Jerry Emma Laura Piano

Mina, Dalida, Barbara, Laura, Lara....美人大好き! あっ、Mihoが一番好き

源太郎、、、 Don Quijote に憧れる

2016年07月19日 | 毎日の話

原題は「El ingenioso hidalgo Don Quijote de la Mancha」、「才智溢るる郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」という小説で、第一部が1605年、第二部1615年にCervantesによって書かれた。誰もが知っている物語だ。

 スペイン語の講義によく出てきた単語「ingenioso」は才覚に長けたという意味があり、「hidalgo」は郷士と言われ、日本では庄屋階級と考えていい。「Don」はドン小西(笑)ではなく、成人男性の洗礼名につける敬称、「Quijote」は今では理想主義者なんて訳もあるが、鎧の腿あてや馬の尻の上部を意味する。ただ初版本では「Quixote」と書かれていたようで、このDVDのタイトルは初版本の表記を使っているようだ。

余談だが、このDVDを見ている間、ジェリーはMihoちゃんとお風呂に入り、キレイキレイにしてもらっているが、バスルームの前でラウラは心配そうにお座りしている。


さて、話を戻そう。この物語のあらすじはこんな感じだ。なかなか全編を覚えていることはなく、断片的にしか知らないので復習。

DVD 砂糖きび畑で、若き男の子が剣(木刀)を振りかざしているところから始まる。そして立派な装丁の本を整理する男の姿が映し出される。

 ラ・マンチャ村に、一人の老主人(郷士)が住んでいた。名前をアロンソ・ケハーナ(DVD ではキハーダ)といい、年齢は五十歳ほどで、いまだ独り身の男だった。そして彼はも二十歳ほどの姪と、四十過ぎの家政婦と暮らしていた。(すでにこの設定からこの男が変人であることが想像出来る。50歳で老人なら、源太郎はすでに後期高齢者になってしまう)

 彼は暇さえあれば読みふけったのが荒唐無稽な「騎士道物語」で、熱中のあまり好きな狩猟も畑仕事も忘れ、読みたい物語を買うために大事な田畑まで売り払う始末だった。毎日読書にめり込むうち、夢と現実の区別がつかなくなって、「我こそは世の悪を正す遍歴の騎士」だと思い込むようになっていた。

 思いつめた挙句、冒険の旅に出ようと決めた彼は、納屋の片隅から先祖伝来の古甲冑をひっぱりだして磨き上げ、年老いた痩せ馬を「ロシナンテ」と名付け、さらに自らの名前を「ドン・キホーテ・デ・ラーマンチャ」と名乗ることに決めた。

 彼は、騎士道物語に欠かせぬものは愛を捧げるうるわしの貴婦人だといい。近くの村に住む美しい百姓娘(DVDでは洗濯する娘、アルドンサと名乗る)を勝手に姫君と見立て「ドゥルシネア・デル・トポーゾ」と名付け、旅立ちの準備を整え、冒険の旅に出発した。

その夜たどり着いた安宿を「城」と思い込み、亭主を「城主」と呼んで自分を正式な騎士に叙任するよう頼み込む。彼の奇矯ぶりを客たちと笑っていた亭主だったが、宿銭も取らず、早々にお引き取りを願うのだった。

 いよいよ正式な騎士にもなってご満悦。宿の亭主から騎士たるものが提携すべき品々を聞き、いったん村の我が家へ戻ることにする。その途上で出会った商人一行に、「ドゥルシネア姫が世界一美しい人だと認めよ」と無理難題をふっかけ、逆に自慢の槍を折られるまで叩きのめされてしまった。

 顔見知りの村人に助けられ、家に戻ったドン・キホーテ。三日間もの行方知れずを心配していた姪と家政婦、友人である住職と床屋は、これはすべて騎士道物語のせいと考え、燃やすにも数の多すぎた本を書斎ごと壁で囲って塗り固めてしまう。本人には、「魔法使いがやった」と説明をして。
 しかし苦労の甲斐もなく、ドンーキホーテは身の回りの品を売って路銀を作ると、近所の百姓サンチョ・パンサを「どこぞの島の主にしてやる」とそそのかして従者に仕立てあげ、夜更けにそっと旅に出た。

