TS-820S の修理です。
送信から受信へのタイミングが時々遅れると言う物。
文章から想像出来るのは
・リレーの接点がアークで荒れていて、くっついてなかなか離れようとしない
(完全に溶着はしていない)
・VOXがONのままでOFFにならない
ですが、殆ど推理は当たりません...
届いたTS-820Sに通電して様子を見ると、予想通りどうもそれだけでは無く
あちこち変な動作をしています。
色々おもいっきりメンテナンスして下さいとの事でしたので、
遠慮なくやらせて頂いております。
まずは、送受信に使われている2個のリレーを分解して、接点の清掃から。
ソケットがユルユルだったので連絡すると、予備の基板をお持ちの様子なので
お送り頂き、交換しました。
RECTIFIERユニットにも不良部品が。ひっくり返して半田を吸い取り、部品交換。
RFユニットもNG。摘出して部品交換。
最初から比べると、随分とまともな動作になって来ました。
送受信のチェックをしていると、28MHzが50Wのまま。
28MHzの100W改造ってどうやるんだっけ....
回路図を見て改造ポイントを探します。分かった!やって見ると
しっかり100W出るようになりました。真空管は元気そうです。
悪い所を直せば、その陰に隠れていた不具合が目に付き
そこを直せば、またその陰に隠れていた所に気付きと、
もぐらたたき状態です。
まだまだ先は長そうです。
なにしろ製造から約40年経っていますからね。