JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

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IC-820D コンデンサ交換

2022-07-23 | Weblog
IC-820D の部品交換です。

先日、保有するIC-820D 2台の内、1台の表面実装の電解コンデンサを
全て交換しましたが、もう1台も漏れた電解液でパターンが腐食してしまう前にと
交換をしました。

文章にすると、「全て交換しました」の一行ですが、これが地獄の作業と
言うか忍耐の作業と言うか、もうやりたくない作業です......
何しろ面白くないってのが正直なところ。
外しては漏れた電解液をクリーニング、そして新品を半田付けするを
繰り返すこと200回弱。

何か壊れていて、それを探すのだったら回路図とにらめっこしながら
あーでもない、こーでもないと頭の体操になりますが、ひたすら
外す、清掃、取り付けるの繰り返しですからねぇ。

交換後のメインユニット



メインユニットはまだ良いとして、PLLユニットなんて本当に大変。
1台目のBLOG参照
https://blog.goo.ne.jp/jr4gpa/e/fbf12b3d34234dd30d15de07deafe8b4

シールドボックスが邪魔になって。半田ごてが入りませんので、まずそれらを
外して、部品交換そしてまた外しておいたシールドボックスを元に。
もう、どんなにおもしろそうな壊れたIC-820が出て来ても購入しないと
心に誓った一日でした!

最後にフロントパネルのつまみ類をクリーニング (2台分)


さて、最後に通電試験をしますか。
ハンダブリッジ、半田不良などで動作しないなんて オチ は無いだろうなあ。

今回は、楽しく遊べました とは絶対に言いません。
苦痛な修行でした......





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TS-850D 修理 最終

2022-07-02 | Weblog
TS-850D の修理の続きです。

全バンド 25Wの TS-850D を 50Wにして欲しいとの事。
このTS-850Dのファイナルの構成は、TS-850Sと同一ですので
25Wに抑え込んでいる部分の回路を50Wで抑え込むようにすれば
良いのです。

手持ちの回路には、V D S 各モデルの部品実装の違いが
表にしてあるのですが、今回の無線機の回路とは違っていました。
WEBで調べてみると、TS-850S では、28MHzが最初から100Wの
タイプと旧最大パワーの50Wタイプがあったようで、回路も当然変更されているので
もう一つ違った回路図が存在するはずです。
このTS-850Dはそのもう一つの回路の方で製造されているようです。

手元のTS-850Dに適合する回路図が無いので、持っている回路図を頼りに
部品変更をしてみます。
改造して、送信して見るとそれらしいパワーになっておりましたので
内部ボリュームを調整して全バンド50W前後になるように調整しました。

送信してすぐに気付いたのですが、送信するとファイナルユニットを冷やす為の
FANが回転を始めるはずなのですが
「チーーーーーーー」
と言うだけで回転しません。
手で補助してやると、力なく ゆるり ゆるり と回転しますが、とても
冷却できるような風を送る事は出来ません。


犯人はこのFANです。



最大パワー100Wを冷やす能力で設計されているはずですので、パワー半分の50Wで
放出される熱を冷やせば良いよう、手持ちのFANの中から選んで交換しました。
同一品は製造中止ですし、同じものが入手できたとしても、そのうち同じように壊れるはずです....
交換後、
・基準周波数
・PLLロックレンジ調整
・PLLレベル調整
・感度調整
・Sメーター振れ
他、多数調整して通電試験を行いました。

その後、不具合も無く問題なしと判断しましたので、返却いたしました。







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