TS-930S の修理です。
いや、修理のはずではなかったのですが、修理する事になりました。

部品取用で TS-930S を購入。
・一部ツマミが無い
・周波数表示がおかしい
・送信不能
・内部のスピーカーが純正ではない
など、部品取に最高のジャンク。

が、しかし、また悪い虫が動き出す....

「どこが壊れているか、ちょっとだけ調べてみようか」

素直に部品取用で保管すれば良いものを、始めてしまいました。
受信は出来ています。ラジオにはなるが、ツマミが無いので不細工。
では送信は?
周波数表示がフラッシュします。これは危険、電源部の異常か?
1時間ほどで不具合箇所を見つけ、周波数表示異常が直り、
パワーも14MHzで100W出るようになりました。
良かった、ファイナルユニットが生きている!

購入時に聞いた不具合箇所はクリアーですが、まだ何か無いか
点検しますが、28MHzが昔の50Wのままなのと、FANの音がうるさい以外は
これと言って不具合は無さそうです。
こんなに元気な TS-930S を部品取りにするのはもったいないなあ。
そう言えば、どこかにツマミだけ買ったのがあったはすと、探すと
ありました。
スピーカーもどこかにあったよなあと探すと、これもありました。
そんなに持っているなら、部品取用は要らないのでは?
そうかもしれない・・・・・

それは置いといて、見事に普通の TS-930S が完成。

部品取用を諦めて、このまま整備を続けるのなら汚れを落としましょう。

まずは表示部に入り込んだゴミを取ります。
10個ほど見える、白い斑点。これではワッチする気が半減しますので、最初はこれから。


文章で書くと、1、2行ですが、表示ユニットを外して、Sメーターを外して
さらに両面テープで固定してある色のついたアクリル板を外して、やっと汚れに到達。
クリーニングして、そのまま元に戻すと静電気で小さなごみが入ってしまうので
静電気防止処理をして、さらに入ったチリをエアーダスターで吹き飛ばしながら
表示ユニットを戻します。しかし、何度やっても小さなチリが入るので、気にならない程度に
収まった時点で妥協します。

曇りも取れて、この「スッキリ、シャッキリ」をご覧下さい。


次はFANの注油と清掃。
電源部のFAN。見事なまでの汚れ。
あ、清掃前の写真を撮るのを忘れました。

写真は清掃後です。


こちらは、ファイナルユニットのFAN.


綺麗になりました。


ファイナルユニット内のホコリも取りました。


ファイナルユニットを外していると、1つのネジがやけに重いのです。
あーあ、ねじを無理やり押し込んでいるな!
外したネジはねじ山がつぶれてしまっています。
当然ネジ穴はNG。そのまま新しいネジを入れたら、咬み込んで
外れなくなりますので、タップを切りなおします。


今週はココで時間切れ。

おかしいなあ、部品取り用のはずが、まともな無線機になって来ました。
TS-930Sは複数あるので、これもそのうちHPでって事になりそうな予感。
次に買うTS-930はもう絶対部品取りにしかならない
「ボロボロ」
にします.....


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FT-767GXX 修理

2017-06-18 | Weblog
FT-767GXX の修理です。

・VFOがうまく動作しない事がある
・144MHzが送受信不能

と言う事で、お送り頂きました。

まず、VFOがちゃんと動いてくれないと、ワッチするのに
イライラしますので、それを先に見てみましょう。

メインダイヤルのゴムが、簡単に取れないのですが、穴があいたり
切れたりしてはいけませんので、緊張して作業をします。
指を入れて回す部分が、出っ張っていますので、これを
通過させるのに、ゴムを引っ張って伸ばさないといけません。
切れるなよ!


VFOユニットを取り出したら、安定して動作する位置に基板の位置を合わせます。
ALPSやCOPALのエンコーダーユニットに交換と言う手もありますが
とりあえず調整で動作するようになりましたので、これで様子見です。
出荷時に苦労されたのでしょう、シムをかませて調整してありました。
もう一工夫あって、微調整が出来る機構なら良かったのですが
この構造だったら、何度もネジを緩めたり、締めたりしていたら
ネジ穴がバカになってしまいそうです。数回でベストポジションを
見つけないといけませんが、そんなに簡単には行きません....

