TS-700S の修理です。
開局当時に販売されていた無線機で、カタログに穴が開くほど
眺めていた懐かしい無線機です。
電源を入れると、周波数表示はされますが、その表示が
パラパラと勝手に動き回り安定しません。
送信、受信試験なんて出来そうに無い状況なので、早速VFOを
摘出して処置を。
写真では、ああ取り外したんだねと言う状況に見えますが
VFOの両端に邪魔物があり、さらにシールドケーブルが想像を絶するような
太さで言う事を聞かず、VFOユニットを出すのは無理をすれば出てきますが
元に戻す事が出来るかと言う状態ではめ込んであります。
元に戻るか???
とにかく取り外さないとVFOのメンテナンスは出来ませんので
外して処置を。
VFOユニットはどうにか元に戻りました!
今度は10Hz台の表示だけやけに明るい。
ダイナミック点灯制御で表示させているのですが、どうやら
10Hz台だけは常に点灯しているので、他の桁は人間の
目をだましながらの表示ですが、10Hz台だけ常に点灯しているので
そこだけ明るく見えます。
壊れたトランジスタを交換すると、正常になりました。
今度はアナログスケールのズレが気になります。
145.0000MHzですが、アナログスケールは145.080MHz位に見えます。
調整しました。
表示が正常になり、VFOも安定した所で受信チェックです。
感度が50dB程悪く、DRIVEつまみを回しても感度のピークがありません。
回路図を見ると、電子同調のようで、バリキャップの電圧を変えて
コンデンサ容量を変化させ、同調させる回路ですが、そこに供給する電圧が
出ていません。
調べてみると、半田が外れていました。
この基板はVFOのすぐ横にあるので、VFOを外すために
ごそごそしたので、その時外れたのかもしれませんが、
半田付けが怪しい状態でした。
これでDRIVEつまみで感度のピークが現れ、感度も正常となりました。
しかし、まだやる事が一杯あります。
・CALL CHを押しても 「C 145.000.0」が表示されない
・センターメーターが振り切れる
・送信確認
などなど、長期間通電していない無線機はメンテナンスが大変です。
まだまだ不具合が出てきそうな予感....
まあ、ボチボチです。