JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

FT-221,FT-225用 Extender Board 製作

2018-11-25 | Weblog
FT-221、FT-225をメンテナンスするとなるとExtender Boardが無いと
一部調整できません。

FT-301用に作った物があるのですが、残念ながら片面だけだったので
FT-221,FT-225の一部の基板には対応できていません。
その一部の基板は、部品面と半田面は独立したパターンである必要があります。

初めから両面基板で製作しておけば、2度手間にならなかったのですが
まさか、FT-221、FT-225にこんな落とし穴があったなんて知らなかったもので。

と、言う事で製作してみました。



文章にすればこれだけですが、エッチングではなくCNCで切削させて
製作したのですが、表を削った後はひっくり返して裏面をセットしなければなりません。
しかしここでの位置合わせが難しい。
そこで位置合わせを考えなくて良い方法で製作する事にしました。
厚さ0.8mの基板を2枚製作して、貼り合わせて見ました。
張り合わせると厚さ1.6mm強ですので、1.6mm両面基板相当と言う事になります。
4つの穴が見えるのは、貼り合わせの時の位置合わせのためです。


左が片面タイプ、右が両面タイプ。
この画像からは同じにしか見えませんが.....
ひっくり返した画像があれば良かったですね。


これで一部未調整で、心残りのまま飾りにしているFT-221と
FT-225を調整できます。

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FT-900 修理

2018-11-18 | Weblog
FT-900 の修理です。

突然電源が入らなくなった物です。

この機種は、フロントパネルのCPUと本体側のCPUが通信を行っています。
フロントパネル側から
「電源ボタンが押されたよ」
と本体側に通信信号が行くと
「よし、電源スイッチが押されたなら電源を入れるか」
と必要な情報をフロントパネル側に信号を返して電源が入ります。

と、言う事はここがズッコケルと電源は入りません。
そこで分解&測定。









半田修正を行い、電源が入りました。



せっかく分解したので、接触不良気味のスイッチ類3個の洗浄と接点復活剤を少量注入しました。



1時間に10回程度の頻度で電源をON/OFFし、7時間経過しましたが再発していませんので
直ったものと思います。
振動を与えながら、もうしばらく監視します。

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TS-440S 修理

2018-11-11 | Weblog
TS-440S の修理です。

リアパネルのコネクタに、色々配線をしたら送信できなくなったと言う故障。
REMOTEコネクタとACC2コネクタに配線していたとの事。

配線を外して、無線機単体にしてみてもらいましたが、やはり送信状態に
してもTXランプは点灯しないし、電波も出ないとの事。
メールではこれ以上の事は分かりませんので、お送り頂く事に。

宅配便で届いたので、早速通電試験。
やはり送信出来ない......

リアパネルのコネクタで何かやって送信できなくなったのは間違い無さそうなので調査開始。
一番怪しいのは、REMOTEコネクタの+12V端子をショートさせているのではないか?
と、言う推測を立てて、回路図を追いかけます。
なるほど、やはり+12Vが出ていません。
回路図からすると、基板上のコネクタに+12Vが出ているはずだが。
何か違う、もしかして回路図と違う?と基板をひっくり返すと、ショートさせたら
内部回路を保護できるように部品が追加されていました。
同じような事故が多いので、部品を追加したのか?
しかし、肝心のその部品が「耐えて」しまっていて、その上流側の部品が
壊れています。ここはヒューズかポリスイッチが良かったんだが。
ショートさせなければ良い訳だし、みんなが使う端子でもないので、ここにお金はかけられなかったのかな。

自分のTS-440Sの同じ箇所を調べたら、追加されていた部品はありませんでした。
同じようにショートさせたら、もしかして保護してくれるかもと言う期待は全く出来ない回路でした!

壊れた部品を交換。




送信出来るようになりました。
リアコネクタに間違えた信号が入ったのが、何なのかは不明ですので今回の故障の元となった
REMOTEコネクタとACC2コネクタの動作確認を行いました。
返却後、まだおかしいといわれても、外部のI/Fが壊れてしまっているのか
他にも無線機内部の部品が壊れているのかが分かりませんので、無線機側の
疑いをなくす為に調査しました。
REMOTEコネクタのTX時に短絡する端子があるのですが、短絡しても1.6MΩもあります。
ここは、内部のリレー接点がそのまま端子に出て来ていますので完全にリレーの接触不良です。
この当時の無線機に良く使われているリレーで、良く接触不良を起こします。
分解して接点の清掃を行いました。



これで、ちゃんとTX時ショートとなりました。
REMOTEコネクタ、ACC2コネクタの他の信号も外部から信号を入れたり、内部から出てくる
信号を確認しましたが異常がありません。

