JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

TS-180S 修理

2016-09-25 | Weblog
TS-180S の修理です。

「周波数表示が出なくなる事がある」
と言う物。

通電して様子を見ていますが、その気配は無く、待っていても
仕方ないので、一通りチェックする事に。

14.100MHzでSGから信号を入れて見ると、感度は問題無さそうですが
Sメーターの振れが少ないような気がする。
詳細は後で調べるとして、先に進めます。

送信は
 1.900MHz 20W

 3.500MHz 25W

 14.000MHz 95W
 14.350MHz 60W

 21.000MHz 85W
 21.450MHz 50W

 28.000MHz 22W
 28.500MHz 15W
 29.000MHz 10W
 29.500MHz 10W

え、パワーが少ない話は聞いていないよなあと思いながら、各部の
周波数確認とレベル確認を始めました。

サービスマニュアルに 「DRIVEつまみをセンターにして....」との記述が
え、DRIVEつまみ?
そうだったこの機種はDRIVEを調整しないと最良な感度、最大パワーが出ないのでした。
調整すると、1.9MHz~21MHzまで元気良く100W出ています。
Sメーターも規定値通り振れています。

しまった!無駄な時間を使ってしまった。

TS-520V(S)の後に出たTS-120V(S)は完全無調整だったので
まさかその後に出た機種に真空管無線機のようなDRIVEつまみが
あるなんて考えもしませんでした。
前回TS-180を触ったのが10年以上前ですので....

学生の頃使っていたRJX-661を思い出しました。
50MHzの半導体オールモード機でしたが、DRIVEつまみがありました。

28MHzだけは昔ながらの50Wに押さえられていますので
100Wにするかどうかお尋ねすると、出来ればやって欲しいとの
事でしたので、回路図を眺めて、改造ポイントを探して処置しました。
このバンドも元気良く100W出ています。

あれこれやっていても、周波数表示が消えないのですが、
デジタル表示とアナログ表示が27KHzもずれているので
調整しました。



今週はこんなところで時間切れ。
来週はこの続きを行う予定です。

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無線機の型式で

2016-09-19 | Weblog
検索サイトから 無線機の型式で飛んで来られる方が多いと思います。
実際検索して見ると、もっと多くのページがあるにもかかわらず、引っかかるのは
同じページばかりです。
同じようなページは外されているからでしょう。

Google で例えば「FT-900 修理] とすると
FT-900 修理 15台目
http://blog.goo.ne.jp/jr4gpa/e/a2e69e6fe06a4104f3a4c93c024e041f
と、
FT-900 8台目
http://blog.goo.ne.jp/jr4gpa/e/e1152208c10c6c9ddb8b61efeef65503
この2点しかヒットしません。

YAHOO で検索してもヒットするのは3件です。


このページの右上に検索欄があって、
検索 に検索したい文字
「ウエブ」 のタブ を 「このブログ内で」
に変更すると私のBLOG内の検索が出来ますが、BLOGページを提供をする多くの会社が
有るので、私の使っているgooブログでのこの検索方法を知っている方は
そんなに多くないと思います。

私のホームページ内からも型式で飛べるように、ぼちぼち更新していますが
結構な量があるので、完成までにはまだまだ時間が必要です。

KENWOOD
http://jr4gpa.web.fc2.com/repair_kenwood.html

YAESU
http://jr4gpa.web.fc2.com/repair_yaesu.html

ホームページの更新をしながらついつい昔のBLOGを読んでしまうので
ホームページの更新作業が進みません。困ったものだ....

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FT-747GX 修理

2016-09-18 | Weblog
FT-747GX の修理です。

・受信感度が悪い
・AFボリュームを上げても音が小さい
・パワーが出ない
との事で、届いて早速動作試験。

良くあるのが、内部で部品が転がっている物。
危険ですので、揺すって見て音を確認。音がしないのでとりあえず
上部ケースを外して観察。
異常無さそうなのでパワーON。
パチン音なし、異臭なし。

まずは受信部から。
SGから信号を入れて見ると、感度が悪いながらも受信は出来ています。
50dBほど感度が悪く、これでは強力な信号しか聞こえません。

では、送信部は。
パワー計を繋いで、DRIVEを絞って送信。パワーは出ていないので
DRIVEを上げて見るも全くパワーは出ません。
ファイナルユニットを切り離し、DRIVE出力を測定。ここでも信号は
出ていません。これだとファイナルユニットは生きているかも。

LOCALユニットの信号の確認から。

信号が規定レベルより低い箇所があり、調整ズレかと思いましたが
半田不良でした。
受信感度が上がり、DRIVE出力が出てきましたので、ファイナルユニットを
繋ぐと、100Wのパワーメーターが勢い良く振り切れるほどパワーが出るようになりました。

