JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

IC-750 修理 6台目 その2

2015-08-30 | Weblog
1週間通電試験を行い、異常はありませんでした。

オーナーさんの要望でメモリ-バックアップの電池交換をしました。
電圧は 3.237V あるので、まだ10年は大丈夫ではと思ったのですが
交換を断る理由もありませんので、ご要望通り交換しました。



何個か交換しているので、手順は良く分かっているのですが、
毎回緊張します。
消えてしまうと、無線機ではなくなりますので.....

もう一週間通電試験をして、異常が無ければ返却します。

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IC-750 修理 6台目

2015-08-23 | Weblog
IC-750 の修理です。
 ・出力が50W以下で100W出ない
  内部50W、100W切替スイッチを切り替えても変化なし
 ・18MHz、21MHz 送受不可
 ・バックアップ電池の交換希望
との事で修理依頼がありました。

届いた無線機を早速修理デスクに持って行き、作業開始。
まずは、送信出力を計ってから考える事に。
短時間でデータを取らないと、壊してしまっては困りますので、
送信時間は1バンド2秒程度で。

1.9MHz~14MHzまでは80W
18MHz、21MHは0W
24MHzは80W
28MHzは50W

28MHzは昔の50W制限を解除していないので100W出そうとしていない感じ。

次に受信感度をチェック。
18MHz、21MHzは受信NG
その他のバンドは問題なし。

最初に18MHz、21MHzの送受信が出来るようにしないと、作業が進みません。
PLLユニットを摘出して、不良部品を交換。
基準周波数、PLLロックレンジを調整して全バンド感度良好そして送信も
出来るようになりました。



28MHzは想像通り、28MHzの50W制限回路を解除していなかったので解除し
メインユニットのコイル、ボリュームを調整し、全バンド100W出るようになりました。

バックアップ電池の電圧は、3.237V ありますので、交換の必要は
ありませんが、どうしてもとの事ですので、次の土曜日に交換予定。
この電池の交換を失敗すると、動作に必要なデータが消えるので
注意が必要です。

とりあえず、送受信問題なくなりましたので、アンテナを繋いで
色々なバンドでみなさんの交信を聞きながら動作確認をしております。
今の所特に問題ありませんので、1週間ほど通電試験して
問題なければ返却しましょうか。

あまり熱中して作業を進めたので、写真を撮るのを忘れ
1枚しか画像がありません.....





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IC-7300

2015-08-22 | Weblog
ハムフェアーだなあと思いながら、無線機の修理。
今年はどんな新製品が出たのかと気になってはいたが
皆さんのBLOGには、まだそれらしい情報が上がらない。

と、メールを見るとICOMから
【メールニュースBEACON】 -Vol.247-
が届いていた。
開封するとIC-7300をICOMブースで展示しているとの事。
どんな無線機だ?名前からして 7000番台なので小型の物のような気がする。
カタログのPDFがあるので、さっそく見て見ると
IC-7300資料

IC-7200と違い、ちゃんとFMも搭載されている。
カラー液晶でバンドスコープも搭載されている模様。
これは良さそう。

販売価格はいくらなんだろう?

問題は
幅 240mm
高さ 95mm
奥行 238mm
と言う大きさだが、LCD部分はかなり小さい。
アマチュア無線家が高齢化している中で、この細かなスコープが老眼でも見えるか?
実際に見て見ないと何とも言えません。

発売されたら無線機屋さんに見に行きましょうか。
おっと待てよ、ここ10年以上ハムショップなんて行った事がない。
全て通販だよなあ....





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TS-50S 修理 7台目

2015-08-16 | Weblog
これまた随分前に購入して、手付かずのまま保管していた無線機です。
TS-50V の S 改造仕様です。

受信は出来るが、送信が出来なくなったと言う物。
電気を入れても危なくは無さそうなので早速通電。

受信は出来ると聞いてはいたが、何か変。
電源を入れてすぐ、Sメーターとなる部分のLCDのドットが全点灯。
S0になるまで1分位かかる。
CWだとAGCがFASTとなるので、そこまでひどくは無い。
AGCがSLOWだとそうなるようです。

S0になって、SGから信号を入れて見ると、受信感度は問題ない。

では、送信は?
パワーは出ないと聞いていたが、1.9MHz~10MHzまでは30W
14MHZ~21MHzは40W と測定していると、24MHzで100W。
もしかしてと思い、14MHzに戻ると100W出ている。え?

