
映画100選。第7回。
89年作品。カンヌ映画祭パルムドール、主演男優賞受賞。
主演・ジェームズ・スペイダー、アンディ・マクダウェル、ピーター・ギャラガ-、ローラ・サン・ジャコモ
監督・脚本・スティーブン・ソダーバーグ
セックスコンプレックスと情緒不安定から精神病院に通う妻。
その妹と不倫を続ける夫。
過去の虚言癖から対人関係を悪化させ、その一因に伴い性的不能に陥り、女性の赤裸々な体験をビデオテープに撮影することでしか性的興奮を覚えない旧友。
その行為に興味を抱き、ビデオに出演する妹。
危うい三角関係が、ビデオ撮影という行為が原因で、一気に崩壊することになる・・・。
「女性的」、そんなイメージの映画である。
女性が監督しているのかと思うくらいの独特の心理描写。
ジェーン・カンピオンは個人的に好きな監督だが、彼女の醸し出す艶やかな演出は、女性の第六感を多用した女性独自のものである。
そんな雰囲気が感じられるこの映画は、男性のソダーバーグ。
今やハリウッドの売れっ子監督になった彼の監督デビュー作である。
脚本も彼が書いてあるから、彼は女性的な感覚を持った素晴らしい監督である事は間違いない。
見るからに低予算な作りである。しかし、チープとはまた違う。劇中音楽はほとんど無いが、それが返って淡々と進むストーリーに仕上がっている。
テーマは映画タイトルそのまま。セックスという普遍の、永遠の謎でもある男と女の非動物的行為。
本作では快感行為としてのセックスに絞って扱われている。といっても、直接描写はほとんどなく、心理描写が主である。いやらしさなど微塵も感じない。
女性の性体験をインタビューでビデオ撮影する行為は、変態行為と捉えられても仕方ないが、彼のビデオに出演した多くの女性が語る言葉は、男性が決して触れられない禁断の女性脳への侵入であって、性の解放であって、自分でも知らない本当の自分を映す鏡になっている。
それ故に姉妹二人は、新しい自分を見つけ出し、今を断ち切れた。そして男は過去を断ち切れた。
もうひとつ。ビデオを撮影する主人公は、虚言で多くの人を傷つけ、その罪の意識から、人間関係をなるべく作らないように自制し、正直に生きようとする彼は個人的に物凄く共感できた。
人を傷つけずに生きることは出来ないし、素直に生きようと苦悩する彼も、病人であると自認する。
セックスというテーマを通じて、全ての人間がまともであると自負して生きる病人なのだと心に留めて置く必要があると感じた映画でした。
オススメ度(映画評価)・☆☆☆☆
89年作品。カンヌ映画祭パルムドール、主演男優賞受賞。
主演・ジェームズ・スペイダー、アンディ・マクダウェル、ピーター・ギャラガ-、ローラ・サン・ジャコモ
監督・脚本・スティーブン・ソダーバーグ
セックスコンプレックスと情緒不安定から精神病院に通う妻。
その妹と不倫を続ける夫。
過去の虚言癖から対人関係を悪化させ、その一因に伴い性的不能に陥り、女性の赤裸々な体験をビデオテープに撮影することでしか性的興奮を覚えない旧友。
その行為に興味を抱き、ビデオに出演する妹。
危うい三角関係が、ビデオ撮影という行為が原因で、一気に崩壊することになる・・・。
「女性的」、そんなイメージの映画である。
女性が監督しているのかと思うくらいの独特の心理描写。
ジェーン・カンピオンは個人的に好きな監督だが、彼女の醸し出す艶やかな演出は、女性の第六感を多用した女性独自のものである。
そんな雰囲気が感じられるこの映画は、男性のソダーバーグ。
今やハリウッドの売れっ子監督になった彼の監督デビュー作である。
脚本も彼が書いてあるから、彼は女性的な感覚を持った素晴らしい監督である事は間違いない。
見るからに低予算な作りである。しかし、チープとはまた違う。劇中音楽はほとんど無いが、それが返って淡々と進むストーリーに仕上がっている。
テーマは映画タイトルそのまま。セックスという普遍の、永遠の謎でもある男と女の非動物的行為。
本作では快感行為としてのセックスに絞って扱われている。といっても、直接描写はほとんどなく、心理描写が主である。いやらしさなど微塵も感じない。
女性の性体験をインタビューでビデオ撮影する行為は、変態行為と捉えられても仕方ないが、彼のビデオに出演した多くの女性が語る言葉は、男性が決して触れられない禁断の女性脳への侵入であって、性の解放であって、自分でも知らない本当の自分を映す鏡になっている。
それ故に姉妹二人は、新しい自分を見つけ出し、今を断ち切れた。そして男は過去を断ち切れた。
もうひとつ。ビデオを撮影する主人公は、虚言で多くの人を傷つけ、その罪の意識から、人間関係をなるべく作らないように自制し、正直に生きようとする彼は個人的に物凄く共感できた。
人を傷つけずに生きることは出来ないし、素直に生きようと苦悩する彼も、病人であると自認する。
セックスというテーマを通じて、全ての人間がまともであると自負して生きる病人なのだと心に留めて置く必要があると感じた映画でした。
オススメ度(映画評価)・☆☆☆☆