JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

TS-700S 修理

2018-03-25 | Weblog
TS-700S の修理です。

開局当時に販売されていた無線機で、カタログに穴が開くほど
眺めていた懐かしい無線機です。

電源を入れると、周波数表示はされますが、その表示が
パラパラと勝手に動き回り安定しません。
送信、受信試験なんて出来そうに無い状況なので、早速VFOを
摘出して処置を。



写真では、ああ取り外したんだねと言う状況に見えますが
VFOの両端に邪魔物があり、さらにシールドケーブルが想像を絶するような
太さで言う事を聞かず、VFOユニットを出すのは無理をすれば出てきますが
元に戻す事が出来るかと言う状態ではめ込んであります。
元に戻るか???

とにかく取り外さないとVFOのメンテナンスは出来ませんので
外して処置を。



VFOユニットはどうにか元に戻りました!
今度は10Hz台の表示だけやけに明るい。
ダイナミック点灯制御で表示させているのですが、どうやら
10Hz台だけは常に点灯しているので、他の桁は人間の
目をだましながらの表示ですが、10Hz台だけ常に点灯しているので
そこだけ明るく見えます。
壊れたトランジスタを交換すると、正常になりました。



今度はアナログスケールのズレが気になります。



145.0000MHzですが、アナログスケールは145.080MHz位に見えます。
調整しました。



表示が正常になり、VFOも安定した所で受信チェックです。
感度が50dB程悪く、DRIVEつまみを回しても感度のピークがありません。
回路図を見ると、電子同調のようで、バリキャップの電圧を変えて
コンデンサ容量を変化させ、同調させる回路ですが、そこに供給する電圧が
出ていません。
調べてみると、半田が外れていました。
この基板はVFOのすぐ横にあるので、VFOを外すために
ごそごそしたので、その時外れたのかもしれませんが、
半田付けが怪しい状態でした。

これでDRIVEつまみで感度のピークが現れ、感度も正常となりました。
しかし、まだやる事が一杯あります。
・CALL CHを押しても 「C 145.000.0」が表示されない
・センターメーターが振り切れる
・送信確認

などなど、長期間通電していない無線機はメンテナンスが大変です。
まだまだ不具合が出てきそうな予感....
まあ、ボチボチです。




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DX-70G 修理

2018-03-18 | Weblog
DX-70G の修理です。

無線機をブラケットニ固定しようと、ネジを締めたら無線機が壊れたと言う物。
モービル機の横には、「MAX M4x8」 などとシールが貼ってあったり、マニュアルに
ネジの長さの最大長の指定がありますが、それより長いネジを使われたようで
基板が破損していました。
ご自分で修復を試みられたようですが、残念ながら送信が正常ではないとの事。

普通なら、届いたらケースを外して、脱落部品の確認をして通電試験をするのですが
「自分で修理してうまく動作しない」
との事で通電は危険ですので、いきなり基板の修復から始めました。

最初に該当する基板を外します。

ここまで分解しないと出てきません。


修復されていたジャンパーの半田付けが怪しいので、外してやり直し。
さらに一本追加して元に戻してやっと通電試験です。




各バンド共に送受信に問題が無いのを確認して
作業終了です。




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FT-680 修理

2018-03-11 | Weblog
FT-680 の修理です。
送受信できません。

信号を追いかけると、PLLの出力が変です。
回路図から、ここが見たいと思っても、基板のシルク印刷が
部品で隠れてよく見えません。



この抵抗はどこ?このトランジスタはどこ?と、探す時間が一番多くかかります。
ここまで信号が来ているから、ここが見たいと回路図で見ても、目的の部品を
探し当てるまでは何分もかかります。
それを何度も繰り返し、忍耐の部品探しの末にやっと見つけました。
部品交換をすると、PLLがLOCKしてくれて、送受信できるようになりました。

基板を良く見ると、半田クラックが起きそうな箇所が一杯ですが、
全てのポイントを再半田するのは大変ですので、非常に怪しそうな所だけ
再半田して、他は見なかったことにします.....



PLLの再調整をして、しばらく連続通電。
問題なさそうですので、作業終了です。

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IC-726 修理

2018-03-04 | Weblog
IC-726 の修理です。

中古で数年前に購入したら、送受信できる周波数もあるが、送受信できない
周波数もあったそうで、それではまともに運用できませんね。

どこで購入されたのかは聞いていませんが最近良くあるのは
「オークションで不動作品を購入したが、修理してくれないか?」
と言う問い合わせ。
壊れていると分かって購入された無線機は、自分で修理するか
ご商売で修理をされている方にお願いして下さい。

私が出来るのは、
「この無線機を自分で長年使っていたら壊れたが、メーカーが製造中止から
 年数が経過していて、もう修理は出来ません。」
と言われて、粗大ごみでしか無くなった物のみです。

捨てるにはもったいないし、腕試しでやってみてくれる?
直ったらラッキー、直らなかったらあきらめるからと言う程度のレベルです。
壊しても文句を言わない事が条件でと言うかなりいい加減な対応です。
直して使うことを前提に落札された無線機を送って来られても困ります.....


前書きが長くなりましたが、そのIC-726ですが、1年ぶりに電源を入れると
どの周波数でも送受信できなくなったとの事。

電源を入れてみると、全くその通り。
早速原因調査。

PLLユニットからの出力が変。


半田クラックがあったので再半田。
と、書けば一行ですが、シールドケースの半田を外して蓋を除去したり
半田面のシールド板を外したりして、目的の場所にアクセス出来るようになるまで
一人で盛り上がってしまって画像がありません....

そして元に戻して通電。


SGから信号を入れると、元気良く受信を始めました。

それでは、送信試験も。
14MHzで100W以上出ています。
PLLユニット、メインユニットの各部を調整して、現在連続通電試験中。
1週間程度、毎日10時間程度の連続通電試験をして、問題なければ返却です。




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