久しぶりの書き込みです。
なんと、「手紙」 で修理できないかとの問い合わせ。
それも、20年以上前の住所に.....
「手紙が来ているよ」との電話が。名前を読んでもらっても誰なんだかさっぱり分からず。
後日回収に行き、開封してみるとIC-721を修理できないかと。
WEBは見る事は出来るが、メールは出来ないと。
年齢を書かれていたので納得。私の父よりはお若い年齢ですが、そう言えば両親共にメールなんて
出来ないわなあと激しく納得。
返信用はがきが同封してあったのでですが、はがきですので書ける文面は狭く
趣旨だけを書いてポストに投函。
1週間ほど音沙汰がないので、金額面でご不満でもあったかなと思っていたら荷物が届きました。
前置きが長くなりましたが、さっそくチェック。
・感度が悪い
・Sメーターが強い信号でちょっとだけ振れる
・プリアンプスイッチをONしてもOFFにしても感度が変わらない
・送信部は良いはず
・AGCスイッチが機能していないようだ
・3個の基板のVRを回した
・外された線があり、収縮チューブをかぶせてある
と言うご依頼内容。
SGから信号を入れてみると、なるほど感度極悪。35dBほど悪い。
S9の局がS1で聞こえる程度と言った方が分かりやすいでしょうか。
送受信のリレーを介さず、メイン基板に直接信号を入れてみても状況は変わらず。
プリアンプは聞いていた通り、まったく感度変わらず。
送信部は28MHz50W、その他のバンドも55W程度。聞いていたのと違うぞ!
あ、内部スイッチで50Wに設定してあるんだなと思いきや、しっかり100W側にセットしてありました。
それでは、調理開始。
が、何やら改造されていて、基板がフロントユニットの後ろに。
これでは、メイン基板が起こせないので、FMユニットにテープで仮止めしておきます。
多分29MHzFMレピーター用トーン信号発生基板だと思います。
不良個所を探すこと4時間。修行が足りません.....
考え違いでロジックICを疑って、部品箱を探したり、販売店を探したりしていましたが
結局はパーツボックスにある違う部品が犯人でした。
あー、無駄な時間だった。修行が足りませんね。
これで、プリアンプONで感度アップとなりましたが、残念ながらまだまだ感度が悪く他にも原因が。
発振部からの出力不足を疑いましたが、これらは正常。
もしかして、聞いていない部分も触ったのか?
はい正解、調整すると感度がぐんぐんアップして、正常値となりました。
経年劣化でズレたにしてはあまりにもズレが大きすぎますが、真相は分かりません......
パワー不足は、パワー設定のボリュームを回したとの事でしたので、調べて見ましたが
最大パワーにしても55Wから上がりません。
これは違う基板上のボリュームを回した事によってプロテクトがかかって、パワーが上がらなくなっていました。
このBLOGで何度も書いていますが、
「むやみやたらとボリューム、トリマ、コイルなどの回転する物を根拠なく回しても悪くなることは有っても、良くはなりません」
物によっては、ピンポイントが最良点で、ちょっとズレるともう駄目と言う物もありますから。
調整をして、各バンド95W~105Wになりました。
AGCはちゃんと動作しています。これはアタック後のリリース時間設定スイッチで、SSBでOFFにしておくと
じんわりと戻り、ONにするときびきびと戻ります。
そういう動作をしておりますので、壊れてはいませんでした。
収縮チューブの被せてある線は、28MHzがMAX 50Wだった時代のコントロール信号ですが
今では他のバンドと同じ扱いですので、50Wにする必要がないのでカットされていたものです。
同じ強度の信号を入れて
プリアンプOFF
プリアンプON
作業終了です。
1週間ほど、通電試験をして、異常がなければ返却です。
最新の無線機を購入されたそうですが、やはり使い慣れていたこの無線機が良いとの事でしたので
急いで作業をさせていただきました。
今回の荷物着から作業終了まで3日でした。
返却までもうしばらくお待ちください!
