JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

IC-736 発送前点検

2016-07-31 | Weblog
IC-736 を 売ります に掲載したら知人から連絡が。

オークションでうまい言葉に騙されて2連敗で、まともに動作する50MHzを含んだ
無線機を探されているとの事で、お話が進みました。

整備済みとの事だったので、信用したのにお前の無線機も同じかよ!と
言われないように、整備済みですが発送前にさらに厳しく点検。

ANT1とANT2はフロントパネルのスイッチで選択すると、内部のリレーが動作して
切り替わる仕組みになっているのですが、このリレーが接触不良のようで
ANT2にすると感度が10dB程低下するのを発見。
おっと危ない、気付いて良かった。



交換しようにもこのリレーは製造中止です。
メーカー推奨の代替品もそのままでは実装できませんので、悪知恵を働かせて
手持ちのリレーでうまく交換出来そうなものを探し、無事交換完了。
この部分は出力の100Wが通過するし、微弱な受信信号も通過するので
いい加減な細工が出来ないのが難しい所です。

50MHzが手持ちのいい加減なパワーメーターで90Wしか出ていなかったので
それも気になって調査。
調整する事で、100W出るようになりました。



パワーメーターは誤差がフルスケールの10%と記載されているので、100Wと表示されていても
90Wかもしれないし、110Wかも知れません。
素人無線機修理小屋では、そんな精度の良い測定器は買えませんので
大体100Wと言う事で.....

いい感じに仕上がりましたので、3,4日通電して不具合が出なければ
発送です。



ちょっと画像が暗すぎました。Sメーターの照明が点灯していないように見えますが
ちゃんと点灯してます....


TS-930S 修理 その2

2016-07-24 | Weblog
インターホン WQR200W と 電源 PS-304 の修理を間に挟んだので
途中止めになっていた TS-930S の修理の再開です。

定番の部品交換が終った所で、ファイナル部分の電源供給を停止して
まずは受信から。
SGから信号を入れて確認すると、30dBほど感度が低下しています。
調整すると10dB改善しましたが、まだ感度が悪い。
この無線機は、基板があまり分割されていなくて、底面に
大きなシグナルユニットが一枚どーんとあります。
せめて2分割にでもしてくれると、メンテナンスが楽だったのですが。
基板が大きいだけに、これを止めているネジの数が半端なく
取り外すのが大変。


部品を4点ほど交換すると、感度が戻りました。
でも何か信号にパンチが無いんですよね。
私の知っている TS-930S じゃない.....

本当は朝から TS-930S を修理するつもりでしたが、
いつもメールでやり取りしている方から、144MHz 430MHzの
デュアルバンドのハイパワー機が欲しいのだが、持って無いかとの
問い合わせがあったので、予定変更。
要修理品として保管しているのがあったので、引っ張り出して来て
それの修理と調整をやって状態の連絡をしてたので、TS-930Sは
3時間ほどしか修理できませんでした。
今週はここで時間切れ。
そのデュアルバント機はご検討頂いておりますが、要らないと
なった場合は、いつもの 売ります に掲載します。
http://jr4gpa.web.fc2.com/sales.html
整備が終って、使う予定の無いものは処分しないと
再び棚の飾りにすると、次に引っ張り出して来た時は
また一から動作試験をしないといけないので、時間が
幾ら有っても足りません。
もう人生半分は終っていますので.....



PS-304 修理

2016-07-18 | Weblog
DAIWAの安定化電源 PS-304 の修理です。

購入したのは数年前で、調べて見ると故障箇所がトランス自体だったので
そのまま放置していました。

電源を入れると、ヒューズが飛びます。
普通に飛ぶのでは無く、「過激」 に飛びます。


そして色々調べて見ても問題が無いのでヒューズを取り替えて
電源を入れるとちゃんと数分間動作します。
何か繋ぐのも気持ち悪いので、そのまま通電していると
またヒューズが、 「過激」 に飛びます。
え、何で?

色々ごそごそやってやっとたどり着いたのが、トランスです。
1次側と2次側がショートしています。
チェックすると、ショートしたりしなかったりしています。



回路図を眺めて見ると、2次側は17.5vと5Vが出ています。
そんな変わったトランスは持っていませんので、回路の変更で
対応しました。
載せたトランスは 22.5V 7.5A が二回路の物。

PS-304は30Aの電源ですが、半分の15Aの電源になります。
トランスの大きさからして、30Aとまでは言いませんが
20Aや25Aは行けそうですが.....
自然空冷ですし、無線機修理や実験用として使う事にします。

良く中古で電源が出ていて、
「ファンレスなので音が静かです」
とか書かれていますが、本当にそうでしょうか?
ちょこちょこっと電波は出すけど、殆ど受信しかしないという方にはその通り
だと思いますが、100W機でも繋いで、CQコンテストなんて数時間も
運用し続ける方は、触れないくらい熱くなります。
放熱板にFANをつけて冷却して、これで長時間運用も大丈夫と
言うBLOGも見かけますが、トランス自体の発熱を忘れていませんか?

