JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

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マイナスキーイング変換基板

2017-02-26 | Weblog
先日のBLOGのTS-820Sのオーナーさんから、TS-820Sにエレクトロニックキーヤーを
繋いでも符号が出ないとの事でご相談がありました。

お使いのエレクトロニックキーヤーはプラスキーイング専用で、マイナスキーイングには
対応していない様子。

何年か前に、プラスキーイングの出力をマイナスキーイングに変換する
基板を作ったら、友人から欲しいと連絡が来たので、
追加で作るついでに、専用基板にした記憶が蘇りました。

自分用はケースに入れて実践投入し、友人用は発送して
もう一枚余ったので、どこかにあるはずと探しましたが
見つかりません。本当にもう一枚あるか無いかがハッキリしないので、
探すのはやめて、もう一度専用基板を作るか、ユニバーサル基板で
作るかを検討しましたが、たいした回路ではないので、手っ取り早い
ユニバーサル基板で作る事にしました。

自分用なら、適当に作ればよいのですが、使われる方の
半田付け能力が分からないので、いい加減に作ると、基板に
電線を半田付けする時に、ユニバーサル基板上の配線が外れては
いけませんので、そうならないように工夫して配線しました。
さらに、基板からの配線用の電線をあらかじめ長めに出しておいて、
基板への半田付けをしないでも良いようにしました。
これで、どんな方が配線しても大丈夫だと思います。

でも、こちらが想像しない事をされる方がいますので、想像を
遥かに超える事をされたらどうしようもありません......





以前あったのが、PICKEYER2の基板に説明書を付けて発送しました。
その説明書に
「CH1を押したまま電源を入れると、CWでメッセージが出てこの機能が
 ONになります」
と書いたら、CH1を押したまま電源を入れてCWでメッセージ流がれ始めたら
CH1から手を離すと思ったのですが、CH1を延々押し続けるので
その次の機能が働いて、その機能に切り替わらないのですが?と言う方が
いらっしゃいました。
「メッセージが流れ始めたらメッセージが止まるまでの間にCH1から手を離してください」
が足りなかったようです。

ですから、ここまでやったら大丈夫と思っても、こちらの期待する様に
配線していただけるとは限りません。
そこは、今回お送りする方の技量を信じる事として、無事動きましたと
言う報告を待ちたいと思います。


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TS-950SDX 修理 最終

2017-02-19 | Weblog
調子が良くなったTS-950SDXですが、同じ物を既に所有しているので
お嫁に出さないと、居場所が無くなる....

あるKENWOODファンの方に、「TS-950SDXをお持ちで無いならコレクションの一つに
どうですか?」と悪い誘惑をしましたが、「やめておきます」と言われたので
私のホームページに売りますと掲載しました。
一声かけて置かないと、売った後に欲しかったのにと言われても
次にいつ壊れたTS-950SDXを購入できるか分からないですから。
お声がけだけはしましたので、これで後悔される事はないでしょう。

翌々日に、先ほどの誘惑した方から「やはり欲しくなったので、まだ売れていませんか」
とのお問い合わせが。
やはり欲しくなったか...
1万円、2万円じゃないので、ご家族からまたこんな物買って!と
ブーイングの嵐が飛ばないかと、心配します。言わなきゃ良かったか?
値引きしてHP掲載価格よりも安く、お友達価格でお譲りする事が決まりました。
整備済みでTS-950SDXがあの値段なら、随分とお得だと思います。

発送前にさらに動作確認をしていると、時々感度が落ちます。
これでは発送できません。
オークションなら
「電線を繋ぐと、信号が聞こえました。古い無線機なので
 ノークレームノーリターンでお願いします。」
と書いて置けば良いのでしょうけど。

測定器片手に追いかけると、FETにたどり着きました。
こんなFET持ってたっけ?
手持ち部品リストを眺めると、ありました、ありました。
ドラえもんのポケットみたいです....
一生使わないかもしれない部品を、目に付いたら買う悪い癖です。
目にとまった時に購入しておかないと、あの時買って置けば良かったと
何度か後悔した事があるので、ついつい購入してしまいます。

