JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

FT-757GX2 もう一台

2015-09-27 | Weblog
先週、FT-757GX2 の修理が終わりましたが、棚の飾りになっている
同型無線機がもう一台あるので、忘れない内にこれもメンテナンスしておこうと言う事で
今週もFT-757GX2です。

前回書いた、この機種を真ん中から2つに割って、開いた時に置ける位置はこんな感じ。

真ん中に電源コードや同軸ケーブルが来るので、あまり好きではありません。
各々の線が5cmでも長ければこれでも良いのですが、電源、同軸のコネクタが
本体側のユニットに乗り上げるので、作業性が悪いのです。


煙が出た部品と同じ物はとっとと交換しておく事に。
ファイナルユニットから着手。


煙は出ないようになったハズなので、各部調整を。
基準周波数の調整をしていましたが、不安定なので部品交換。
こんな感じに、PLLユニットを起して半田面が見えるようにして作業。



修理なら、回路図で検討、信号を追いかけて不具合箇所の特定、部品交換と
結構な時勘が掛かりますが、修理ではないので、5時間程度で作業が終了。


もうFT-757GX2は持っていないので、次の無線機に移る事にします。
さて、次はどの無線機にしようか。



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FT-757GX2 から煙が! その3

2015-09-23 | Weblog
やっと送受信が出来るようになったので、調整に入ります。

この無線機は、中心から2つに割れるのですが、自分の調整しやすい位置には
割れたユニットが置けません。
リア同士をくっつける形に置かないといけません。
電線がギリギリの長さなので、リア同士がピッタリくっつきますので
電源ケーブル、ダミーロードやSGを繋ぐとそのギリギリの電線がパッツンパッツンになり
切れはしないかと心配になります。
同じ構造でも、FT-900、FT-850は横に置く事が出来、リア側は何も来ないので
電源ケーブル、ダミーロードを繋ぐのは非常に楽です。

PLLユニット内のコイル、VRが結構ズレていたので調整。
さらにRFユニットも調整し作業終了です。



この休みは、この FT-757GX2 を半日で調整して、違う無線機の修理を
しようと思ったのですが、いきなり 「発煙」 と言う予想しない事態に
見舞われ、おまけに送信不能、思わぬ故障で時間がかかってしまいました
ので、これ一台で終ってしまいました。

楽しく遊べたので、「よし!」 としましょうか。

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FT-757GX2 から煙が! その2

2015-09-22 | Weblog
送信してもなぜ電波が出ないかと言う所から再開。

原因を探っていると、コネクタが 「スポッ」


良く見て見ると、コネクタの圧着不良。
芯線側は圧着されていますが、シールド側は剥いて折り曲げて
そのまま。これではTMPコネクタの圧着器では、正しく圧着出来ません。


送信が不安定なら、これが原因かもしれませんが、芯線が
まともに繋がっていましたので、これが原因ではありません。
新しいコネクタに取り替えて、再び送信出来ない原因を探ります。

オシロスコープで信号を追いかけて行くと、RFユニット出口のトランジスダでは
出力があるのに、コネクタには信号が出て来ません。
眼を凝らして見てもパターン切れは無い様に見えますが、
テスターで見ると導通がありません。
見つけた!
電線でジャンパーしてやると、各バンド元気に100W出るようになりました。

これでやっと各部調整に入れます。

使わない無線機も、時々通電して動作確認すれば壊れてすぐ
修理が出来、1箇所だけの修理で済むのですが、さすがに12年も
放置して、いきなり電源を入れると、故障箇所1箇所と言う訳には
行きませんでした。
棚には長年通電していない無線機が沢山ありますので、順番に
再メンテナンスをしなければならなそうです。
当分ネタは尽きそうにありません....



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FT-757GX2 から煙が!

2015-09-20 | Weblog
昔メンテナンスをして、棚の飾りになっていた FT-757GX2 を
引っ張り出して来ました。
何を思ったのか、久しぶりに通電。

何かあったらいけないので、すぐ電源を切れるようにして
パワーオン。

ジーーーーーと言うリレーがON,OFFを繰り返す音と共に
煙がモワーン。

慌てて電源をOFFするも、内部からの煙は20秒ほど
止まりません、

何かが焼けた!
部屋の中がすごい臭いに包まれました。

早速分して、何が焼けたか見てみないと。
この無線機はYAESUさんお得意の、真ん中から2つに
開くタイプ。FT-850、FT-900にも採用されています。
焼けた部品は本体が側か、ファイナルユニット側か?
臭ってみると、どうやらファイナルユニット側。
ヤバイ、何が焼けたんだろう....