とりあえず、ファイナルトランジスタは生きているようなので
ここで通電をやめて調査開始。

この機種で良くある、LCDユニットの電解コンデンサは
しっかり電解液を撒き散らしておりましたので
交換&洗浄。

TX-RXユニット内の部品交換で、送受信問題なく出来るようになりました。


信号を追いかけるのが大変な機種で、回路図でココの信号を見たいなと
思っても、その場所が基板の裏になるのが殆どなので、電気を入れたまま
測定するのは至難の業です。

将来の事を考えて、基板を通電状態で見れるようにする為に必要な部品の載った
筐体ボロボロで基板水濡れの修理する気になれないTS-50Sを入手したので
延長ケーブルを製作予定です。

そこまで TS-50 が好き?
あの大きさで、良く出来たHF機だと思います。
パネルを分離出来ませんが、KENWOODの歴代HF機では一番コンパクトな機械ですね。
パワー設定がもっと細かく出来れば最高でしたが、10W、50W、100Wの3段階と言うのが
ちょっと残念ですね。

ここで、この休みの作業は終了。
今週末は、フロントパネルのスポンジ交換と、各部調整をして、作業終了の予定ですが
まだ不具合が潜んでいるかもしれませんので、良くチェックして見ないと
何とも言えません。

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FT-850 修理 3台目

2015-08-15 | Weblog
これも随分前に購入していたのですが、やる事が多すぎて
埋もれていた無線機です。

何が壊れていると言う事で購入したか、調べて見ると、
7MHzだけ送信出来ないとの事。

もし、パワーアンプが動作していて、LPFがNGの場合、
フルパワーで送信すると、検出部はLPFの出口にありますから
パワー検出出来ず、押せ押せでフルパワーを出しに行きますので
パワートランジスタが壊れる可能性があります。
CWやFMでやると危険ですので、SSBでマイクに向かって「アーーー」と
短時間でチェックする必要があります。

チェックして見ると、7MHzは全く問題なく100W以上出ていますし、
1.9MHz~28MHzまで問題なくパワーが出ています。
困った...

壊れていないのか?
 ・売りに出した方のチェックミス
 ・運送中にトラックの振動で直ってしまった
などが考えられます。

こうなったら想像の世界。
 ・7MHzで受信は出来るが送信は出来ないと書かれていたので、PLLのアンロックではなさそう。
  PLLのアンロックなら受信も出来ないはず。
 ・FT-850のLPFユニットはアマチュアバンドを6つでカバーしているが7MHzは単独となっている。
  これが怪しくないか?

と言う事で、LPFユニットを摘出


半田クラックは無さそうですが、一応7MHzのLPF部分を全て再半田しておきました。

FT-850とFT-900は全く同じような構造です。
FT-850、FT-900共にここを分解すると、必ずやりたくなるのがこれ



ファイナル部冷却FANに注油です。キュルキュルと異音を発生している訳ではありませんが、
古いですからね。
異音がして、わざわざ分解するのは面倒ですが、ついでですので。

基準周波数、2nd LOがズレていましたので調整。PLLロックレンジ、パワー調整他各部気になる点を調整。


7MHzの送信を中心に、もう異常がないか監視中。
今の所問題ありません。

さあ、次の無線機にかかりますか。

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どこかで聞いたコールサイン

2015-08-14 | Weblog
ハイバンドで国内近距離が良く聞こえていたので、
修理を終えた無線機で、試験がてら聞いていると
どこかで聞いた事のあるようなコールサインの局が聞こえている。

QTHとQRAを言われて、ピンと来た。
昨年無線機の修理をして欲しいとメールを頂いた方だ!
何度もメールのやり取りをしたので、薄っすら覚えていた。

交信では、無線機の紹介はされていたなかったので、
私が修理させて頂いた物かどうかは分かりませんでしたが、ショートQSOで沢山の
局とレポート交換をされておりましたので、邪魔をしても悪いと思い
お声がけはしませんでした。

調子が悪ければ、修理してもらったが調子が悪いのですがと
言うメールが届くはずですので、調子よく動作していると勝手に
解釈しておきましょう.....


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TS-50S 修理 6台目

2015-08-13 | Weblog
TS-50S の壊れた物を購入していたが、何が壊れているか
覚えていない。何だったか....

