客乗連絡会

客室乗務員が集うCAのひろばです

御巣鷹山事故から30年

2015-08-12 23:07:37 | 見解 談話 主張

1985年8月12日に123便事故で犠牲となられた方々の

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

                     客乗連絡会 事務局一同

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JALではこれまで、1972年のニューデリーとモスクワでの

連続事故に続き77年アンカレッジ事故、同年クアラルンプール

事故、82年の羽田沖事故、そして85年御巣鷹山事故・・と、

744名が犠牲者となりました。

「なぜJALに事故が多発するのか」・・その背景に、安全より利益

優先の違法体質(ものを言う組合への敵視、不当労働行為体質)

があることが問われ、123便事故後、JALは4つの誓いを立て、

経営体質を改めて再出発しました。

  ① 絶対安全の確立      ② 現場第一主義

  ③ 公正明朗な人事      ④ 労使関係の安定と融和

しかし、今またこれらが崩れ始めている事を私たち航空労働者は

危惧しています。

 → 放漫経営の反省なく、ベテラン乗員と客乗職を切り捨て(解雇) 

   安全面について、しっかりチェックしものを言うCCU組合員を

   差別する不当労働行為(組合つぶし)が、今も行われています。

また、ANAにも同様の体質があり、はっきりものを言う労働者に対し

20年以上も差別や人権侵害を続けているとの内部の証言もあります。

御巣鷹山事故から30年・・、今こそJALもANAも、違法体質をきっぱり

改め、安全第一に! その為には職場のチームワークを大切にし、

はっきりものを言う労働者への差別をなくす事が求められているのでは

ないでしょうか?

JALはベテラン乗員と客室乗務員を職場に戻し、そしてJALもANAも

差別と人権侵害をやめてほしい・・・、現場労働者の切なる願いです。

今夜は、坂本九さんの「見上げてごらん、夜の星を」を聴きながら、

この30年間をゆっくり振り返りたいと思います