JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

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CANON EF-S 18-55mm 修理

2018-09-30 | Weblog
無線機ではなく、カメラのレンズ CANON EF-S 18-55mmの修理です。
カメラは良く分からないので型式が怪しいのですが、もしかすると
CANON EF-S 18-55mm USM が正解かもしれません。

壊れたデジカメで遊びませんか?とのメールが。
要る、要る!

で届いたのが動作しないデジカメが6台。
その時、レンズも要る?と言われて、じゃあついでに入れといてと
お願いした、そのレンズが今日の教材。

ペンタックスやニコンのデジタル一眼は持っていますが、キヤノンは
頂き物で、画面表示が出来ない EOS Kiss Digitan Nがあるだけです。
動作が怪しいカメラで、動作が怪しいレンズが直せるのか?

早速カメラに装着して動作確認。
オートフォーカスで動作させたら、ピンとを合わせようとするのですが
止まりません。マニュアルフォーカスでもファインダーで見る画が暗い。
絞りが動作していません。

Googleで 「EF-S 18-55 修理」で検索すると
AF不良 フレックスケーブルを交換した ってのがゾロゾロ出てきます。
はあ、持病がある機種なんだ。
無線機なら、型式と症状を聞けば、ああ、あの持病かと分かる物が多いのですが
レンズなんて素人が直せるなんて思っていませんので全く知りませんでした。

教材として頂いたので、勉強のために分解させていただく事にしました。
元には戻らないだろうなあ.....

分解すると、皆さんが多く書かれているフレックスケーブルは切れていなくて
絞り制御用の同じようなフレックスケーブルが真っ二つになっていました。
パターンの線が1本切れているのではなく、下の画像のつなぎ目の所で真っ二つです!
なるほど、これじゃ絞りは動作しないよなあ。
で、どうする?
中国で¥300位で売っているようですが、分解したままにしたら
絶対組み立て方を忘れるし、もう一度組み立てて、部品が来たらまた分解は
辛いなあと思い、一か八かの攻撃に。

フレックスケーブルを半田で繋ぎ合わせました。
普通のやり方ではまず半田が乗りません。無理に繋ぎ合わせようとすると
団子になってショートしますので、今まで培ってきた悪知恵を働かせて加工しました。
加工後、導通とショートをテスターで確認。ちゃんと繋がっています。
力が加わる部分なので、少量のボンドで補強。
いつまで耐えれるか?早めにフレックスケーブルを入手するほうが良さそうです。



今回も盛り上がってしまったので、途中の画像がありません......



いきなり完成の画像。



ちゃんと動作するようになりました。
いつまで接合部分が持ちこたえるか分かりません。
なにしろ、ズームを動かすと、内部で2本のフレックスケーブルが行ったり来たり。
材質の樹脂が経年変化で硬化すればパキッと行くような構造です。
他のメーカーのレンズを分解したことが無いので、同じ構造か違う構造化は
知りませんが、同じ構造だったら、素材がいつまでも柔らかいか、すぐ硬化するかの
違いで、故障度が上がるかどうかだと思います。
このレンズの場合、ズームを端から端まで動かさずに、35mm付近をを中心に使うようにすれば
フレックスケーブルにかかる負担が少なくなるので、長持ちしそうですが、ズーム出来ないんだったら
短焦点レンズを買えって事になりますかね。

壊れてしまったら、交換用のフレックスケーブルが安く売られていますので
壊れ方でどちらのフレックスケーブルが切断したか分解前に判断して、交換のフレックスケーブルを
中国から取り寄せるのが安く修理する方法ではないかと思います。
あれだけ沢山の業者が同じものを出しているという事は、それなりに商売になると
言う意味でしょうから、よく壊れるものと想像します。

無線機以外の修理は、未知の世界のものが多いので、色々と勉強になります。
今回も楽しく遊べました。
教材を提供してくださったxx様に感謝します。
次の教材をお待ちしております!

FT-221 修理

2018-09-23 | Weblog
FT-221 の修理です。

・送受信不能
・旧コールチャンネル 144.48MHzは受信可能 送信は微弱
と非常に面白そうなので、随分前に購入していた物。
送信は微弱ってのが気になります。ファイナルが壊れていたら入手困難ですので
ファイナル部分以外の故障である事を祈るのみ。

引っ張り出してきて、早速通電チェック。

なるほど、書いてあった通りの症状です。
その前に、エスカッションが浮いていますので、そこから調査。
まずパネルを外して確認。




浮いてます。




分解中にネジが出て来ました。これか?




ここですね。





パネルを掃除して、透明のアクリル板が曇っていましたので綺麗に磨き上げました。





さていよいよ本題の動作不良の部分に。
確かに144.48MHzでは信号がまともに聞こえますが、VFOに切り替えるとPLLの
UNLOCKが出ています。
長期間使わなかった事による接触不良が多数あったので対処するとUNLOCK信号が
消えて感度、出力共に問題が無くなりました。
良かった、ファイナルが生きていた!