 翌日、野原に並んだ風車を「多くの腕を持つ邪悪な巨人」と思い込んだドン・キホーテ。サンチョ・パンサが止めるのも聞かず、ロシナンテに拍車をくらわせるや、槍を小脇に突進する。しかし折りからの風に勢いよく回り出した風車の翼にはじき飛ばされ、槍はこなごな、身体はぼろぼろ。思わず駆け寄るサンチョ・パンサに「あれは、我が蔵書を隠した魔法使いの幻術だ」と言い張るのだった。

 一事が万事、この調子。貴婦人の馬車とたまたま同道していた旅の修行僧たちを「姫君をさらう極悪非道の輩」と思い込み、貴婦人の従士と大立ち回り。旅龍の下女が同室の客と逢い引きしようと忍び込んできたのを、「ドゥルシネアに捧げた我が貞操の危機」と勘違いしての色騒動。ロシナンテが牧場の牝馬に挑みかかったおかげで馬方たちから棍棒の雨あられを見舞われ、打ち身を直す「霊薬フイエラブラース」をみずから調合して服用するも逆に具合が悪くなり、羊の群れを「敵の軍勢」と信じて猛攻撃。果てには、役人に連行される途中のケチな小悪党十二人を解き放ったはいいが、恩知らずな囚人どもに襲われて身ぐるみ剥がれる羽目になる。

 ある山中で、突然ドゥルシネア姫への恋心が抑えきれなくなったドン・キホーテ。ちょうど里心のついたサンチョ・パンサに姫への恋文を持たせ、村に帰すことにした。帰路の途中で出会ったのが、郷士どのの行方を案ずる住職と床屋である。サンチョもまた、「騎士妄想」にどっぷり冒されていることを知った二人は、主従を旅から引き戻すために一計を案じる。

 偶然知り合った美しい乙女を「悪しき巨人につけ狙われ、安全な場所で自分を守ってくれる騎士を探すさすらいの王女」に仕立て上げ、まずはドン・キホーテを山中からおびき出すことに成功した。しかし、泊まった旅宿で、ワインの革袋を「王女を襲う巨人」と勘違いして剣で切りつけ台無しにするなど、彼の狂乱はすでに手のつけようがなく思われた。

 住職と床屋は、眠ったドン・キホーテを縛り上げて丸太の檻に閉じ込める。目を覚ましたドン・キホーテは驚くものの、「魔法使いにつかまったのだろう」と信じ込み、おとなしく村へと連行されていった。住職は、彼がまた逃げ出さないように優しく見守ってほしいと家族に頼む。姪と家政婦の二人は、あらためて騎士道物語を激しく呪い、その作者を地獄に墜とすよう天に祈るのであった。

 ひと月ほど後。住職と床屋は、姪と家政婦から彼がどうやら正気を取り戻しかようだと聞いて見舞いに行く。彼の態度や口調は、きわめて平静だった。しかし、住職が「トルコが我がスペインに攻めてくるという噂をどう思うか」と話を向けると、やおら身を乗りだし「国王陛下が、スペイン中の遍歴の騎士たちを首都へ呼び寄せればよい」と言い出した。それを聞いた周囲の人々は三度目の家出が近いという暗い予感をおぼえる。

 さらに火に油を注いだのは、サンチョ・パンサの報告だった。大学を終えて村に戻ってきた博士サンソン・カラスコの話では、『才智あふるる郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』なる本が出版され、大評判になっているというのだ。しかもその内容は、主人公二人の気持ちを非常に害するものであった。

 三度目の家出を心配した家政婦は、学のあるサンソン・カラスコに主人を戒めてくれるよう頼む。しかし、彼は逆に「ドン・キホーテ殿。いざ、遍歴の旅に立たれよ!」と焚きつける始末。さらに、彼はただ一人の味方である自分に旅の様子を書き送ってほしいと頼み、ドン・キホーテもこれを快諾した。

 三度目の旅がはじまった。ある夜、主従二人は森の中で「ドン・キホーテを打ち負かした」と自慢する謎の騎士に出会う。愛するドゥルシネア姫まで侮辱されたドン・キホーテは、憤然と決闘を申し込む。口ほどにもなく落馬する謎の騎士。その顔は、なんとサンソン・カラスコであった。彼を正気に戻すには、別の騎士が彼を打ち負かすしかないと考えた住職と床屋とで考えた作戦だったのだが、これがかえって裏目に出てしまった。

