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空の窓際写真家さんからの便り

2016年07月18日 | 毎日の話
公私ともにお世話になっている、空の窓際写真家さん(源太郎が絶対撮影出来ない写真を撮影する写真家、先輩ですが、こう呼ばせていただいている)から、足裏がムズムズする写真を送って頂いた。(この写真の版権は空の窓際写真家さんのものなので、転写はしないでください)

源太郎が、先日、明石海峡大橋の淡路島側からの写真をアップしたが、渦潮の鳴門大橋も素晴らしいと、渦潮が確認できる空からの写真だ。どうして、地に足が着いていない状態で、シャッターを押すことができるのか。先輩の頭の構造が理解出来ない。

他界した母から、源太郎、人生、地に足を着けて生きなさい、と言われていたので、遺言として航空機からの写真は撮れない。単に高所恐怖症なのだが、ちょっと口惜しい。だから、この世界は、空の窓際写真家さんにお任せすることになっているとしておこう。笑

窓を開けて撮影してはいないだろうが、潮流を見事にとらえている。しかし、良くこのような場所に大橋を建設したものだ。建設に携わった方々を尊敬する。源太郎は昔、富山の友人、大阪の友人と淡路島に泊まり、魚釣りをしたことがあった。富山の彼は、高いところも、山岳も山猿のように、素晴らしい運動能力を見せつける男だったが、船はまったくダメで、海に出た瞬間に、陸を見つめ、船縁をガッチリ掴まり、餌まきを繰り返している。
そして、大阪の友人は、学者で釣りというものをしたことがなかった。だから、三人で乗船したが、釣りを楽しんだのは二人だけだった。
ところが、学者の彼は、釣りの所作がワカラナイ。呆れた船頭は、仕掛けを作り、トローリングするから、引きがあったら教えろと彼に諭した。
源太郎は右舷から釣りをして、二人を笑いながら、小物を釣り上げている。

富山の友人は、もう吐くものなくなり、帰ろうよと繰り返し、学者は当たりなんてないと言っている。
船頭が、お客さん、引き揚げますかと、予定時間の半分で、源太郎の判断を求めた。船頭にとっては見るに見かねたのだろう。

学者に、本当に当たりはないのかと船頭が聞いた。学者は、ないと答えた。船頭は太いテグスを取ると、速力を落とし、手繰り寄せた。すると、海面に銀色に輝く物体が見え隠れする。長い間、ひき回しされ、疲れきった、三尺もある鰆が掛かっていた。

お客さん、この鰆が掛かった事がワカラナイようなら、釣りは止めたほういい。と船頭は笑い。大物を釣り上げ、坊主にならなかった事で、船頭は胸を撫で下ろし、港に戻っていった。

丘に上がると、富山の友人は俄然元気になり、自分が釣り上げたように鰆を抱えて歩く。学者は、自分に何が足りなかったのか、論理的にブツブツ独り言を言っている。

源太郎は、船頭にお礼言って、宿に戻ったが、富山の友人は宿の女将さんに刺身にしてくれるよう頼み、酒の手配もぬかりなく準備させた。さっきまで船縁を掴んで、帰ろうと言っていた男なのに。

三尺もある鰆、食べきれる訳はない。その夜の他のお客の腹に入っただろう。女将さんがこの顛末を聞いて、腹を抱えて笑った事が思い出される。

空の窓際写真家さんからの写真で、懐かしい思い出が蘇った。ありがとうございました。

源太郎は連休最終日(毎日が連休だけれど)、所用で東京に向かう。