そういえば、Sメーターが常に振れたままです。





再調整をしてここも良くなりました。





実際にアンテナを繋いで、信号を聞いてみようとバンド中VFOをクルクル回してみましたが
何も聞こえません。
145.00MHzにセットしてじっと待つこと2時間、やっと呼び出しがありQSYする周波数に
ついて行き、狸ワッチ。
FMはいい感じですね。SSBは結局信号を聞くことは出来ませんでしたのでSGからの信号で
確認するだけとなりました。


周波数を表示する部分に赤いLEDが点灯しています。
電球が明るいので気付かなかたのですが、良く見るとセンター部分が
赤く光っています。なるほど、手間かけてますね。
もう少し電球を暗くすれば、赤いLEDがはっきり見えて来そうです。




FT-301、FT-221のこのデザイン、良いですねぇ。



WIZZ モニター バックライト 修理

2018-09-16 | Weblog
WIZZ モニターの修理です。

WIZZって何だ?良く分かりません。
Googleで調べてみるとダイニチ電子株式会社の製品のようですが
そのHPの製造中止一覧をみても、これと同じものは見つかりません。

これは株式会社秋月電子通商で随分前に購入したモニターで、TVチューナーは
搭載されていなくて単なるRCA入力のモニターです。
外部からRCAに信号を入れて毎日8時間程通電していましたので
かなり長時間使い込んでいます。


先日、内部から
「チーーー チリチリチリ プチプチ」
と異様な音がして、画面がパラパラして来ましたので危険と判断して
通電をやめておりました。
音がするのは冷陰極管のドライブ基板辺りからですのでバックライトが原因と考え
以前他のモニターでもやったLED化の改造をする事にしました。
https://blog.goo.ne.jp/jr4gpa/e/c4ea1f68466eb9ed74d18c2f4fb6b3e3
冷陰極管を取り出せる所まで分解しました。
左端から下側にかけてL字型に配置されています。





冷陰極管を本体から外して、手持ちの試験用ドライブ基板で点灯させて見ると
ちゃんと点灯します。





と、すると、壊れているのはこの基板。





回路図は無いし、チップ部品なのでコンデンサはマーキングガありませんので部品交換も出来ません。
ここはすんなり諦めて、LED化をします。

で、いつものように熱中すると写真を撮るのも忘れてしまいます....
いきなり完成画像。





前回はLEDを8個入れましたが、今回は10個にしました。
LEDの位置がバッチリ分かりますが、これは光を拡散するプレートを冷陰極管用で
設計されていますので、仕方ありません。
もう少し下側から照らせれば影が隠れるのでしょうが、物理的に
無理な構造ですので、諦めるしかありません。

画像を入れた写真にすると分かりやすいのですが、著作権や
肖像権の問題があるでしょうから、無信号の画像です。
実際に信号を入れると、この影はあまり気になりません。

前回も書いていますが、最近では海外から安い製品が入ってきているので
¥3000程度で入手できる物をまだ使うか?と思いますがまだ使えるものを
捨てるのもと言う事で修理してみました。

TS-930S 修理

2018-09-09 | Weblog
TS-930S の修理です。

随分と前に、修理を終えていたのですが、あれやこれややっているうちに
調整が先送りになっていました。

久しぶりに電源を入れて見ると
「感度極悪」

え、壊れた?

調べてみると同軸が切れています。




ケースを外したまま、横にして部品購入待ちの無線機と共に並べていたので
他の無線機の部品が届いて、修理のために引っ張り出した時に引っ掛けて
切ってしまったのかも知れません.....

切れた箇所を修復して、再度動作チェック。
問題無いようですので、各部調整を。

PLLユニットから。何でこんな奥に配置したかな。
まあ、そんなに再調整を繰り返す部分でもないしプラグイン式にされるよりはマシかな。
プラグイン式だと専用の延長基板がないと、手も足も出ませんから、工夫すれば
調整できるだけマシって事で、我慢我慢。





部品待ちの無線機の保管方法を考え直さなければいけませんね。
いちいちケースを戻すのも面倒だしなあ。
不具合を発見するたびに、1個や2個の部品を通販って訳にも行かないし。

無線機を引っ張り出す時に注意するってのが、一番安上がりで簡単ですかね。

DX-70G MULTI FUNCTION

2018-09-02 | Weblog
DX-70G の動作確認です。

DX-70SのMULTI FUNCTIONのエンコーダーが調子が悪いので
修理したのですが、忘れないうちにもう一台のDX-70Gも
修理しようと引っ張り出してきました。

修理の模様は下記BLOG
8月5日
8月12日


記憶ではこのDX-70Gも調子が悪かったはずなのですが、通電して見ると
全く問題がありません。確かこれもエンコーダーを分解してクリーニングしたはずです。
金属の つめ で止めてあるので、何度も分解清掃すると、金属疲労でつめが折れますので
何度も分解と言う訳には行かない構造ですので、次に接触不良が起きたら交換する事にして
今回はそのままにしました。




こんな改造、1年後には覚えていないぞ....
画像とメモでしっかり改造方法を保存しておきます。