 幾多の冒険で、いわば初の大勝利をおさめたドン・キホーテ。喜びのあまり、過去の敗北も失敗もきれいさっぱり忘れてしまった。檻の中のライオンに挑みかかる「冒険」では当の猛獣が争いを好まず、騒ぎを恐れたライオン使いがドン・キホーテの勇気をほめたたえたことで一件落着。

 モンテシーノスの洞窟での「探検」は、中で一時間ほど居眠りをした間の夢を、三日間におよぶ魔法の国での波瀾万丈な実体験と思い込んで大満足。今回の旅で徐々に主人の正気を疑い出したサンチョ・パンサの憂いとは裏腹に、ドン・キホーテは意気揚々と旅を続けるのだった。

 ある日の夕方、草原で鷹狩りに興じる一団を認め、白馬にまたがった貴婦人をどこぞの高貴な奥方に違いないとドン・キホーテは思う。それは、珍しく真実であった。彼女は、この辺り一帯を治める公爵の令夫人だったのだ。
 『才智あふるる郷士』をすでに読み、もともと騎士道物語の愛好者であった公爵夫妻は、二人を城に招いて大歓迎する。いたずら好きの夫妻は、ドン・キホーテが城に滞在する問に巻き起こすであろう珍騒動を、「生」で楽しもうという魂胆だったのだ。

 公爵に言い含められ、召使たちも「遍歴の騎士」歓迎する大芝居を打ったものだからドン・キホーテは有頂天。しかも、話の流れで公爵がサンチョ・パンサをとある「島の主」に任じてくれたのだ。もちろん愚かな失態を笑わんがための冗談であったが、どうしてこの新主殿、やっかいな訴訟ごとを持ち前の現実的な知恵で解決するなど、有能で賢い主として領民に慕われていく。本人が「身のほどにあわねえ」と職を辞しかとき、多くの人が別れに涙したほどであった。

 ドン・キホーテはその間、数十匹の猫との大立ち回りなど、さまざまな騒動を起こして公爵夫妻を大いに喜ばせていた。しかし、島から戻ったサンチョ・パンサと再会すると、安逸な暮しにひたっていては騎士の名折れと思うにいたり、暇乞いを申し出る。

 新たな冒険に胸おどらせるドン・キホーテと、大地主になる夢がかなえられたことで主人への忠誠心が戻ったサンチョ・パンサは、勇躍マドリードヘ向かう。マドリードでも、人々が「遍歴の騎士」として自分の名前を知っていることがドン・キホーテにはうれしくてたまらない。

 ある朝、いつもどおり甲冑に身を固めて海岸へ散歩に出たドン・キホーテ。その前に、光り輝く三日月を楯に描いた一人の騎士があらわれる。銀月の騎士と名乗るその騎士は、負けたら首を差しだすが、もし自分か勝ったら「生まれ故郷の村に帰って一年はおとなしくしていること」を条件に決闘を挑んでくる。毅然と受けて立つドン・キホーテ。しかし、銀月の騎士の猛進に、あわれ人馬もろとも地面に叩きつけられてしまう。銀月の騎士の正体は、先の森の中での失敗を反省し、再び槍を取ったサンソン・カラスコであった。

 一年の約束で、村に戻ったドン・キホーテ。しかし敗北の憂いのためか、間もなく重い熱病にかかってしまう。病の床で彼は、突然理性を取り戻し「わしはもうドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャではない」と言いだす。死を自覚した今、神の慈悲により狂気を脱したというのだ。そして家族や友人たちが見守る中、言葉の限り騎士道物語を罵倒しつくすと、静かに大往生を遂げたのであった。

 住職は公証人に、彼の死をしっかり記録するように頼む。不届きな作者によって、再びドン・キホーテの物語をよみがえらせないために。

最後の場面がいい
若い姪
「伯父は夜も あそこに 星が見たいと」
「私たちは いつも伯父を 引き止めようとしたわ
 冒険など降らないと でも今は思うのよ」
「伯父は素晴らしい人生を 生きたのだと
 話をする伯父の目は 輝いているわ」