購入時に聞いた話は、あまりあてにはならないのですが
「通電中に煙が出ました」
とか
「異臭がしたので慌てて電源を切りました」
などだと、通電するとマズイので何だったか調べて見ると
「表示が薄暗くて読みにくい」
との事でした。これなら通電しても大丈夫そう。



なるほど、これではかなり使いづらいですね。
斜め上45度から見ると、まあまあ見えます。
輝度調整VRがある物もありますが、この機種にはありません。
何だろう、初めてのケース。

とりあえず、分解して観察。


ゲゲ。いつもTS-50、TS-60を分解すると目にする光景が。

スイッチを押さえているスポンジがボロボロ。
表示部の不具合も忘れ、そっちに集中。
自作して交換しました。

で、本題の表示部は?
オシロスコープで信号を追いかけ、不具合箇所が特定出来たので
不良部品を交換。ちゃんと表示するようになりました。


一通り動作試験をして、気になる点を調整して修理完了。

色々な故障があるものですね。

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IC-2500 修理 2台目 その2

2015-08-09 | Weblog
あれから毎日12時間の通電試験。

1分送信、30秒受信をダミーロード相手に行い、違う無線機でモニター。
毎回放熱板が熱くなるまで繰り返しますが、処置後一度も再発していません。

この部品が壊れていると言う決定的な証拠があるような不具合ではないので
これで本当に直ったのか?判断が難しい所です。

近ければ、「おかしくなったらまた持って来てね」 で済むのですが
遠方ですので送料がバカになりません。

さて、いつで踏ん切りをつけるべきか、悩みます....

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IC-2500 修理 2台目

2015-08-02 | Weblog
IC-2500 の修理です。
 ・音声に雑音が入る
 ・周波数が変動する
との事。

現象を確認しようと通電。
 ・パワー切替が効かない LOW固定
 ・PRIORITYがONになったままでOFF出来ない。
 ・MHzキーが効かないので、希望周波数に持って行くのにメインダイヤルをカリカリやるしかない
などなど、スイッチが効かない物多数。
それは聞いていなかったぞ!

とりあえず、これをどうにかしないと前に進めない。
早速分解。


ここからさらにフレームを外し、基板を摘出。同じタイプのスイッチは持っていないので
今週はここで終わりかと思いましたが、分解出来そうなのでスイッチを基板から
外して確認。
ONのままの物、押してもONしない物、接点抵抗が数キロオームの物など
まともな物がありません。
分解、そして薬品で接点清掃して、再度実装。
全てのスイッチが気持ち良くON/OFF出来るようになりました。
やっと本題の調査が出来る!

ダミーロード、パワー計を繋ぎ、パワーを測定すると元気良くHIGHで10W以上出ておりました。
違う無線機でモニターするも、音声の濁りはありません。
もしかして送信周波数がズレていて、それを言われているのか?
送信周波数が2KHzズレていたので調整。しばらく様子を見るかと
送信したその時
 「ガーーーーーーーーーーー」
出ました!これか。
発振しているような感じです。基板を摘出。


そこで目が点。部品が何でもない所に。



今回の現象に直接関係あるか?
送受信切替信号のパスコンですが、これが無い為にここに回り込み、送信中に
受信回路に切り替わる --> パワーモジュールから見ればオープンなので
保護回路が働きパワーを絞る --> 回り割り込みがなくなるので
送信回路に切り替わる これの繰り返しか?
その根拠は、送信中のパワーメーター表示が「ガーーーー」と言っていない時は
くっきり表示しているのですが、「ガーーー」と言っている時は
パラパラして薄く表示されているのです。
とりあえず、正規の位置に半田付けしておきました。


電源の電解コンデンサを外して容量チェック。問題無し。
回路図にある電源のパスコンを探すも、どこに実装されているのか
分からないので念の為追加。

基板とシャーシの接触面の半田を吸い取り、新しい物と入れ替え。
シャーシ側の接触面をクリーニング。

これで組み立てて様子を見ていますが、現在問題無く動作中。

周波数が変動すると言う現象は確認出来ていないのですが
この機種にはAFCと言うスイッチがあって、相手の周波数がズレていると
自動的に受信周波数を補正するようになっています。
このスイッチが入ったままで、自動的に追いかけるので
それを勘違いされているのか?
試しに5KHzほどずらして違う無線機で送信すると、しっかりと
受信周波数を補正しております。うーん優秀だ。

常にxxであると言う物ではないので、本当に直ったかどうか
2週間ほど毎日監視する必要がありそうです。



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