JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

IC-780 修理

2016-02-28 | Weblog
IC-780 の修理と言うか、何と言うか....

部品取用で購入して保管してあったのですが、
整備して動作品で保管してあるIC-780の出番が無いのに
部品取りで置いておいても、全く出番が無さそうなので
ちょっと遊んで見るかと、引っ張り出してきました。

電源が入らないと言う事で、購入したような記憶が。
調べて見ると、確かにヒューズが溶断しているのが
入っているので、電源に問題がありそうなのは確か。
この無線機の電源は、ユニットが2箇所に分かれています。
それは
・PI UNIT
・REG UNIT
です。
どちらか片方に異常があるか、あるいは両方に異常があるか
早速調査開始。

ACの入り口側から順に追いかけて行きます。
PI UNITです。


何かバチッと行った感じがあります。摘出してみるとプリント基板の
パターンが2箇所無くなっています。
雷っぽいなあ.....

雷がコンセントからヒューズを通り基板に、そしてシャーシに抜けた様な感じです。
もう一方は、コンセントから整流器を抜けシャーシに。
壊れていそうな部品を外してチェックしましたが、どの部品も
全く異常がありません。
回路図を見て、電源入力のバリスタは形も無く吹き飛んでいるのではと
基板を見ると、ちゃんと形があります。
良く考えてみると、2端子間に同電圧が加われば電圧差が無いので
バリスタとしては「何の話?」って事で、関係ない訳ですね。

ブリッジダイオード、その周辺のセラミックコンデンサ、電解コンデンサ、抵抗も
外して単体チェックしましたが、全く異常はありません。
吹き飛んだパターン以外は壊れている部品はありませんでしたので
電線でその部分を修理してPI UNITは終了。


ここで電源投入は危険すぎます。REG UNITも点検しなければ。
今週はここで時間切れ、また来週です。
無線機として復活するか、部品取用になるか.....

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TS-790S 修理 その2

2016-02-21 | Weblog
どの無線機も修理後は約一週間、部屋にいる時は通電して動作確認をしております。
今回も同じように、連続通電をしておりました。
日曜日 異常なし
月曜日 異常なし
 .
 .
この分だと、翌週の月曜日あたりに発送出来るかなと思っていましたが
甘かった....
木曜日までは異常無かったのですが、金曜日の朝一番に電源を入れると
430MHzのUNLOCK表示が出てしまいました。



430MHzには4つのPLL ICがあり、どれが出しているかは測定器で確認しないと
分かりません。

測定して見ると、PLL DがUNLOCK信号を出しており、VCOの電圧が
上がりませんので、前回と同様に測定が出来るように
ユニットを外してこんな格好で仮付けして測定しました。



前回の部品交換は的外れの事をしたのか?

壊れてすぐに修理する分には、一箇所の不具合を退治すれば良いのですが、
しばらく放置して修理となると、あっちもこっちも調子が悪くなっていて
一つ直せば次は違う所が調子が悪いと言うケースが多いので、
慎重に調査を進めます。

多分これだろうと思う所を処置をしてやると、UNLOCKが出なくなりました。



さあ、この処置が本当に効いたか?
ただ単にゴソゴソ基板をつつきまわしたので、接触不良が一時的に
直っただけかもしれません。
もう一週間通電試験をして、直ったかどうかの確認です。
この一週間と言う日にちが正解かどうかは分かりません。
一週間は良くても、返却してすぐ再発するかもしれませんし、
もう二度とこの部分はおかしくならないかもしれません。
どれくらい通電試験して異常がなかったら返却するかは
オーナーさんと相談です。


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TS-790S 修理

2016-02-14 | Weblog
TS-790S の修理です。

・430MHzは電源ONで数秒間だけ周波数表示が出て、その後消える
・144MHzは問題なし
・パワーコントロールつまみが360度回り、途中硬くなる箇所がある
 パワーコントロールがあ一部分しか機能していない様子
・VFOが回転に対して追従していないような感じ
との事。

届いた無線機を早速通電チェック。
ご連絡頂いた通りでしたので、早速修理開始。
まずはパワーコントロールから調査する事に。
パワーコントロールのボリュームを摘出するためには、フロントパネルを外して
この状態にしなければ、ボリュームは外せません。


ボリュームを摘出


ボリュームが口を開けています。
つまみに損傷が無い事から、そんなにひどくぶつけたのではないようです。



特殊なボリュームですので、KENWOODに聞いて在庫があれば購入と言うのが
普通ですが、どうにか直らないかと分解して見ました。



部品は壊れていなかったので、位置を合わせながら組み立ててテスターで見てみると
ちゃんと回転角度に応じて抵抗値が変化しておりましたので、元の位置に戻してやると、
パワーコントロールが出来るようになりました。

次は430MHzのPLL UNLOCK。
どこがUNLOCKを出しているのか?
見つけましたが、どうやらユニット化されている部分。ゲゲ裏側になるから
測定出来ない......
メーカーならユニット交換ですが、そんな事は言ってられませんので、こんな感じで
測定しながら不良箇所を探します。


不良部品を交換し、UNLOCKが無くなり、周波数表示が出るようになりました。

これで調整が出来ると思ったのですが、VFOをクリック感のあり、なしに切り替えていると
振動でサブディスプレーのバックライトが点灯したり、消灯したり。
2個ある電球のうち、1個は消灯のまま。もう1個がそうなっているようでしたので、
LEDに交換しました。

もう1個、メーターにも電球が使われていますので、これもLEDに交換。

VFOの回転に対する周波数の追従については問題なし。

フロントパネル内にかなりごみが入っていましたので、清掃&帯電防止処理
そしてエアーで小さいゴミを吹き飛ばしながら組み立てました。
この機種の周波数表示部は、フロントパネルの透明なアクリル、そしてその裏に
もう一枚色の付いたアクリルをはめ込んであるので、その2枚のアクリルの中に
あるゴミを出すのが面倒なのです。多くの機種では2重になっていないので
清掃が楽なのですが。



・基準周波数調整
・144MHz PLLユニット調整
・430MHz PLLユニット調整
をはじめとして、各部調整をして作業終了。









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TS-50V 修理 その2

2016-02-07 | Weblog
先週は、販売されていた時の説明文章の、
「フロントパネルのスイッチの動作がおかしい」と言うのを退治。
一応他もチェックしないと、書かれている事以外にも不具合があるかもと
測定準備をしている時に TX-RX UNIT のある部分に目が行きました。

「なんじゃこりゃ?」

測定する前に、発見してしまいました。

一部部品がありません。。。。。
前オーナーは何をしてくれた?
先週はここで時間切れでしたので、今週はここからスタート。



その部品が無かったらどうなるか、回路図で確認すると
 ・パワーを3段階でセットする機能が使えない
 ・パワーセンサーで検出された信号を制御できない

と、言う事でこの部分の不足部品を補って
機能復活!
と文字にするとこれだけですが、戦う事2時間。
相手がチップ部品ですので、作業が大変。



いつも書くように、「ここが悪い」と書かれていても
「それ以外は良い」とは書かれていません。
何が飛び出すか分からないのが中古無線機の面白いところです。

この機種お決まりの、スイッチを保持しているスポンジも交換完了。
各部調整をして、次の無線機の修理にかかります。
まだまだ壊れた無線機の買い貯めがありますので、
当分遊べそうです。



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