JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

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TS-940S 修理 最終

2022-05-31 | Weblog
TS-940S の修理です。
やっと終了! これで終わりのはず......

このTS-940Sは修理後に再調整をして、動作バッチリと上機嫌でいつもの棚の飾りとして
保管していました。
あれから数年、その後電気を入れられる事なく棚に居座り続けたのですが
今年の2月、棚の飾りが増えすぎたので、お嫁に出そう決断したのです。
電気を入れて確認すると動作がおかしいではありませんか。まあ、なんて事でしょう。(どっかの番組で聞いたフレーズだぞ!)

そうです、毎週末のお楽しみの修理は、このTS-940Sとの長い長い格闘が始まったのです。
結局、部品の入荷待ちや違う無線機の修理を挟み、3か月もかかってしまいました。
TS-940SのPLLはBLOGを徘徊すると、皆さん苦労されている様子が見れます。
回路図を穴が開く程眺めましたので、TS-940SのPLLは短時間で修理可能になったのでは
ないかと思います。

部品取り用として、解体してしまうと言う選択肢もあったのですが、これを克服してこそ
「素人修理屋として一人前だぞ」
と、気合を入れて修理に励みました。HI

おかげさまで、毎日数時間の通電試験を始めて2週間ですが、不具合は発見されていません。
SGからの信号を聞いていても、ピーーー音が突然飛ぶ現象も出ておりませんし、
最初不具合が出ていた9MHzより下の周波数もバッチリ安定していますので
これで終わりにして良い物と思います。





いやー、長かった!


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FT-1000MP Mark-V 修理

2022-05-21 | Weblog
FT-1000MP Mark-V の修理です。
タイトルは 「FT-1000MP Mark-V 修理 その2」 かなと
思いましたが、前回の続きでもなく、新たな故障ですので
その2ではないなと。
そんな事はどーでも良いか....

前回は、いつの間にか100KHzになってしまうと言う修理でしたが
今度は、時々電波が出なくなります。
最初、慌てましたね。送信状態にはなるのに、電波が出ないので
ファイナルが飛んだか?と思いましたが、しばらくすると
何事も無かったかのように電波が出ます。
ファイナルが飛んでいなくて良かった。

この機種も、何度も開けたり閉めたりしているので、分解方法が
頭に入ってますので、割と早く分解できます。
実は、部品取り用の一部動作しないのが1台保管してあって、これを直そうと思ったので
何度も開けたり閉めたりしているんです。
感じからすると、CPUが絡んでいて、何かの割り込み処理が入っていて、それの終了待ちなのですが
これはプログラムを作ったか方しか分からないので、ふとアイデアが浮かんだら
分解して測定しては違ったかと元に戻しているので、この機種の分解、組み立てが
得意になってしまっています。HI
良いのだか悪いのだか!

話がそれましたが、本題です。
素直に送信出来なくなってしまえば、不具合箇所を探すのが簡単なのですが
電波が出ないなあと思っていたら、急に電波が出るようになるものだから
シッポを捕まえるのが大変。
そして、電波が出るようになったら、何事も無かったように何日か動作したり
時には復活して5分後に電波が出なくなったりしますので、測定器を仕掛けて
監視して見てもすぐに分かるものでもありません。

電波が出なくなる条件をメモして、それらから推測して、どの回路が時々おかしくなるのかを
お得意の「一人作戦会議」です。
そしてそのメモから回路図を眺めて大体のアタリをつけてから分解開始です。
送信動作にはなるが電波が出なくなる条件なんて、沢山あります。
このユニットのトランジスタが壊れても、半田クラックで接触不良が起きても
なんて考えていると本当に星の数ほどあります。
素直に全く送信できない方がありがたいのですが、そうも言っておれません。

後側から行くか、前側から行くか。
送信状態にはなるので、電波が出なくなった時に隣の受信機で
聞いてみると、本当に蚊の鳴くような信号がノイズの中から
微かに聞こえます。
一応目的の周波数には変換されているようですし、受信も出来ていますので
前側は大丈夫でしょう。
また時々発生して、直る事から半導体が死んでいる訳ではなさそうですので
半田不良を疑って作業を進めます。

前側は大丈夫そうなので、後ろ側から。


LPF-1ユニット



PAユニット



RFユニット


順番に基板を外して目視で怪しい部分を大捜索!!

そしてやっとこれか?と思われる怪しい部分に到達です。
多分これ!と思う所がありましたが、せっかく外したので他多数を
半田修正。

そして元に戻して、1週間ほど様子を見ましたが、その後1度も
電波が出なくなる現象は再現しませんでした。

やったね!!!!!!!!!!

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IC-820D 修理

2022-05-14 | Weblog
IC-820D の修理です。

大学時代の友人が、IC-820が欲しいと言う事だったので
そう言えば昔買ったのがあったよなと、探したら
IC-820 と IC-820D が出て来ました。
あったよ!とだけ連絡しておきました。

この機種はねぇ、表面実装の電解コンデンサが TS-50 のように漏れるんですよね。
ヤバッ! そうそう、漏れるんですよ。
なんて言ってる場合じゃありません。早く対処しておかないと
基板のパターンがやられちゃうじゃないですか。

2台共ひどい事にはなっていなかったので、ひどくなる前に全数交換する事に
しました。交換したら、赤マジックでマーキング。

メインユニットは数が多いので大変



PLLユニットは枠が邪魔で半田ごてが入りませんので、最初に枠を外してから作業をします。



それだけでは、まだ半田ごてがはいりませんので、シールドケースも外しながらの作業です。



やっと交換終了



まだ交換しなければならないユニットがありますが、時間がかかるので
そんなにすぐには終わりません。
また来週だ!
と思っていたら、欲しいと言った友人から、計画変更でキャンセルって
連絡がありました。

売るにしろ、売らないにしろ、とにかく表面実装の電解コンデンサだけは
交換しておかないといけない機種ですので、良いタイミングで
「IC-820が欲しいなあ」って言ってくれたと感謝です。
あやうくそのまま粗大ごみになる所でした!

さて、残りのユニットも交換して、通電試験をします。










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TS-940S 修理 その3

2022-05-12 | Weblog
TS-940S の修理の続きです。

ハイバンドのコンディションが良くなって、運用も忙しいし
他の無線機の修理もしながら、この無線機の修理もしているので
なかなか前に進みません。
いつになったら終わるんだろう?

前回の「TS-940S 修理 その2」で書いたように、PLLが復活して順調順調と
気を良くして、その後各部調整をしました。うーん完璧とご満悦....
ところが、SGから信号を入れて、ずっと聞いていると
「ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ピュン ピュピュピュピュ ピーーーー」
え、変だったぞ。

「ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
10分間正常。さっきのは何?冷えている時だけNGじゃないか?

と、思った途端
「ピーーーーーーーーーピュンーーーーーーピュピュピーーーーーーピュピーーーーーーーーーーーーーーーー」
何じゃこりゃ?やっぱり駄目じゃん。

と、言う訳で、こんな姿になりました。



まるで解体品!
元に戻るんですか? いや分からん....

回路図とにらめっこ & 測定器で探す、探す、探す。



やっとたどり着きました。
不良部品を交換して一件落着。

そして、心配していた元に戻るか? と言うのはクリアー。
元に戻しました。

遊ばせてくれますね。頭の体操にはもってこいの無線機と思います!?

もう不具合が出ないことを祈りながら、連続通電試験中です。






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