無線機ではなく、カメラのレンズ CANON EF-S 18-55mmの修理です。
カメラは良く分からないので型式が怪しいのですが、もしかすると
CANON EF-S 18-55mm USM が正解かもしれません。
壊れたデジカメで遊びませんか?とのメールが。
要る、要る!
で届いたのが動作しないデジカメが6台。
その時、レンズも要る?と言われて、じゃあついでに入れといてと
お願いした、そのレンズが今日の教材。
ペンタックスやニコンのデジタル一眼は持っていますが、キヤノンは
頂き物で、画面表示が出来ない EOS Kiss Digitan Nがあるだけです。
動作が怪しいカメラで、動作が怪しいレンズが直せるのか?
早速カメラに装着して動作確認。
オートフォーカスで動作させたら、ピンとを合わせようとするのですが
止まりません。マニュアルフォーカスでもファインダーで見る画が暗い。
絞りが動作していません。
Googleで 「EF-S 18-55 修理」で検索すると
AF不良 フレックスケーブルを交換した ってのがゾロゾロ出てきます。
はあ、持病がある機種なんだ。
無線機なら、型式と症状を聞けば、ああ、あの持病かと分かる物が多いのですが
レンズなんて素人が直せるなんて思っていませんので全く知りませんでした。
教材として頂いたので、勉強のために分解させていただく事にしました。
元には戻らないだろうなあ.....
分解すると、皆さんが多く書かれているフレックスケーブルは切れていなくて
絞り制御用の同じようなフレックスケーブルが真っ二つになっていました。
パターンの線が1本切れているのではなく、下の画像のつなぎ目の所で真っ二つです!
なるほど、これじゃ絞りは動作しないよなあ。
で、どうする?
中国で¥300位で売っているようですが、分解したままにしたら
絶対組み立て方を忘れるし、もう一度組み立てて、部品が来たらまた分解は
辛いなあと思い、一か八かの攻撃に。
フレックスケーブルを半田で繋ぎ合わせました。
普通のやり方ではまず半田が乗りません。無理に繋ぎ合わせようとすると
団子になってショートしますので、今まで培ってきた悪知恵を働かせて加工しました。
加工後、導通とショートをテスターで確認。ちゃんと繋がっています。
力が加わる部分なので、少量のボンドで補強。
いつまで耐えれるか?早めにフレックスケーブルを入手するほうが良さそうです。
今回も盛り上がってしまったので、途中の画像がありません......
いきなり完成の画像。
ちゃんと動作するようになりました。
いつまで接合部分が持ちこたえるか分かりません。
なにしろ、ズームを動かすと、内部で2本のフレックスケーブルが行ったり来たり。
材質の樹脂が経年変化で硬化すればパキッと行くような構造です。
他のメーカーのレンズを分解したことが無いので、同じ構造か違う構造化は
知りませんが、同じ構造だったら、素材がいつまでも柔らかいか、すぐ硬化するかの
違いで、故障度が上がるかどうかだと思います。
このレンズの場合、ズームを端から端まで動かさずに、35mm付近をを中心に使うようにすれば
フレックスケーブルにかかる負担が少なくなるので、長持ちしそうですが、ズーム出来ないんだったら
短焦点レンズを買えって事になりますかね。
壊れてしまったら、交換用のフレックスケーブルが安く売られていますので
壊れ方でどちらのフレックスケーブルが切断したか分解前に判断して、交換のフレックスケーブルを
中国から取り寄せるのが安く修理する方法ではないかと思います。
あれだけ沢山の業者が同じものを出しているという事は、それなりに商売になると
言う意味でしょうから、よく壊れるものと想像します。
無線機以外の修理は、未知の世界のものが多いので、色々と勉強になります。
今回も楽しく遊べました。
教材を提供してくださったxx様に感謝します。
次の教材をお待ちしております!