JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

IC-760 修理

2018-08-19 | Weblog
IC-760 の修理です。

内蔵の電源が壊れていると言う物。

もう何年も前に購入していたのですが、すっかり忘れていました。
履歴を調べてみると、その他に送受信できないとも書いてあります。
重症の無線機を購入したようで、直るのか???

IC-760は、内部にあるコネクタに外部からDC電源を入れてやると
動作しますので、内蔵電源を外して動作試験をしてみると
問題無く動作しています。
「送受信できない」とは電源が入らないからか?
連続通電していると、送受信できなくなると言うのも考えられますので
電源の修理が終わってから、ゆっくり再度調査してみましょう。

電源のケースのネジを外して蓋を外し、とりあえず臭いと目視で
ぶっ飛んだ部品が無いか探します。
どうやら一度、前オーナーさんが蓋を外したようで、蓋の向きが
180度回っていました。


特に変わったところはありませんが前オーナーさんが何かやっている
可能性がありますので、注意深くチェック。


何も無さそうなので、とりあえず単体動作するようにジャンパーをかけて
AC100Vを入れてみます。
見たいポイントにテスターとオシロスコープをセット、そしてちょっと距離を置いて
安全を確保して、コンセントをちょんと挿してみます。
当然ACラインにヒューズは入れておきます。

本来ならリレーの音がして、DC13.8Vが出てくるはずですが、
DC13.8Vを作るためのDC280Vが作られているだけで、DC13.8Vは出てきません。
定番の フォトCDS が逝っているのかと思い、基板から外して見ると





前オーナーさん やってくれてます!
フォトCDS を分解しています。ガリガリやってケースを外して元に戻して
収縮チューブをかぶせてありました。

何をやってくれたか? 分解して単体で動作試験をします。
光を出すネオン管側はちゃんと光っていますし、CDSもまあそれなりに
抵抗値が変化しています。合格です。
再度実装しますが、そうなるとスイッチング電源の心臓部のICがあやしい。
前オーナーさん、「IC-760 電源修理」などで検索するとこの
フォトCDSが壊れていたなんて沢山出てくるので、これだなとばかりに
分解してみたようです.....


測定してみると、起動用電源が立ち上がり、フォトCDSからDC280Vが
立ち上がったよと信号が来てトランジスタがON、ここまでは合格なのですが
スイッチング電源のICに電源が供給され始めると、その電源がずっこけます。
測定すると、スイッチング電源のICの電源ラインのインピーダンスが無茶苦茶
下がっていますので、起動用電源のトランスの容量では足りない位の
電流が流れてずっこけている模様。

こんなIC持ってたっけ? ラッキー、持っていました。
IC-780を修理した時に、余分に購入していました。

「でかした、自分!」

こうやって使うか使わないか分からない部品を複数個買うから
どんどん増えてしまうのです....
でもそれが役に立つときがあるから困った物です。

ICを交換して、測定器を複数引っ掛けて、またまた遠方から
爆発を警戒しながら、ちょんとAC100Vを供給して見ると
リレーの音がして、出力にDC14.6V出てきました。
ちょっと高めですが、無負荷ですのでまあこんな物でしょう。

IC-760に戻して、送受信不能の調査に入ります。
今週はここまでです。


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