基準信号を測定すると36Hzしかズレておらず、良い状態でしたが
規定値に合わせておきました。

感度良し、パワー良し いやちょっと出すぎの125Wでしたが200Wのリニアを
接続されるとの事で、多分軽く押してALCをかけるのでしょうからフルパワー出る事は
無さそうですので問題無いでしょう。

モードをCWにして、フロントパネルのSENDボタンをON
TXランプが点灯そして100Wが出力されている画像です。




大切にされていた無線機が壊れて、がっかりされていましたが、復活したので
また可愛がって貰える事でしょう。
もうここに戻ってこないでねーーー。







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TS-120S 修理 その4

2018-11-04 | Weblog
TS-120S の修理の続きです。

RFユニットも正常になり、RFユニット出口まで出力が出るようになったので
いよいよ元に戻します。
分解してかなり時間が経ったので、組み立てても何かの部品が残りそう....

組み立てる前に、RFユニットにある3つのロータリースイッチのクリーニングをしておきます。




綿棒が真っ黒になりました。




ここまで分解したので、元に戻るか?



部品も残らず、どうにか元に戻したので、いよいよPAユニットにRFユニットからの
信号を入れて見ます。

あらららら.....1Wも出ていません。
今度はPAユニットかよ!
「悪いのはどこでしょう?」 クイズは延々と続きます。

測定してみると、プリドライバー段の出力は入力信号より上がっていますが
ドライバー段の出力が上がりません。
分解して、基板を取り出して観察。



トランジスタの足が浮いていないか?いや、絶対浮いている。
ピンセットで引っぱると、足が浮いてきました。
(画像中央の C15 とシルク印刷されている部分の左上付近の足)

あーー、これか。

半田付けをして、再度パワーチェック。
ドライパー段の出力は見事なまでに上がりましたが、ファイナルからは信号が出てきません。
おいおい、まだ不良箇所があるのか。

ファイナルがお亡くなりになっている模様。

しかし今週は時間切れ。

TS-120Sのパワーが出たら一旦片付けて、先日のTS-850Sの調整をして
それからTS-120Sの調整と思っていたのですが、居心地が良いのか
修理デスクに居座って、なかなか場所を譲ってくれません。

ファイナル部分を分解しているので、作業デスクは今日の作業開始時よりもっとすごい状況です。
TS-850Sの調整は、かなり先になるような気がします.....

いやー、参った、参った。






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NE-M153 修理

2018-11-03 | Weblog
パナソニック製 オーブンレンジ NE-M153 の修理です。

勤務先で2011年頃に購入したオーブンレンジですが、昼の弁当を温めるのに
電子レンジ機能だけ使っていました。

最近、スタートボタンを押しても、一瞬動作しようとするのですが
そのまま停止してしまって、動作しなくなりました。
しかし、何度かスタート、停止を繰り返していると、動作するので
そのまま使っていましたが、ついに10回以上スタート、停止を押さなければ
動作しなくなったので、新しいのを買おうかと言う話になっていました。
全く動作しないなら諦めるのですが、時々動作すると言うことは
制御基板の半田クラックか、電解コンデンサの容量抜けあたりではないかと予想して
分解してみました。




高圧部分があるので、電気に知識の無い方は決してマネをしないようにお願いします!

基板を摘出して観察すると。



当たりーーーー!!



見事に膨らんでいます。
外して容量を測ると、定格の1/3しかありません。
他にも3本電解コンデンサがあり、同じくJAMICONと記載されていますので
外して測定して見ましたが、それらは容量抜けはなく正常でした。
分解したついでですので、全て交換しました。


それで、何? このJAMICONってのは?



PANASONICさん、自社で電解コンデンサを作って売っていますよね。
何で自社製を使わない?オーブンレンジの価格から言うと自社製は使えないのかも
知れませんが、ここは定価が¥100上がっても良いので信頼のある自社製の方が
良いと思いますが.....
SxxYタイマーなんて悪口は聞いたことがありますが
これじゃあ、PxxxxxNICタイマーじゃないですか。

GoogleでJAMICONと検索すると、PCに使われていて膨らんだなんてのが出てきます。


元に戻して操作して見ると、当たり前のように1回のスタートで暖めてくれるようになりました。

7年経って壊れれば修理にも出さないでしょうし、長期保証に入っていたとしても
5年保証でしょうから、粗大ごみとして処分されるのでしょうが、電解コンデンサ1個の
不具合で粗大ごみが増えるのも困ったものです。せめて10年は動作して欲しいと思うのは
私だけでしょうか?


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