JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

TS-930S 修理 その4

2016-08-28 | Weblog
TS-930Sの修理を始めてかなり日数が経っており、そろそろ
直ってもらわないと、机の上を占領されていて、違う無線機が
広げられません。

10Wしか出ないTS-930Sですが、何が悪いかを突き止めないと
修理が進みませんので、今週はここから再開。
入手が難しいドライブ段で無い事を祈りながら、不具合箇所を探します。

危険なのでパワーアンプの電源を外し、メインユニットの 出口のDRIVE信号を確認すると
正常なTS-930Sの1/6の出力しかありません。
どうやらパワーアンプを押せていません。

そう言えば、受信部もコイル、トリマ、半固定ボリュームをぐるぐる
回してあったよなあと思い、送信部を調整するとDRIVE端子に
期待する値の出力が出て来ました。
前オーナーさん、あれもこれも回せるものは全て回して見たようです。

これでパワーは出るはず。とパワーアンプに再び電源を供給して
DRVIEを絞って送信。よしよし!期待通り出て来ました。
DRIVEを徐々に上げて行き、この辺りでALCで押さえ込まれるはずと
思いきや、100Wを超えても一向に ALCが働く気配なし。
このボリュームも回してあるのか....
なんでも適当に回せば良くなるものではありません。
測定器無しでそんな事をしても、悪くはなっても、良くはなりません。
理由があるから調整できるようにしてあるだけで、そんなに
いい加減に回して良くなる物なら、¥1でもコストダウンしたいメーカーが
わざわざ単価の高い 半固定ボリュームなんぞ使わず、固定抵抗にするでしょう。

と、言う事で、単なる修理だけではどうにもならないこのTS-930Sは
全て再調整しないといけないみたいです。
やってくれるよなー、素人さん。
お前も素人だろうって、それは言わないで!

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AX700 修理

2016-08-21 | Weblog
AX700 の修理です。

・バックライトが点灯しない
・メインダイヤルで周波数が可変しない

オーナーさんは、バックライトが点灯するようになれば、エンコ-ダーは
動作しなくても良い。アップダウンスイッチで可変出来るし、
メモリーされた周波数を主に聞くからとの事。
でもせっかくメインダイヤルがあるのに、それは不便だろうと
言う事で、手持ちの部品に合うものがあれば良いなあと
思いながら分解。

オシロスコープでエンコーダーからの信号を見るも、A相、B相共に
信号は変化しません。通常どちらかは見えるのですが....

エンコーダー自体の故障のようなので、外そうと思うのですが
フラットケーブルが3本あり、そのうちの1本が固着して離れません。
これを外さない事には、エンコーダーを摘出出来ないのだが。
揺ったり、力を入れるのですが、これ以上やるとフラットケーブルが切れるか、
コネクタが壊れるか、プリント基板のパターンが剥がれるかのどれかです。
オーナーさんの「エンコーダーはどっちでも良いよ」と言われたのが気になって
壊す前に止めようかと思ったその時、外れました!

エンコーダーを摘出すると、割れています。
メインダイヤルに衝撃が加わって、その衝撃がエンコーダーの軸を伝わって基板を
破壊したように思えます。

これでは動作しませんね。

交換用のエンコーダーはあったの?と言う突っ込みが来そうですが
残念ながら同じ物はありませんが、似たような物はありました。
高さ、軸の太さなどバッチリだったのですが、本体が若干大きく
近くにある部品に干渉しそうなので、使えず。
もう少し小型なのも持っているのですが、残念ながら高さが足りず
フロントパネルから頭が出ません。困った.....
が、しかし、悪知恵が働き、装着完了。
分解しないと分からないし、よほどAX700を修理しまくっている方で
無い限り、分からないように実装できました。

バクライトは、前回AX700を修理した時に、ディマー機能がある事に
気付かず、調光出来ませんでしたが、今回はその部分も改造して
画像のように、LED化しても調光が可能なようにしました。
http://blog.goo.ne.jp/jr4gpa/e/f1874819e73f55901d866c6755419904


ディマー設定 暗い


ディマー設定 明るい


一通り感度、周波数、機能が動作する事を確認して作業終了です。

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GN607DXA 売りに出す前の磨き

2016-08-15 | Weblog
パドルが随分増えてきました。

海外産ばかりを使っていたので、国産はどうだろうと
思って購入したのがこれ。

GHDキー社 の GN607DXA


100局ほどQSOして、なるほどと指先の感触を確かめて
そのまま棚の飾りになっていました。
クラブ局じゃあるまいし、2,3個あれば良いかなと言う事で
綺麗に磨きました。
研磨剤をつけたり、サンドペーパーでこすったりなんて
磨きでは有りません...
柔らかい布で丁寧に。

どこかに箱とプラグ付きケーブルがあったような、無かったような。
捜索して、あったら一緒に、無かったら単体で私のいつもの
ホームページに掲載予定。

箱かあ、どこにやったかなあ.....

