TS-50S の修理と言うより、部品交換&調整です。
バックアップ電池が消耗して、役目を果たしていないので交換。
消耗した電池を外してソケット式に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/e2/a1886673cf347a6307f5dcaf79e10489.jpg)
これで半田ごて無しで交換可能に。
次は、電解液が漏れて基板の銅箔部分が黒ずんでいますので
電解コンデンサを全て交換。
PLL UNITはその数が少ないので良いのですが
こちらのTX-RX UNITは数が多いのと、周りの部品をまず外して
該当のコンデンサを外して交換後、外した部品を元に戻すと言う箇所が
数箇所あり、交換は大変な作業です。
電解コンデンサを交換後に、通電してちゃんと動作しているかの確認。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/49/73a6613f96221779a26f422b15825799.jpg)
バックライトをブルーに交換されていて、綺麗なのですが
動作確認の為に表示を直視すると、ブルーが強烈に目に焼きつきます.....
各機能に異常が無かったので一安心。
前回、同じ作業をした時は、作業前まで受信出来ていたのに
作業後は受信出来なくなり、壊したかと思いましたが
調べて見ると、スルーホールの導通が無くなっっており、電線で
ジャンパーして修理しました。交換のタイミングでうまい具合に
切れたようです。そんなタイミングで切れると、本当に慌てます!
基準周波数調整、PLLロックレンジ調整、感度確認を済ませ
依頼されていたパワー調整を行いました。
10W 50W 100Wの3段階の設定ですが、100W設定で130W位出るので
調整して欲しいとの事でしたので、規定値に合わせました。
無線機を前方に傾けると、ボタンが飛び出して来ます。
内部のスポンジの劣化です。
見えない所ですので、自作で良いとは思いますが、
純正にこだわる方もいらっしゃいますので、確認したら
自作品で良いとの事ですので、製作して交換しました。
交換前
ピンセットでつまむと、つまんだ部分しか取れません。
そしてピンセットにまとわり付き、ティッシュで拭い取らないと
ポロッとは落ちてくれません。
交換後
以上で作業終了です。
台数をこなすと慣れて来て、そこま苦にはならなくなりましたが
液漏れした電解コンデンサを半田ごてで加熱すると、漏れた電解液が
強烈な臭いを発します。
ネチャネチャのスポンジも、またこれをやらないといけないかと
考えてしまいます。
とにかく時間のかかる作業が多い無線機です。
でも、これをする事によって、大切にされている無線機が
末永く使えるようになると思うと、苦労した甲斐があります。
7月24日にご相談のメール、8月6日作業終了。
土日しか作業をしていないので、無線機に触っていたのは
実質3日。早っ!
さて、TS-930S の修理を再開です。