JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

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TS-930S 修理 その5

2019-11-17 | Weblog
TS-930S の修理の続きです。

長い道のりでしたが、やっと調整までたどり着きました。
しかし、このTS-930Sを調整するには、前準備が必要なのです。

PLL基板を調整する時、サービスマニュアルには、ここの電圧を高周電圧計でxxボルトにせよと
簡単にサラッと書いてあります。
チェックピンがあるなら簡単ですし、トランジスタの足に当たれるならそれでも良いのですが
トランジスタの周りは部品でびっしりで、プローブなんて当てられはしません。
おまけに抵抗は縦に実装してあるのですが、リードは絶縁処理されていますので
プローブを当てても測定は出来ません。

そこで下準備。

目的の基板は、これです。



ICはこんな感じでチェックピンを立てます。



トランジスタの足には、こうします。



高周波電圧計だけではありません。周波数カウンターで、xxの位置で周波数をxxKHzに調整せよなんて簡単に書かれても
周波数カウンターが一瞬にして周波数を表示するなら良いのですが、ゲートタイム 1秒とか 10秒で調整しながらその時間を
待つわけですから、ICの足やトランジスタノ足などに長時間安定して接触させるなんて神業が出来るわけありません。

チェックピンを立てることで、安定した測定ができるようになしました。

さあ、やるぞ。
いつまでやってるんでしょうねえ.......

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TS-930S 修理 その4

2019-11-10 | Weblog
TS-930S の修理の続きです。

部品入手の都合で、「あれをやりながらこれをやる」の状態が続きます。
自分の物ですから、焦ることもなく、時間のある時にボチボチと。

スイッチ類の反応が良くなり、快適な動作しているので、各部の調整を
しようかと思ったのですが、そうだった、TS-930SにはCPUボードに持病があるんだった
と、思い出したので、スルーホールの接触不良対策に乗り出しました。

画像の下から5列目の左から7個は再半田後で、左から8番目,9番目・・・ は半田が怪しい部分。


動作しているので、怪しい部分も接触してるんでしょうけど、見たら再半田したくなります。
再半田と言っても、もう一度半田ごてを当てて、はんだを流し込めばOKと言うものではありません。
それをすると、半田がプツプツと泡を吹きながら冷えて行き、最後は泡が破裂して穴があき、再半田前よりひどい事に
なるんです.....
手間と技が必要です。

一通り、怪しい部分を再半田後は、いよいよ目的のスルーホールの接触不良対策。

こんな感じで、電線で繋いで行きます。

これが終わると、基板を元に戻して通電です。1か所でも間違えていれば、周波数表示がおかしいとか、
ブザーが鳴りっぱなしとか、煙が上がるとか普段にない動作をしますので、分かりますが致命的な
間違いをした場合は、部品が壊れて再起不能になります。
何度も間違いがないことを確認して、電線の端に黒マジックで小さく確認済みのマークを入れます。
それをしないと、ジャンパーの本数が多いですので、ここはチェックしたはずなんて能天気なチェックでは
見逃してしまいます。見逃した所に限って間違ってるんですよねぇ。

パワーON!

問題なさそうです。良かった。
これでやっと調整に入れそうです。
その前にTS-830Sも分解したままなので、最終調整に入らなければ。
やる事いっぱいで、1日が24時間では足りません。


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PENTAX K-30 修理

2019-11-02 | Weblog
今日は無線機ではなく、カメラ PENTAX製 K-30 の修理です。



K-30がカメラ屋さんの中古コーナーに安く出ていたので購入。
安い話には裏があるもので、このカメラもまともな物ではありません.....

バッテリーを押さえるプラスチックのパーツが割れていて、バッテリーを保持できていません。
しかし、バッテリー収納部分の蓋を閉じると、その蓋でどうにか保持するので
動作させる事は出来ます。
どうせ室内で無線機の修理の時の記録として撮影するだけで、外に持ち出しませんので
バッテリーの蓋で保持しているだけでも良いのですが、割れた部分を眺めていると名案が。

この割れて残った部分に肉厚があれば、タッピングビスでどうにかなるのではないか?
ドリルで穴をあけてみると、感触として1.5ミリ位はあるように思えます。
これならタッピングビスで固定できそうです。



割れた部分があれば、どうにかできるかも知れませんが、そんな物が付属しているはずもありませんので
アルミ板を加工してみました。



お、うまくいった。一発じゃん!



本来はプラスチックですが、アルミで製作したので、電池の出し入れの時に
電池パックの側面をアルミが こする 事になります。
でも、数回出し入れしてみても、傷が激しく入ると言う感じはありませんので、これで良しとします。

と、良しと思えたのはここまでで、電池パックのメーカーによっては、うまく引っかからないことに気づきました。
最初に実験していたのは、PENTAX純正の電池でしたが、サードパーティーの電池パックだと、若干丸みを帯びているので
電池パックにひ引っ掛かりません。しまった、アルミの長さがが短かった。作り直しです....

先ほどより、長くしてみました。



純正、サードパーティーの電池パックのいずれでもうまく引っかかります。しかし出っ張りが多くなったので
電池パックを出し入れする時の こすれ 具合が大きくなりましたので、傷が心配ですが
先ほどと変わりありません。


これで安心して使えます。
無線機修理で活躍してくれることと思います!
それじゃあ掲載画像が多くなるかって?熱中すると、撮影を忘れるので、多くはならないと思います......

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