次は、144MHzユニット。
これは部品交換で、送受可能に。


各部調整をしたい所ですが、重いだけではなく、基板に一方からではなく
あちこちから電線が走っていますので、とにかく修理、調整が大変な機種です。
八百屋さんで、きゅうりを袋詰めして、その口をしばってあるテープで
(失礼!同じかどうかは知りませんが)
電線を束ねてあるのですが、その「ねちゃねちゃ」具合も困ったものです。




この続きは、また来週。

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IC-375 修理

2017-06-11 | Weblog
IC-375 の修理です。

IC-375にはPBT仕様のものとDATA LEVEL仕様の物があります。
今回購入した物はPBT仕様のものでしたので、前期型のようです。

一度セットしたらDATA LEVELなんてそんなに再調整しないので
フロントパネルにこんなツマミは必要ないでしょう。
バンドの状況をワッチしてみても、そんなに混んでいる事は無く
PBTが活躍する場面なんて、一生無いかもしれませんので
どちらの機種でも問題ないですね。

バックライトが消えている部分があると言う事で、電球切れだと思い
交換作業に入ります。
何でこんなに電球にたどり着くまでが大変なの?と言う
シールドカバーを外して見ると、LED化がしてあります。
そう言えば、電球の色より白っぽいなあと思っていました。
まさかLED化済とは。
画像でメーターの右側半分と、周波数表示の左半分が暗いのが
お分かり頂けると思います。


LEDなのに点灯していない。何で?
半田不良かと思い半田修正をしましたが、やはり点灯せず。
調べて見ると、LEDが壊れています。
取り付けられていた電流制限抵抗と型式が不明なのでVfを予想して
計算してみると、絶対最大定格を越えるかもしれない値が出て来ました。
多分、どなたかがBLOGに書かれていた
「LEDにxxΩの抵抗でLED化しました」
と言う文章を見て、そのまま真似をされたのでしょう。
絶対最大定格をギリギリ超えた辺りの電流値なので、何日間かは
持ち応えたのでしょうけど、ついに耐え切れず壊れたのではないかと思います。
4個のうち、2個が壊れていて、残る2個は無事でしたが、これも
そのままでは同じ運命をたどる事でしょう。

もう少し電球に近い色に合わせたいので、手持ちのLEDに
交換して、電流制限抵抗もデータシートを見て、適正な値にして
交換完了。


TS-940Sの修理でも書きましたが、だれかが
「ここをこうすると直りました」
と書くと、俺の無線機も同じ症状だと、同じ事をされるようですが
同じ事をして良い場合と、良くない場合があります。
本当にそれで良いのかを理解した上で、調整、改造をしないと
安く修理できるものを自分で難しくして、高い修理代に繋がってしまいますので
お気をつけ下さい。



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IC-750A 修理

2017-06-04 | Weblog
IC-750Aの修理です。

送受不能、表示が出ないと言う事で、部品取りのつもりで購入。

とりあえず、内部の部品の欠落を確認して、問題無さそうなので
電源を入れてみました。
なるほど、表示が出ませんし、受信のノイズも弱々しくて
受信していない感じ。
SGから信号を入れてみたいが、表示が出ないので何処を
受信しているかサッパリ分かりません。仕方ないので適当な長さの
電線を同軸コネクタの芯線側に繋いで見てもノイズの量がアップしないので
受信部は動作していません。送信はするまでも無いので、テストせず。

さあ、どうするか。素直に部品取りにするような性格ではないので
悪あがきを始めます。
色々やっていると、電源を入り切りしていると何回かに一回周波数表示が
出る時があります。
良かった!表示するではないかと、VFOを回していると突然全て消えます。
また表示するまで電源をON/OFF。
今度はバンド切り替。あ、また消えた。

と言う事で、その辺りから調査開始。とりあえず表示がまともに出ていて
くれないと、その先の修理が進みませんので。



こんな感じで、不具合箇所の調査。
ちょっと間違えば 「パチン」 で終了です。
不具合がある無線機に、さらに不具合箇所を増やすと、何がなんだか
分からなくなりますので、慎重に作業です。

なぜそんな危険な事をするのか?それは、表示ユニットに繋がっている電線が
そんなに長くないので、外にはひっぱり出せないので、電線の余裕がある方向に
移動させると無線機の中に引っ張むような位置になるのです。
そのままの位置で測定出来れば良いのですが、そう言う都合の良い位置には
実装されていないのです。

不具合部品を見つけたので、交換すると常に表示するようになりました。

次は、なぜ送受信できないかの調査ですが、表示させるのに
時間がかかりすぎたので、今週はここまで。

これ一台で1ヶ月くらいは遊べそうです、いや違う
「遊ばれてしまいそうです....」

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