なんと、「手紙」 で修理できないかとの問い合わせ。
それも、20年以上前の住所に.....
「手紙が来ているよ」との電話が。名前を読んでもらっても誰なんだかさっぱり分からず。
後日回収に行き、開封してみるとIC-721を修理できないかと。
WEBは見る事は出来るが、メールは出来ないと。
年齢を書かれていたので納得。私の父よりはお若い年齢ですが、そう言えば両親共にメールなんて
出来ないわなあと激しく納得。
返信用はがきが同封してあったのでですが、はがきですので書ける文面は狭く
趣旨だけを書いてポストに投函。
1週間ほど音沙汰がないので、金額面でご不満でもあったかなと思っていたら荷物が届きました。
前置きが長くなりましたが、さっそくチェック。
・感度が悪い
・Sメーターが強い信号でちょっとだけ振れる
・プリアンプスイッチをONしてもOFFにしても感度が変わらない
・送信部は良いはず
・AGCスイッチが機能していないようだ
・3個の基板のVRを回した
・外された線があり、収縮チューブをかぶせてある
と言うご依頼内容。
SGから信号を入れてみると、なるほど感度極悪。35dBほど悪い。
S9の局がS1で聞こえる程度と言った方が分かりやすいでしょうか。
送受信のリレーを介さず、メイン基板に直接信号を入れてみても状況は変わらず。
プリアンプは聞いていた通り、まったく感度変わらず。
送信部は28MHz50W、その他のバンドも55W程度。聞いていたのと違うぞ!
あ、内部スイッチで50Wに設定してあるんだなと思いきや、しっかり100W側にセットしてありました。
それでは、調理開始。
が、何やら改造されていて、基板がフロントユニットの後ろに。
これでは、メイン基板が起こせないので、FMユニットにテープで仮止めしておきます。
多分29MHzFMレピーター用トーン信号発生基板だと思います。
不良個所を探すこと4時間。修行が足りません.....
考え違いでロジックICを疑って、部品箱を探したり、販売店を探したりしていましたが
結局はパーツボックスにある違う部品が犯人でした。
あー、無駄な時間だった。修行が足りませんね。
これで、プリアンプONで感度アップとなりましたが、残念ながらまだまだ感度が悪く他にも原因が。
発振部からの出力不足を疑いましたが、これらは正常。
もしかして、聞いていない部分も触ったのか?
はい正解、調整すると感度がぐんぐんアップして、正常値となりました。
経年劣化でズレたにしてはあまりにもズレが大きすぎますが、真相は分かりません......
パワー不足は、パワー設定のボリュームを回したとの事でしたので、調べて見ましたが
最大パワーにしても55Wから上がりません。
これは違う基板上のボリュームを回した事によってプロテクトがかかって、パワーが上がらなくなっていました。
このBLOGで何度も書いていますが、
「むやみやたらとボリューム、トリマ、コイルなどの回転する物を根拠なく回しても悪くなることは有っても、良くはなりません」
物によっては、ピンポイントが最良点で、ちょっとズレるともう駄目と言う物もありますから。
調整をして、各バンド95W~105Wになりました。
AGCはちゃんと動作しています。これはアタック後のリリース時間設定スイッチで、SSBでOFFにしておくと
じんわりと戻り、ONにするときびきびと戻ります。
そういう動作をしておりますので、壊れてはいませんでした。
収縮チューブの被せてある線は、28MHzがMAX 50Wだった時代のコントロール信号ですが
今では他のバンドと同じ扱いですので、50Wにする必要がないのでカットされていたものです。
同じ強度の信号を入れて
プリアンプOFF
プリアンプON
作業終了です。
1週間ほど、通電試験をして、異常がなければ返却です。
最新の無線機を購入されたそうですが、やはり使い慣れていたこの無線機が良いとの事でしたので
急いで作業をさせていただきました。
今回の荷物着から作業終了まで3日でした。
返却までもうしばらくお待ちください!