そして、終焉。サンチョが語りかける
「旦那様 死んじゃいけねえ 死ぬのは忘れて何年も生きるんです」
ドン・キホーテが答える
「我が友よ 過酷な旅に連れ回したな」
サンチョ
「最高の旅でした 元気を出して 死んでる場合じゃねえ 
 出かけましょう 鏡の騎士と戦うんです
 公爵夫妻との食事もある」
ドン・キホーテ
「すべては終わったのだ
 今後の お前の冒険は 妻子たちと一緒だ」
サンチョ
「違います おらは探究を続けました」
ドン・キホーテ
「ほんとうか しくじった? 」
サンチョ
「そうでもないですよ ドルシネア姫を お連れしました」
ドン・キホーテ
「お前は誰だ」
ドゥルシネア(洗濯娘)
「トボーソのドゥルシネア姫です」
ドン・キホーテ
「アルドンサかと思った 一度見かけた 壁越しに」
ドゥルシネア(洗濯娘)
「いいえ、私はドゥルシネア姫です」
サンチョ
「旦那様の姫だ」
ドン・キホーテ
「そうなのかもしれないな」
サンチョ
「旦那様やったね。姫に会えたじゃないの」
ドン・キホーテ
「私の旅は終わり 人生も終わる」
そして、ドゥルシネアがドン・キホーテにキスをする
ドン・キホーテ
「光栄です。ドゥルシネア姫
行くがいい 私は疲れた」
サンチョがドン・キホーテの手をしっかりと握り去っていく
そして、木馬に乗ったドン・キホーテが星空の旅に
しばらくしてサンチョがドン・キホーテの身なりを整える
エンディング


ラウラ、、、お掃除のお手伝い

2016年07月19日 | 毎日の話

「おかぁしゃんが今窓拭きをしているの」

雑巾の入っている箱の蓋に、ラウラは座ってお澄まし。

「ラウラ。それよりお風呂場のブラインドをまた曲げたね」

「エェ。そんなことはいたしませんよ。ねぇ、おかぁしゃん」

「そんなことする子は、あんたしかいないでょ」

「知らないもんね」


ラウラ、、、アタシのことは構わないで

2016年07月19日 | 毎日の話

昨日、暑い東京に出向きイベントに参加。源太郎の半分ぐらいの年齢の若者達が多く集まり、「若い連中は素晴らしい」と改めて感じて帰ってきた。都内は三連休だが都知事選で多くの立会演説会が開催されていて、関係のない源太郎や観光客は群衆をかき分けて歩くことになる。それがまた暑くるしかった。

まぁ、そんなことはさて置き、今朝裏庭に立つと、満開となった金柑の花の香りが漂い、とても気持ちがいい。しかも「Uの朝顔」が数え切れないほど咲いていて、周辺にはミツバチがせっせと蜜を集めるためにたくさん飛び交っていた。

二日間連続でジェリーは「おしっこ」の失敗をしたが、その原因はラウラにあると特定した源太郎は、昨夜ベッドルームにラウラを隔離し、リビングのゲージにはジェリー一人で寝るようにした。するとどうだろうか、朝起きてくるとジェリーは問題なく、熟睡している。そして起こして犬舎に連れて行くと、ちゃんと用を足して、部屋に戻ってくた。

一方、ラウラは、Mihoちゃんのベッドを半分占領して、これまた爆睡。起きてきてもまだ眠りたいようで、源太郎に声をかけられても無視している。そして「アタシのことは構わないで」と目で訴えているようだ。犬猿の仲(犬猫の仲)ではないが、二人の夜の攻防戦がないだけで静かな朝を迎えられたことは事実だった。やっぱり「ラウラが犯人」。これで一件落着。

話は変わって、「マリア像」の写真をよく撮影するが、源太郎が一番美しいと思ったマリア像は、パリのリュ・デ・バックの修道院のマリア像だった。ブルーの彩色が美しく、今でも忘れられない。このマリア像は、ある学校のロータリーにあるが、顔立ちがとても良い像だ。ちょっと欠けている箇所もあるが、美人のマリア様。

 

源太郎は、色々な国のマリア像は見てきたが、残念なことに地震(2011年)で崩壊したクライストチャーチの教会のマリア像は見ていない。綺麗な教会だったのに残念だ。在りし日のクライストチャーチの写真をアップしておこう。