TS-600 の修理の続きです。
「TS-600 修理 その2」を書いた後にKENWOODファンの方から
「TS-450SのAMでパワーカが出ないので見て欲しい。」
と言われたのでTS-600は端に寄せて、それを先に修理していました。
それが片付いたので、やっと今週 TS-600の修理に戻れました。
(TS-450Sは、また別の日にBLOGに書きます)
自分のRIGはこうやって後回しになるのです。
センターメーターの振れがおかしいので、調整をしようと思ったら
「基板のボリュームが固定抵抗に替わっていたのでそれを調査する」
と言うのが今日のスタート。
その他にもサービスマニュアルの回路図に書かれているのに、基板上に実装されていない部品が数点。
前ユーザーは何の目的でこんな事をしたのか?
上の写真で、SMC端子からの電線が無い。その電線が本来結束されているであろう電線の束の状態から
電線を引き抜いた感じも見られません。え、どうやってセンターメーターを振らせているのか?
もしかしてセンターメーターを廃止して、違う機能に振り当てられている機種があるのか?と
思わずフロントパネルの印刷の文字を確認しました。HI
ちゃんとSメーターとセンターメーターの切り替えスイッチでした。
これは元の回路に戻す必要があるな......
とりあえず、基板の半田面を見て、半田の乗り具合から改造ポイントを
探ろうと該当する基板をひっくり返してみると、あれ??
改造された痕跡が無い!
良く目を凝らして見ても、触った感じが無い。
センターメーターを振らせるための信号を 回路図と比較しながら追いかけて見る事に。
綺麗に束ねられている電線を丁寧に追いかけて行くと
小さな基板にたどり着きました。
やられた!
もう一台所有のTS-600を見てみると、基板はサービスマニュアルと同じ回路でした。
そこでシリアル番号を確認すると、今回のTS-600の方が新しい物でしたので
何か問題があって改良されているようです。
思い返してみると、上下ケースを外した時になにやら小さな基板があるなとは
思っていたのですが、基板にシルク印刷もあるしユーザーが改造した基板じゃないと思ったので
調べもせずに修理を始めたのが今回の大捜索に繋がってしまいました。
あの時気にしていれば、こんなに無駄な時間を使わなくて済んだのに。と後悔して見ても
始まりません。
調整方法が分からないので、サービスマニュアルの調整方法から推測して
調整をしてみると、まあそれなりにセンターメーターの動作っぽくなりました。
まだ全体の調整を終えていませんので、ここだけ触って見ても
バッチリ調整で来たぞと言う感じにはなりませんので、後日しっかり調整することとして
一応の修理はこれで終了です。
これでやっと調整に入れます!