助かりました、ファイナルトランジスタではありませんでしたので
部品交換で修理完了。

再び電源を繋いで、パワーON。
今度は煙が出る事無く、電源が入りました。
受信感度も良さそうで、問題なしかと思ったが
送信してみると、送信状態にはなるがパワーが出ません。
あーあ。

何年間電源を入れずに放置したのだろうと思い、修理ノートを見てみると
日付はH15.12.31と書いてある。
12年前か。
12年も放置しておけば、まともには動かないか。

この休みのうちに、送信部もやっつけますか。


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FT-900 修理 18台目

2015-09-13 | Weblog
・電源を入れて、数分から十数分で落ちる
・パワーが低い
と言う FT-900 の修理依頼がありました。

とりあえず確認しないと前に進みませんので、早速通電して
現象を捉えることから始めます。

電源を入れようとしますが、入りません。
あれ?電源を入れて、その後に勝手に落ちるのではなかった?

FT-900 14台目の修理でも同じ経験していますので
ここは慌てず、分解して修理。


とりあえず、電源が入るようになったので、パワーチェック。
1.8MHz~29MHzまでバンドによりバラツキがあり、70W~95W。
PAユニット内の半導体の不良だと、入手不可の可能性がありますが
その他だったら、どうにかなるでしょう。

30分ほど待ちましたが、電源は落ちませんので、コントローラーの
修理が効いたようです。

次は、パワーがなぜ100W出ないかの調査。
パワーアンプ入り口で既にパワーが低いので、パワーアンプを十分に押せていません。
各部調整をして全バンド100W以上出るようになりました。
自然にこんなにズレたのか、触られたのかは定かではありませんが、
2つのボリュームだけが、やけにズレていました。



送られて来た箱が、FT-900のオリジナルの箱で、コリンズフィルター入りの
シールが貼られていました。
コリンズフィルター仕様です。



ご依頼の2点は修理が出来たので、受信関係の調整も。


・基準周波数調整
・2nd LO調整
・Sub-Loop DDS調整
・PLL ロックレンジ調整
・Sメーター振れ具合調整
・IFコイル調整
・IFゲイン調整


良い感じに仕上がりました。そんな中、これは珍しい。
FT-900に入れられている高安定温度補償水晶発振器は初めて見ました。



滅多にお目にかかれないので、電源を入れてどの位で安定するか、
やってみました。3分間はすごい勢いで動きます。
3分を過ぎると、ぴたっと止まって動きません。
従って、真空管無線機のように温まるまで待ちましょうって事で、
3分間は送信しないほうが無難です。
衛星通信のドップラ効果の如く、受信側で追い掛け回さなければなりませんから。
と、言うのはちょっと大げさでしたか?
電源を入れて即電波を出したい方は、高安定は入れないほうが無難です。
3分間は必ず待ちましょう!

各機能をチェックしていると、アンテナチューナーが動作していません。
画面表示にはチューナの動作中が表示されるのですが、
モーターの音がしません。
モーター式のチューナーに関しては、原因が分かっても交換部品がありませんので
修理をしておりません。モーターとかギヤとか機械部品は電子部品のように知恵を絞って
代替部品でと言う訳には行きませんので。


1~2週間、通電試験をして、問題が無かったら返却です。



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IC-271 修理 2台目

2015-09-05 | Weblog
送受信不能と言う IC-271 を購入。

目的は、「部品取用」。

修理して、受信が出来るようになったとしても、
パワーモジュールが飛んでいて、送信出来ないと言う
オチが待っているんだろうなあと思いながら修理を始めました。

そうであっても、部品取用と思って購入してるので
ショックは小さいのですが。

通電して、状況を確認すると
 ・スケルチを開いても音が出ない
  PLLのアンロックでミュート回路が働いているのか?
 ・送信してもパワーは出ていない
 ・メーターの照明が切れている
と、こんな感じ。
聞いていた通り、送受不能。

調べて見ると、HPLユニットの信号が出ていない。
PLLがアンロックだったので、トリマを調整して見た物の
信号が出て来ない。
回路図片手に、信号を追い掛け回す事3時間、やっと見つけました。



ここにはこう言う信号が出ているはずと、オシロスコープで見て見ると
その手前まであった信号が消えています。何で?
部品の内部ショートで、信号が強制的にグランドレベルに下がっていました。
部品を交換すると、PLLのロックがかかり、何事も無かったかのように
動作しています。
心配していたパワーモジュールは元気でした。

基準周波数、PLL周りを調整して本日の作業は終了。



部品取のつもりで購入しましたが、動作してしまったので
部品取にはならず。
こうやって無線機が増えて行くのです....


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