JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

FT-712H 修理

2018-07-29 | Weblog
FT-712Hの修理です。

パワーがふらつくと言う事で、何年も前に部品取りで購入していました。
パワーモジュールが不良だったら、430MHzの受信機にしかなりませんが
その430MHzも当地では殆ど交信も聞こえてきませんので
ジャンクボックス直行決定です....

確か購入した時に色々やったはずですが、その時は
現象がつかめず、メモを書いて放置していました。
割と綺麗で、あまり使われていないようなので、そのままでは勿体無い
ジャンクではあります。
どうにかしたいなあ。

ダミーロード相手に、送受信を繰り返すと、パワーが
35W 25W 10W 9W 8W ・・・ 5W と下がってゆきます。
そして、しばらくすると、また元に戻って35W出ます。
何じゃそりゃ?

フロント部分とリア部分が分離出来てメンテナンス性は良さそうです。





あれこれやってみましたが、状況は変わらずで、諦めかけたその時
もしや?
見つけました。そりゃそうなるわな。
この構造だったら、保証期間中にはまず不具合は出ないでしょうけど
10年、20年先にはそのような状況になるでしょう。

処置をすると、うその様に安定して、35Wを維持するようになりました。
周波数が3KHz程ずれていましたので、調整して様子を見ています。

この機種、クーリングファンが無いので、こんなのでハイパワーでラグチューなんて
したら、とんでもない温度になりそうです。



あきらめてジャンクボックスに眠っていたこのFT-712Hは、直ったのでジャンクボックスから棚の飾りに昇格です。

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TS-520S 修理 最終

2018-07-22 | Weblog
TS-520S の修理の続きです。

この機種以降の無線機では、基板の接続がコネクタ化されましたので
修理が楽なのですが、この機種は端子にラッピング処理されていますので
1つの部品を交換するのが大変でした。





部品交換作業が終わり、各部調整だけが残っていたのですが
色々割り込み作業が入り、なかなか作業が出来ませんでしたが
やっと調整が終わり、全ての作業を終えました。




これは無線機屋さんの中古コーナーで購入したもので、ジャンク扱いでした。
当然沢山不具合があるものと思い購入したのですが、思ったより
不具合数は少なかったです。

「Sメーターが振り切れたまま」と言う事で購入したのですが
それを直すと、7MHz以上で感度が悪い、マーカー出力が無い
VFOの発振が不安定など聞いていない故障が出てきました。
Sメーターが振り切れていましたので、感度が悪いかどうかは
分からないし、マーカーなんてそんな状況で使うわけ無いので
チェックされているわけもないので、当然といえば当然ですが。

と、言う事で、毎度毎度何度も書いていますが
オークションや無線機屋さんでジャンク扱いで販売されている物は
「xxが動作しません」と書かかれていたら、良心的な方は
xxしか壊れていないんだと勝手に判断されるようですが
「xxだけ動作しないのではなく、他も動作しません」と言う
つもりで購入しないと、腹がたって寝れなくなりますよ!
本当にxxだけしか壊れていないのが届いたら、大当たりです。
強運の持ち主です!

ジャンク扱いで安く手に入れたと思っても、修理に出して直してもらうと
結局動作品を高く買った方が安かったという結果になります。
お気をつけください!


さて、これで1台終わりましたので、次の無線機にかかります。
どの無線機で遊ぼうか.....


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水没品修理&動作確認

2018-07-15 | Weblog
無線機ではなく、電化製品の水没品の修理です。

先日の豪雨で、事務所内まで水が入って来て、電化製品が多数水没したので
確認して欲しいとの事で、掃除の手伝いと、水没品の確認をしてきました。
使えないものは、すぐに手配しないと、業務に支障が出ると言うことですので
確認を急ぎました。


壁を見ると床面から訳30cmほどの所まで水があったようです。
床に埋め込みのコンセントがあったので、水が来た時点で漏電ブレーカーが
作動したものと思います。

全てのコンセントにささっている物を外し、水をかき出すまでは
電気を入れられません。

ACアダプタはテーブルタップにさして、床に転がしてあったので、内部に
水が入っていて全滅。密閉度の良いものは、湿っている程度でしたが
密閉度の悪いものは、振ったらシャカシャカと水の音がする程水が入っています。

電圧とDC側のプラグを合わせれば、容量はそれ以上のものを使えば問題なしで
手持ちのものを総動員して、浸かったアダプタは分解、水洗いをして
実験用にまわします。まだ捨てないこの根性.....

