客乗連絡会

客室乗務員が集うCAのひろばです

東大教授のご意見 その②

2008-05-25 22:14:12 | 評価制度・グレード問題
Q グレードの項目の中身に、「笑顔と真顔の落差が見られず、
  穏やかな優しい表情を維持している」というのもあるわネ
  ・・。こういうのもすごく主観的ね・・。

A 教授がおっしゃるには・・、

   【「真顔」とは「まじめな顔」(広辞苑)のことです。たとえば
    機内で体調不良になり、そのことを客室乗務員に訴えたとき、
    乗客は「真顔」で対応してもらいたいのです。その時に「穏や
    かな優しい」「作り笑顔」をされてしまったら、「この人は
    真面目に自分の言うことを聞いてくれているのか」という不信
    を抱くでしょう。
     「真顔」でこちらの訴えを聞いてくれて、何らかの処置をとって
    もらうことで合意し、席を離れるとき、「穏やかな優しい表情」
    を浮かべてくれたなら、乗客は、「ああ、この人は自分の訴えを
    しっかり聞いてくれた」と感じられるのです。
     「笑顔」と「真顔」との「落差」にこそ、信頼と安心が生み出さ
    れるのです。このグレード評価によると、「落差」のない能面の
    ような決して変わらぬ表情を「維持している」ことが評価が高く、
    真面目な表情を時には見せることは評価が低くなる、ということに
    なってしまいます。】

Q まるでロボットのような画一的なサービスを押し付けているということ
  よね・・。それってお客様に対しても失礼な気がする・・。

A サービスというのは、こころのこもった、お客様の状態に合わせた対応
  が大切よね・・。どんな場合にも一律に「常に笑顔で・・」というのは、
  表情だけとりつくろえばいいと言われてるようで、本当のサービスとは
  言えないんじゃないかしら・・。

Q 本当ね・・。みんなでもっと、グレード問題と本来のサービスのあり方
  について話し合っていきたいわね。

A 看護婦さんの組合では、『評価制度(成果主義)はチームワークをこわし、
  かえって士気が下がった』という結果が出て、導入を中止させたことろも
  あるそうよ。 私達も、みんなでこのグレード制度の問題点を話し合い、
  チームワークの保てる職場にしていきたいわね・・。