不良と思われるFETを交換して3時間x5日の合計15時間の通電で
異常有りませんので、正解だったかな。月曜日には発送出来そうです。

それにしても

 「重い」

最近の高級無線機はさらに重いのですが、みなさん力持ちですね。
私にはTS-950SDXが一人で梱包出来る重量の限界です。

もう持ち上げるのはイヤなので、
「元気で頑張れ、戻ってくるなよ」と言い聞かせてお見送りします。




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TS-950SDX 修理 その2

2017-02-12 | Weblog
TS-950SDX の修理の続きです。

アンテナチューナーから異音がするので、モーターかギヤのどちらで
音がしているのか確認したいのですが、その部分はカバーが
あって、簡単には確認出来ません。
と、言う事は注油も簡単には行かないと言う事です。

動作中を目視でと言うのは素直に諦めて、取り外して注油を
する事にしました。





モーターの軸、ギヤに注油出来ました。


元に戻して動作確認をすると、静かになっていました。

これでバッチリ!と思ったのですが、そう簡単には終わらせてくれませんでした。
暖かい部屋では問題ありませんでしたが、朝一番の冷え込んだ部屋で
電源を入れると.....

コンディションが悪く、私の設備ではノイズしか聞こえませんので
どこか良い所が出ていないかと気にする事も無く、修理に没頭出来ます。

今日も一日、この TS-950SDX に遊ばれそうです。


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TS-950SDX 修理

2017-02-05 | Weblog
修理デスクの上を占領していた無線機がなくなりましたので
次は TS-950SDX を引っ張り出して来ました。

感度が悪いと言う事で、購入し保管していたものです。
直らなかったら、10年前に購入したTS-950SDXの部品取り用として
保管しようとしたもので、直らなくてもまあ良いかと思って購入したものです。
こうやって不要な無線機が増えてゆくわけですが....

まずは、電気を入れて動作確認から。
SGからSメーターが9程度振れると思われる信号を入れて見ましたが
残念ながらS2でした。

Sメーターの振れが悪いだけど言う事もありますので、SGの信号を
下げてゆくと、0dBμVで既に信号が確認できなくなります。
これは結構感度が悪いなあ....

他はどうか?
良くある、「受信できません」と言う商品は
「受信できないのは確認しました、他は知りません」と
言うふうに読む必要があり、その他の動作を期待してはなりません。

ダミーロードを接続して、送信試験。各バンド100Wは出ているようです。
良し良し。

色々な機能を試しましたが、他は大丈夫そう。
所が、内蔵アンテナチューナーを動作させると
「ギギギギ、ギャー、ガガガガ」
凄い音です。これはまずい。

不具合箇所は2点のようです。
・感度が悪い
・アンテナチューナーの異音

他にもまだ出て来る可能性がありますが、ボチボチと楽しみながら
やって行きましょう。

アンテナチューナーは動作しなくても、アンテナのマッチングをしっかりやれば
不要です。必要ならば外部にアンテナチューナーを付けてやれば良いのですが
感度が悪いのはラジオにもなりませんので、まずは感度の悪いのから
調査開始。

感度低下のまま、SGから信号を入れ、ピーーー音を聞きながら回路図を
眺めていると、突然Sメーターが9+20dBまで振れました。おや?
感度が戻ったなあと思っていると、30秒とその状態が続くことなく
また元に戻りました。
何?何?

半導体がぶっ飛んでいるのかと思いましたが、そうではなさそうです。
コネクタの接触不良を疑いましたが、違うようです。
半導体が壊れているなら、自然に直る事はありませんので、半田不良が
疑われます。

測定器で信号を順に追いかけて行くと、IF基板にたどり着きました。



基板を摘出して、良く眺めるとFETが2個交換されているように見えます。
お世辞にも 「綺麗な半田付け」 とは言えない状態でしたので、再半田。
ここで、一旦基板を元に戻したかったのですが、上の写真のようにコネクタの数が多いので
基板の取り外し、実装作業の回数を減らしたかったので信号の流れに沿って
受信回路の信号が通過する部分を再半田して基板を元に戻しました。

感度バッチリ!



次はアンテナチューナーの異音ですが、ギヤやモーターの軸が見えない構造ですので
目視で確認するには取り外す必要がありそうですが、簡単に出て来るようには
見えません。
途中止めにすると、このネジどこのだったっけ?あれ余っちゃったと
なりそうですので、一気に仕上げる必要があります。
ここは取り外したい気持ちをぐっとこらえて、また来週です。

さてどうなりますか。










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