JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

IC-575 修理

2016-06-26 | Weblog
IC-575D の修理です。

オークションで購入したが、送受信出来ないとの事でご相談頂きました。

届いて確認すると、なるほど仰る通り28MHzも50MHzも全く
送受信出来ません。感度が悪いなどと言うレベルでなく、何も聞こえません。
たどり着いたのがDDSユニット。


そのままでは、測定が出来ないのでPLL ユニットに取り付けてある
DDS ユニットを外して、電線で結び動作確認。


ICの多数ある入出力ピンから、1つの信号が出ていません。
残念ながらカスタムICですので、修理不能です。

本当に間違いないか確認するために、棚に修理済みのIC-575 (10W機)が
あったので、PLL ユニットを移植するとちゃんと動作しています。
他の部分は問題無いようです。



オーナーさんにお伺いすると、動作品として購入されたようです。
以前にも書きましたように、オークションには良い物が沢山有りますが
中には「ノークレーム、ノーリターン」として、動作しない物をいかにも動作するように書き込んで
出品している人もいます。
出品するまでは動作していて、届くまでの間に壊れたのかも知れませんが
無線機となると、¥100や¥200で買える物ではありませんので注意したいですね。


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IC-721 修理

2016-06-19 | Weblog
IC-721 の修理です。

受信感度が悪くなったり、直ったりと安心して運用出来ないとの事で
お送り頂きました。

煙草を吸われているとの事で、ヤニ臭いとは聞いておりましたが、
無線機を箱から取り出して、こりゃ駄目だ....
とにかく素手では触れないほどの状態でしたので、
とりあえず掃除をしない事には触れません。
ヘビースモーカーのようです。

上下ケースは勿論、そしてフロントパネル、ツマミ類を外してクリーニング。


ファンを取り出して注油。


基板も凄い状態ですが、これは諦めて不具合箇所を探します。


PLLユニットの不良部品を6点交換。
各部コイル、トリマ、半固定ボリューム等ずれておりましたので調整して作業終了。

その後12時間 x 7日程通電試験を行いましたが
感度低下再発しませんので修理完了。


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FT-900 修理

2016-06-12 | Weblog
FT-900 の修理です。

自作品をFT-900のリアパネルのRCAコネクタに間違えて繫いだら、電源が
入らなくなったとの事。
文章だけでは想像しがたく、直るか直らないか分からないが
とりあえずお送り頂く事に。

無線機と共に、こう言う回路の物を繋いだと手書きの図面を同封して頂き、
それを参考に調査開始。
壊れた時の詳細を詳しくお知らせ頂くと、直る確率がぐんと上がります。




不良部品を交換し、電源が入りました。
以前修理したFT-900は、フロントパネルのマイクコネクタのマイク端子に
電圧を印加した物でしたが今回はリアパネルのコネクタから。

アマチュア運用技士が多い中、自作品を繋いで運用と言うのはアマチュア無線技士らしく
そのチャレンジ精神はすばらしい事です。しかし壊してしまっては元も子もありません。
繋ぐ前は慌てず、落ち着いてもう一度これを繋いでも大丈夫か良く検討して
繋ぐようにして頂きたいと思います。
数万円の無線機が、一瞬にして粗大ごみに化けますので!


今回も、電源が入るようになりましたので、めでたし、めでたしでした。

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FT-70GC 修理

2016-06-05 | Weblog
FTー70GC の修理です。
感度が悪いと言う事で、やって参りました。
珍しい無線機で、殆ど見かけません。

SGから信号を入れて見ると、確かに40dB程度感度が低下しています。
RFのトップが飛んだのかと思い、確認の為RF/IF Unitに直接信号を入れると
感度はバッチリで問題ありません。
そうなると、同軸コネクタからRF/IF Unitまでの間と言う事となり、
調べて見ると、LPF Unit内の部品が壊れていましたので交換。
強力な信号が入って壊れたか、振動で壊れたかは定かではありません。




周波数の可変がダイヤル式ではなく、サムホイールスイッチ式ですので
固定周波数での待受には便利ですが、何か良い所が出ていないかなと
バンド中を探し回るには不便です。あまりカリカリやると、サムホイールスイッチの
寿命も気になる所です......

メンテナンス性は非常に良く、下側になっている基板も、上の基板を
簡単に起こすことが出来るように工夫されていて、電源を入れたまま
測定が出来るので修理が楽です。
ひどい無線機は、基板の四方八方から電線が来ていて、どうやって修理するのかと
悩む無線機も有りますが、この機種は優秀です。

RF/IF Unitが邪魔でPLL Unitが見えていませんが



両サイドの2本のネジを外し、手前の2本のネジを緩めると、このように
起こしてPLL Unitにアクセス出来ます。



基準周波数を確認すると、わずか24Hzのズレ ここは調整しておきましたが、
2nd LOの周波数、出力レベルは狂いは有りませんでした。
感度、出力も問題なし。下手に調整しない方が良さそうです。




なかなか出てこない無線機ですので、大切に使って頂きたいですね。









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