この型式で検索すると、CQオームさんのHPにヒットします。
商品説明に、「GN607Aよりタッチが硬くなっている」との
記述があります。GN607Aを触った事が無いのですが
確かに固めですね。
電信を 「打っているぞ」 と言う感触を指で感じる
パドルと言えば納得できるかな。そんな感じです。
その表現の方が分からないわ!と言われそうですが
触ったら、そうそうと言うと思いますよ。

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FT-900 調整

2016-08-14 | Weblog
以前修理して、棚の飾りにしていた FT-900 ですが、
もう一台あって、2台も必要ないと言う事でお嫁に出す事に。

調整してからかなり時が経っていますので、もう一度点検と調整。

・基準周波数のトリマを新品に交換。
・PLLのロックレンジ調整のトリマを固定コンデンサに。

基準周波数を固定コンデンサで追い込むのは無理ですが、
PLLのロックレンジのトリマは1pF~10pFのコンデンサと0.5pFの
コンデンサを組み合わせると、良い感じに仕上がります。
サービスマニュアルに書かれている電圧と多少違っていても
帯域内でUNLOCKにならなければ問題ないのですから。


感度はバッチリ、パワーも各バンド100W出ており問題なし。
作業終了です。




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TS-930S 修理 その3

2016-08-11 | Weblog
あれをしながら、それをしながら、これもする。
と、言う事で、一向に終りそうにないTS-930Sの修理ですが、
趣味ですので、楽しみながらやりましょうか。

どうも受信する信号に納得出来ないなあと、各部再調整して
いい感じになってきました。
まだもう少し気に入らない部分があるのですが、そう言えば
送信回路はどうなんだろうと気になったので、受信部は一旦お休みとして
送信部の試験をして見る事にしました。
パワーが出なかったらテンション下がるだろうなあ。

今までパワーアンプに行く電源を切り離していたのですが
いよいよ繋ぐ時が来ました。
繋いでパワーON。炸裂音なし、煙なし、異臭なし。
DRIVEをしぼって、CWでチョンと短時間送信。
パワーメーターは振れない.....
DRIVEを1/3ほど上げて送信。30W位を期待しましたが
3W位しか出ていません。
DRIVEを徐々に上げながら短時間送信を繰り返し、ついに
DRIVE最大。しかし10Wしか出ていません。
え、まさかTS-930Vじゃないよなあ....

終わりの見えないTS-930Sとの格闘は続きます。

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TS-50S 修理

2016-08-07 | Weblog
TS-50S の修理と言うより、部品交換&調整です。

バックアップ電池が消耗して、役目を果たしていないので交換。


消耗した電池を外してソケット式に。

これで半田ごて無しで交換可能に。

次は、電解液が漏れて基板の銅箔部分が黒ずんでいますので
電解コンデンサを全て交換。

PLL UNITはその数が少ないので良いのですが


こちらのTX-RX UNITは数が多いのと、周りの部品をまず外して
該当のコンデンサを外して交換後、外した部品を元に戻すと言う箇所が
数箇所あり、交換は大変な作業です。


電解コンデンサを交換後に、通電してちゃんと動作しているかの確認。

バックライトをブルーに交換されていて、綺麗なのですが
動作確認の為に表示を直視すると、ブルーが強烈に目に焼きつきます.....

各機能に異常が無かったので一安心。
前回、同じ作業をした時は、作業前まで受信出来ていたのに
作業後は受信出来なくなり、壊したかと思いましたが
調べて見ると、スルーホールの導通が無くなっっており、電線で
ジャンパーして修理しました。交換のタイミングでうまい具合に
切れたようです。そんなタイミングで切れると、本当に慌てます!

基準周波数調整、PLLロックレンジ調整、感度確認を済ませ
依頼されていたパワー調整を行いました。
10W 50W 100Wの3段階の設定ですが、100W設定で130W位出るので
調整して欲しいとの事でしたので、規定値に合わせました。


無線機を前方に傾けると、ボタンが飛び出して来ます。
内部のスポンジの劣化です。
見えない所ですので、自作で良いとは思いますが、
純正にこだわる方もいらっしゃいますので、確認したら
自作品で良いとの事ですので、製作して交換しました。

交換前


ピンセットでつまむと、つまんだ部分しか取れません。
そしてピンセットにまとわり付き、ティッシュで拭い取らないと
ポロッとは落ちてくれません。


交換後


以上で作業終了です。

台数をこなすと慣れて来て、そこま苦にはならなくなりましたが
液漏れした電解コンデンサを半田ごてで加熱すると、漏れた電解液が
強烈な臭いを発します。
ネチャネチャのスポンジも、またこれをやらないといけないかと
考えてしまいます。
とにかく時間のかかる作業が多い無線機です。
でも、これをする事によって、大切にされている無線機が
末永く使えるようになると思うと、苦労した甲斐があります。

7月24日にご相談のメール、8月6日作業終了。
土日しか作業をしていないので、無線機に触っていたのは
実質3日。早っ!

さて、TS-930S の修理を再開です。


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