ACアダプタの行く先にある本体までもが浸かった物は、分解して水洗いして
日光で4,5日乾燥。

昔、高潮で浸かった工場の機械の制御盤の修理に借り出された事が
ありました。それは塩水でしたので大変な作業でしたが、今回は
雨水でしたので処理が楽でした。
こんな所で、昔仕事で学んだことが生かされるとは思いませんでした。
なんでも勉強だなあ.....

浸かった時に電気が入っていなければ、直る確率は大きいのです。
いち早く漏電ブレーカーが作動してくれたので、壊れたのはデスクトップPC
1台だけでした。
マザーボードにCMOSバックアップのボタン電池があったので、電気の入っていた
部品が水分でショートして、マザーボードがお亡くなりになったようです。


HDDは水没したにもかかわらず、基板を外して基板を水洗いして
乾燥。接点を磨いてやると、データーを取り出す事が出来ました。
さすが密閉度が超高いですから、HDDの心臓部は全く問題ありませんでした。


このBLOGを見て、水洗いしたら直るんだと、適当にジャブジャブやっても
駄目ですよ。基板に乗っている部品を見て、これはどう言う構造で
部品自体に水が入ったら駄目とか、これは大丈夫とか判断が出来なければ
非常に危険です。火災、感電の原因になりますので、まねをしないように
お願いします。



と言う事で、今週は無線機の修理は出来ませんでした。

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FT-757GX 修理

2018-07-08 | Weblog
FT-757GX の修理です。

電源をONにしたら煙が出たと言う物を購入しました。

もう一台CPUが死亡していて、動作しないFT-757GXを
所有していますので、CPUさえ生きていれば、それから移植すれば
1台はどうにかなるでしょう。

さすがに届いた無線機に、本当に煙が出るか?と自分でも
電気を入れて確認なんて事は出来ません....



早速分解です。




そして、問題の基板を取り出します。




部品交換後に電気を投入。この機種は真ん中から二つに割れる
ようになっていますので、倒れないように2つをバランス良く縦にして電源ON。
倒れたらパチンで作業終了となってしまいますので、注意、注意!



直りました。

今週は先日からの大雨で会社、親戚などの状況確認で無線機修理の
時間があまり取れませんでしたので、作業はここまで。

受信感度、パワー確認など、何の調整が必要かなどの
通電確認が出来ませんでしたので、この続きはまた来週。

その前に、先週までやっていた TS-520S を仕上げて
片付けないと、作業デスクが狭くて FT-757GX の調整が出来ません。

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TS-520S 修理 その6

2018-07-01 | Weblog
TS-520S の修理の続きです。

試作したマーカーの水晶置換基板をプリント基板にしました。
水晶の付いていた場所に入れられるように、同じようなサイズとしました。


サイズの制限から、全て表面実装の部品でやろうかと思ったのですが
片面基板で効率良く部品を実装するには、DIP、チップ混合の方が良さそうです。

基板はエッチングするのでは無く、機械に基板データを放り込むと
エンドミルが自動で削ってくれます。
流し台でエッチングをして、第二塩化鉄液に漬けて不要な部分を溶かす
と言う作業から開放されて、手を汚さず、非常に楽に基板が作れます。

海外に基板データで注文すれば、レジスト、シルク入りで格安で作ってくれるようですが
量産するわけでもなく、すぐに1枚ほしい時にこのマシーンは非常に役に立ちます


出来上がったのがこれ。



右端の小さな黒い物体が100KHzの水晶です。


卓上試験でちゃんと100KHz付近で発振しているので
TS-520Sに実装してみました。
あの大きな水晶が横に配置されていた部分に水晶置換基板を配置しました。



ちゃんと25KHz毎にマーカーが確認できます。
トリマで微調整と思ったら、もう0.03Hz下がってくれません。
もう少しの所ですが、残念ながら固定コンデンサの容量を変更しないといけないようです。
一部部品定数を試作基板とは変えて、ちゃんとトリマの真ん中で
100.00000KHzとなるようにしました。

これで、あの巨大な水晶を現代版の水晶に置き換える事が
出来ましたので最終動作確認をして、TS-520Sの修理調整を
終えたいと思います。

また、棚の飾りが増えました!

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