トランスを載せ換えて、2次側の電圧が上がったので、忘れてはいけないのが
電解コンデンサの耐圧。
実測すると、耐圧が1V足りません。もう1ボルト低ければなんて
言いません。ぎりぎり一杯で使うとろくな事はありません。
2/3位で使いたいので、耐圧に余裕のある物で、信頼のあるメーカーの物に交換。
4,700μFが8本の合計37,600μFが付いていましたが
10,000μFを3本の合計30,000μFに変更しました。
基板が工夫されていて、色々なサイズの電解コンデンサが実装出来るようになって
いたので、追加加工せずに済むので助かりました。


修理中に何やら電解コンデンサがパンクした時に舞い散るゴミが内部にあるので
何かと思っていたら、出力端子にあるはずの220μFがリードだけ残して
跡形がありません。その周りにパンクした時のゴミも付着しています。
怪しい....

推測ですが、これは落雷品で雷様が無線機のアンテナから入り、電源ラインを通過
電源の13.8V端子からトランスの巻き線間を通過する時に巻線の絶縁被服を
破壊してACラインに抜けたのではと想像します。
そのため、雷が通過した場所で、トランスの1次側と2次側が絶縁被服が無い状態で
ほんのわずか離れているので、電源が入るのですが、しばらく通電していると熱か振動で
巻線同士が接触した瞬間にヒューズが飛ぶと言う事で説明が付くと思います。

これが中古の恐ろしさ。結局「動作しません」で片付けられていますから。
もしこんなのを無線機に繋いで試験なんぞしたら、無線機がゴミに
なるかもしれませんから。

また TS-930S の修理が先送りになりました。来週こそ。


WQR200W 修理

2016-07-10 | Weblog
そんな無線機知らないなあと言う様なタイトルです。
そうです、無線機ではありません。


今週は TS-930S の修理の続きをする予定でしたが、
同僚から、インターホンが壊れたけど実験用に要る?と言う
ありがたいお言葉が。
新しいのを購入したようで、直っても要らないとの事。
バックライトが点灯しないだけで、他の機能は動作しているとの事。
と、言う事で予定変更で、今週はインターホンの修理をする事に。

直ったとしても、我が家にはもうあるし、どうするんだろう。
まあいいか、とにかく遊ぼう。

高圧部分があるので、分解するなとのシールが貼られていますが
冷陰極菅に供給する高圧に注意すれば良いでしょうと裏蓋をあけました。
仮接続して、感電に注意しながら通電して動作試験。
情報通りバックライトが点灯しません。測定すると、冷陰極菅には高電圧が
かかっていますので冷陰極菅が寿命のようです。
同じような例陰極菅が見つかったとしても送料を払って入手するなら、
この手のインターホンは¥1万で売られていますので、新品を買ったほうが良いので
お金をかけずにLED化する事にしました。
冷陰極菅と、高圧発生部の部品を撤去します。


そこにLEDを細長い基板に乗せて冷陰極菅の代わりを作って
はい出来上がりと言う作戦を描いておりましたが、基板の厚さと
LEDの厚さを足すと既に実装出来るスペースの高さを超えています。
その作戦失敗。
そうすると、立体空中配線しかありません。
材料は、FT-920、Mark-V FT-1000MP のバックライトが
点灯しなくなった時にLED化しようと買っていた物が
ありましたので、それを使用しました。


分かりにくいので、拡大


ショートしないように、絶縁物を貼り付け、さらにホットボンドで固定。
さらにそれでも何かあったらまずいので、ヒューズを通して電源を供給。

ちゃんと画面が見えるようになりました。



おじさんの顔を写してここで披露する訳には行かないので、
スプレー缶をこんな感じで写して見ました。



さあ、直ったけどどうしよう、と思っていたら
呼び鈴だけしかないという方がいましたので、プレゼント致しました。
活躍してくれる事でしょう。

TS-930S 修理

2016-07-03 | Weblog
TS-930S の修理です。

随分前に、オークションで購入したのですが、届いた時に
4つの足の内の2つが破損していて、ケチの付いた無線機だったので
やる気がダウンで、放置していたのですが、やっとやる気になりました。

落札後に、重量物で足が粉砕するので、無線機の下に
充分な量の緩衝材(新聞をグチャグチャにしたもので良い)を入れて欲しいと、
お願いしたのですが、届いてみると何とベニヤ板を箱の底面の
大きさに切って敷いて、その上にそのまま無線機を置いて
無線機の周りと上に新聞をグチャグチャにした緩衝材がいれてありました。
見事に足が粉砕
当たり前です。人の言う事聞かないわなあ....






当然状況を連絡。
代金を返却するので、送り返してと。
同じように梱包して返すんだろうか?
残りの2個の足も粉砕しますが?
やり取りするうちに、オークションで出品金額=希望落札金額で足だけ出ているのを
代金を払うので、落札してくれと出品者から依頼が。
早速落札して届きましたので交換しました




トランス式の電源や重量のある無線機で、底面の緩衝材が少なく
足が粉砕したのはこれで3度目です。
みなさん
「精密機器」
「取り扱い注意」
を貼れば、そーっと運んでくれると思っていらっしゃるようで。



何が壊れていると言って購入したか忘れましたが、電源は入ると
言うのだけ記憶していますが、いきなり電源を入れるのは
怖いので、とりあえず分解してチェックから。

ワーーーオ、凄いホコリ。









まずは掃除から。

通電前にやっておく事が数点。
TS-930S の修理をした事がある方なら 「あれね」 って言われるでしょう。
電気を入れてからも結構な量の作業が待っています。

が、しかしこれも複数台あるので、お嫁に出す運命。
なにしろ片付けろ命令が下っていますので.....
整備が終ったら、そのうちここに掲載します。
http://jr4gpa.web.fc2.com/sales.html