JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

IC-760修理 3台目

2013-09-29 | Weblog
IC-760にはIC-760とIC-760PROがあるが、
IC-760 1台
IC-760PRO1台
の修理実績があり今回のIC-760PROは2台目の修理です。

今回の故障状況は、「送受信出来ない、受信ではザー音も出ていない」との
事で、「実に面白い」と思わず購入してしまいました。

現物が届いて、電気を入れると本当だ、書かれていた不具合そのまんま。

分解して調査開始。ここに●V出ているはず、ここはOK.
ここには●V出ているはず、ここもOKと、順番に調べて行くと、
ある場所で電圧が出ていない。その電圧を作る部分を良く見ると
抵抗が真っ黒、ああ、焼けている。焼けるには原因があるので、
その原因を調査するも、おかしな所は無い。単純に抵抗を交換しても良いが
焼けた原因を取り払ってからじゃないと、また焼ける可能性がある。

パワーON。あらら、直っちまった。
そのまま2時間ほど通電するも異常なし。本当?そんなバカな。

翌日も連続通電するかと、電気を入れると、入れた瞬間に煙もくもく。
あー、燃えちまった!

再度その電源につながる回路を調査するも、異常が見つからない。困ったぞ。
条件は
1.電源が入ってしまえば、2時間でも大丈夫
2.電源を入れてすぐ抵抗が燃える
あーーーー、それだ。推理が違っていれば、また抵抗が燃えるので
部品交換後、今度は抵抗が燃える前にヒューズを飛ばしてやろうと
ヒューズを仮設。その後1週間以上が毎日通電試験をしましたが、異常が無いので
そのヒューズも撤去。

VFOがアップ方向にしか進まないので、エンk-ダーの修理をして、
PLL、基準周波数などの周波数関係、Sメーター関係、IF関係他トリマ、コイルを調整。
最大パワーを150Wにセットしてあったので、老体をいたわるため100Wに戻し、作業終了。
元気良く動作するようになりました







表示、つまみ類が大きく、なかなか良い無線機です。


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IC-371D と IC-760PRO

2013-09-28 | Weblog
今日は2台をかけもちで修理&調整。



IC-760PROは随分前に購入したのですが、あれこれとやっていると
順番が回ってこなくて、やっと修理する事が出来ました。

IC-371Dを通電したまま、不具合が無いか時々操作しながら
IC-760PROの修理、そう言えばWW RTTYだよなあと思いながら、
修理もやめられません,,,,

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IC-371 5台目 続き

2013-09-23 | Weblog
電源を入れると、ファンが低速で回転しているがガラガラと
音を立ててうるさいので注油。静かになった。

周波数表示が出たので、FMでパワーチェックを行った。
430MHzで10W 439MHzで35W、50W機のはずだが....

各部調整したが、最大パワーは上がらず。
430MHz~439MHzで30W~35WになるようにYGRユニットを調整。
そのほかのユニットも調整して見たがプリドライブまではパワーが出ているので
ドライブ段のパワーモジュールかファイナルのトランジスタがボケているものと思われる。
V,UHF機はFMで連続送信を行うので、パワーユニットはかなり厳しい状態にあるのは
間違い無いでしょう。

SSB,CW,FMで受信できない、SSBで微弱電波しか出ないってのも
修理完了。周波数がやけにずれているよなあと、各部周波数関係を
調整。ココで問題発生。良く見るとコイルのコアが割れている。
これ回せる?残念ながら割れていて動かせません。1.2KHzも表示と違ったまま
調整できない。どうする。
格好はあのFCZの07Sタイプなので、基板から抜き取り、裏側から回せば
コアが摘出出来ると思って、PLLユニットを分解してコイルを抜いたのですが
残念ながら裏側からは回せないタイプ。あーーーーー。
このままにするのは気に入らないので、抜いたコイルをLCRメーターで測定。
違うコイルで自作しました。それを実装して、ばっちり周波数が合いました。

組み立てて、これで完璧と思いながら、センターメーターの調整をするかなと
信号を入れてセンターメータを見ていると、メーターが左にビュンと振れました。
おや?あ。周波数がジャンプしている。さっき一緒に交換しときゃ良かった。
またまたPLLユニットの分解です。不良のトリマを交換。今度こそ完璧!