動作確認中に気になっていたのが、メインダイヤルを回しても
回転方向と逆の動作をすることがありました。
時計方向に回転させると、周波数が上がるのですが、時々下がる事があり
エンコーダーの交換が必要なのですが、同じ物がありませんので、
チャタリング防止の部品の取り付けで逃げました。

28MHzが50Wのままでしたので、100Wになるよう改造。
パワーがおもいっきり出るようにVRを回されていたので、
14MHzで100Wになるよう調整。各バンド100W前後になりました。

基準周波数調整、キャリアポイント調整、Sメーター振れ調整、キャリアバランス調整
他各部調整をして作業を終了しました。



1週間程通電して、問題が無ければ返却です。

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TS-930S 修理 その5

2016-09-11 | Weblog
一応受信も出来、パワーも100W出るようになった TS-930S ですが、
実際にアンテナを繋いで聞いてみると、何か信号が歪んでいる。
あちこち調整したが、まだそれだけでは不足のようで
後はどこが残っているのだろう,,,,,
部品の不良か?

もしかして、調整していないここが原因か?
測定して見ると、電圧が規定値の1/3。
コイルのコアを回すと電圧が規定値取りに達して信号にパンチが出てきました。
また、歪みもなくなりました。
そうそう、TS-930はこの音、この音。
なんとコアを180度も回してありました。
回せるものは全部回したと思われます。
一応PLLも再度細かい所まで調整して見る事にしました。



さすがにPLLは奥深いところにあるので、回してないようで
殆どズレていません。

アマチュア無線の交信を聞くのも疲れたので、ラジオでも聞こうと
SSBからAMに切り替えたのですが、これがまた感度が悪い。
NARROWにすると感度復活。なぜWIDEでは感度が悪いのか?
NARROWでRS59がWIDEでRS53。これはひどい。
もしかして、AMの簡易フィルターに実装してあるコイルのコアを回したのか?
あったりーーー!
調整すると、360度も回してありました。
感度が上がり、WIDEもNARROWと同じ程度になりました。

ここの調子が悪いのでと、回路図を見て根拠があって調整したのではなく
ただのヤマ勘であちこち回したようです。
TS-930は、何十箇所もある調整箇所を、ヤマ勘で自分が調整したいポイントに
当たり、なお且つそれを回してベストな状態になるほど単純な無線機では有りません。
悪くはなっても決して良くはなりません。

この分だと、パワーは100W出ていますが、送信部に関係する部分も
色々くるくる回してあるんでしょうね。
送信部も全部調整し直さなければならないのか?
まだまだTS-930Sに遊ばれそうです。

前回のTS-930Sと言い、今回のTS-930Sと言い、とにかく
すんなり終らせてくれません。

ハズレを引くのがうまいなあ。通りで宝くじが当たらないはずだ!



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PS-3020 修理

2016-09-04 | Weblog
無線機の修理で大変喜んで頂き、丁寧な挨拶のメールを頂きました。
そのメールの中で、電源と無線機の外部接続機器の壊れたのがあるけど
修理出来ないかとのお話がありました。

電源は、先日の修理した PS-304 のように、一時正常に動いたので
様子を見ていると異常が発生。なんとトランスのショートだったと言う
笑えない話も有りますし、新品を購入しても¥1万ちょっとですので
お断りしようかとも思ったのですが、お聞きした症状から
トランスのショートでは無さそうですので、お送り頂く事にしました。

外部機器は残念ながら、電解コンデンサの液漏れが激しく、基板の腐食が
かなり進行していて、さらに回路図が無いので手も足も出ない状況で
修理不能でした。画像は基板の一部ですが、これが各所で発生していました。



電源は電流が5Aを超えると、過電流プロテクトが働いていました。
定格は31Aで働くはずなのですが。
制御基板が悪いか、安定化回路のトランジスタの不良か調べて見ると
制御基板の不具合でしたので、部品交換をしました。

動作試験をしないといけませんが、いきなり無線機を繋ぐのは
危険です。電子負荷は持っていませんので、ワット数の大きな
抵抗に食わせて10A前後でまず確認。
問題無さそうなので、いつも修理した無線機のモニターに使用している
FT-900+ダミーロードを負荷にして動作試験。
問題ありませんので、修理完了。


今までに何台か電源を修理しましたが、そのたび電子負荷が欲しいなあと思います。
しかし、1年に1台直すか直さないか分からないのに、購入するのもねえ....
13.8V 30Aを食わせるとなると、中古の電子負荷でも、新品の電源が何台も買えるほどの
値段ですので、5年ごとに電源を新調しても、私の寿命を遥かに超えるほどの
台数が買える計算になります。笑えない話だなあ....





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