卍の城物語

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西本智実withリトアニア国立交響楽団

2010-06-05 20:49:11 | 音楽鑑賞
西本智実指揮リトアニア国立交響楽団のコンサートに行ってきました。

土曜日の14時からだったので、昼間まで仕事して急いで青森市へ出発したので、飯も食べれずになんとか会場の青森文化会館に到着。

チケットは当日券も出てたが、周りを見る限りはほぼ満席だった。

西本智実は名前くらいしか知らなかったけど、有名らしいから楽しみにしてた。
さっそく開演。

・歌劇「運命の力」より序曲/ヴェルディ
まず小曲から。
オペラヒットメーカーのヴェルディらしいキャッチ-でダイナミックなメロディにうっとり。
序盤から盛り上がる。

・ピアノ協奏曲/シューマン
ピアノはタマラ・ステファノヴィチ。
叙情的な展開を見事に表現していたが、カデンツァでは情熱的に弾いていた。
オケが小編成だったので(忠実に再現したのだろうが)、あんまり響いてこなかった気がしたのが残念。
シューマン唯一のピアノコンチェルトもなかなかの名曲であった。

終了後、ここでちょっとしたタマラさんのソロのアンコールを披露してくれた。
曲名はさっぱりわからんが、超絶技巧的な早弾きを見せ付けたのであった。

20分の小休憩挟む。
ここから人数が増え、大編成のオーケストラになる。

・組曲「展覧会の絵」/ムソルグスキー(ラヴェル編曲)
ムソルグスキー作曲のピアノ曲「展覧会の絵」を、管弦楽の魔術師ラヴェルが編曲したのがこれ。
ピアノ版も悪くはないが、やはり管弦楽版には叶うはずもない。
個人的には、エマーソン,レイク&パーマーのロック版が一番好きなんだけどね(笑)
そんなわけで、ELPでは何度も聴いてるけど、管弦楽版はほぼ聴いてなかった。
前半は正直ちょっとダルイんだけど、後半は怒涛の展開。
「バーバヤーガの小屋」から「キエフの大門」のダイナミズムは素晴らしかった。

・ボレロ/ラヴェル
お馴染みの名曲のボレロで〆る。
同じ主題が演奏者を変えて延々と繰り返される画期的な曲だが、ブラスのソロ奏者を目で追うのもも視覚的にも楽しめる。
後半に向けて徐々にフルオーケストラになり、最後は急転して大爆発にて終演。
個人的にボレロはクラシックでベスト3に数えるくらい好きな曲だし、けれど指揮によっては感動出来なかった演奏を聴いた事が少なくなかった。
だが、これは文句なしに素晴らしかった。
西本智実の情熱をそのまま伝えられるのは、こういうダイナミックな曲に限るだろうね。

それにしても西本智実の指揮振りがカッコ良過ぎだ!
燕尾服をヒラヒラ舞うように、小さく狭い指揮台の上を縦横無尽に動き回る。それはまるでダンスを踊っているようであった。
しかも見た目も綺麗な顔だし、でも男前なオーラを発しているところもあり、結局はカッコいい!の一言に尽きる。
オーケストラの演奏は普通、メロディパートか、一番デカイ音を出す奏者に目がいくけど、西本智実の華麗な指揮振りに、ずっと指揮を見ていた。

でも正直、疲労が蓄積してて、眠たくて眠たくてしかなかったが、でも演奏は素晴らしかったので眠れるわけもなく、結局ずっとボーっとした感じで聴いてた・・・。
いつもなら昼飯食べたらすぐ昼寝するんだけど、昼公演だからそんな暇なかったし。
夜公演だったらさぞ楽しめただろうに・・・。そこんとこは不覚。

ま、でも全体的に素晴らしかったし、ボレロも聴けたしで大満足でした。

西本智実も今後は更に邁進するだろうから、応援するとともに、また青森で公演して欲しいところです。
チャイコフスキーが得意みたいだから、交響曲5番が聴きたいなぁ・・・。

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