まだまだいろいろ出てくるんだろうなあ....
今週の作業はここまで。

ここでオーナーさんにここまでの経過をメールで報告。
ファイナルユニットの部品を交換出来ないかとの要望がありましたが
パワーモジュール、トランジスタは既に製造中止からかなり年数が経っており
入手は非常に困難なため、そのままお使いいただく事となりました。


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IC-371 5台目

2013-09-22 | Weblog
今回は IC-371D 50W機の修理です。

・表示が出ない
・音が出ない
・SSB,CW,FMで受信できない
・SSBで微弱電波は出る
・FMで40W出る

と言う事で、お送りいただきました。


到着後、通電してみると確かにその通り。
こりゃ重症だ。

ダミーロードとパワー計を繋ぎ、唯一まともそうなFMで電波を出し、周波数カウンターで
VFOがどの周波数にあるか測定。438MHz台にあったので別の無線機でその周波数に
あわせモニターすると、ちゃんと変調も乗って大丈夫そう。

とりあえず表示が出ない事には、作業が進まないし、表示ユニットが死亡しているので
あればそれ以上修理する意味が無いので、まずこれから修理することに。
回路図から追いかけて行くと、表示用の電源部分に異常があったので修理、
表示が出るようになりました。

次は音が出ないのはなぜ?
内部スピーカー,外部スピーカー共に音が出ませんがヘッドホン端子だけは
生きていました。
回路図から配線を追いかけプリント基板のパターン切れを発見。
これで音が出るようになりました。

まだまだ先は長い....

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FT-847 修理

2013-09-14 | Weblog
FT-847をお預かりしました。
HFの受信感度が悪いと言う事でしたが、到着してSGから信号を入れてみると感度十分でした。
輸送中の振動で、半田クラックが見事に繋がってしまったかと思い、2週間程受信
して見ましたが再発しませんでしたので、分解して確認する事としました。

HFのアンテナコネクタから順に追いかけて行こうと分解しましたが、これがまた大変。
HFのアンテナ端子は、RIGの中間層に有り、その半田状況を確認するためには
上の基板を外し、その基板を固定する板を外し、さらにシールド板を外し
やっとパワーアンプユニットが出てきます。これで、コネクタと基板の接続に異常がないのは
確認出来たのですが、今度はその基板の裏側を見るためには、基板を外して
ひっくり返さなければいけません....


ひっくり返すとこうなります。


怪しい部分は無いかと目視。
あやしそうなポイントは全て再半田しました。
RFユニットも同様にひっくり返して目視&再半田。
最後に各部再調整。基準周波数が100Hz以上ズレていました。


お、すごいフィルター満タンですね。


最後に7MHzの拡張がされているか確認して見ると

受信


そして送信


拡張されていませんでしたので、拡張しておきました。

これで暫く様子を見て、異常がなければ返却します。

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欲しかった無線機

2013-09-01 | Weblog
あるメーカーのある無線機がずっと欲しかったのですが
中古で出て来ても、年代の割にはすごい金額で手が出ませんでした。
自分の中で、この無線機の中古で動作品ならXX円、故障品ならXX円と
決めているのですが、その無線機だけは故障品でもなぜか価格が下がらない。

そこまで下がらないと、きっと素晴らしい何かがあるから下がらないと想像してしまいます。
結局5年粘っても手に入らなかったので、諦めていました。

それが、ある時その無線機を1日だけ拝借できる機会を得ました。
かなりすごい何かがあるんだからと思いながら受信していると、何か違うんです。
目的の信号がRS55で、HF特有のザッと言う単発ノイズが出ると、そいつに
信号が隠れてしまうのです。
今まで使って来た無線機では、RS55の信号の後ろでザッと言うだけなので、RSは55のままなのですが
その無線機ではザッが信号の前に出てきて、RS55の信号はRS35へと低下するのです。

え?そう言うノイズもあるのかと思い、アンテナ切り替え器で、その無線機の定価と同等の
レベルの無線機を切り替えて受信してみましたが、いつものノイズと同じでした。
NBはOFF、AGCをSLOW,FASTと切り替えても同じ、もう触る所はありませんので
その無線機は、そう言う特性だろうと思いました。
経年変化で、再調整したら良くなるのかとも思いましたが、借り物ですので
それは出来ません。

その事を別の友人に話すと、その無線機は混変調に非常に弱くて、すぐに手放したとの
お話で、なるほどと納得しました。

買わなくて良かった!

メーカー名と型式は、営業妨害になるから言えません!!

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