見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

日本美術関連のAndroid版アプリ

2013-02-23 22:30:43 | 見たもの(Webサイト・TV)
 今年の正月に携帯をスマートフォンに変えた。若者みたいにガンガン使いこなすつもりはハナからないのだが、ようやく分相応に必要な使い方は分かってきた気がする。最近、落としてみたアプリが3つ。どれも無料だ。

「e国宝」

 東京国立博物館のサイトに、2013年2月5日付けで「Android版をリリースいたしました」というニュースが載って、やった!と思った。「国立文化財機構の4つの博物館(東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館)が所蔵する国宝・重要文化財を高精細画像で鑑賞できる」アプリである。2010年からWeb上に公開されている「e国宝」と内容は同じ(たぶん)。以前はiOS版しかなかったので、スマホを持つなら、やっぱりiPhoneかなーと、かなり真剣に悩む要因になっていたもの。

 Webアプリなので操作性は通信速度に依存する。私の機種だと、残念ながら詳細画像はサクサク閲覧というわけにはいかない。でもかなり嬉しい。正月に京博で展示していた十二天像や山水屏風もこれに入っているので、もうちょっと公開が早かったら、手元で拡大図を確認しながら現物を鑑賞することもできたのに、と思う。

根津美術館

 これもWebアプリ。開いたときに次々に画面を流れる高精細画像はかなり楽しい。しかし「デジタル・ギャラリー」から個別の作品を開こうとしたら「お使いの機種は Adobe Flash Player がサポートされていません」というメッセージが出てしまった。え? Android用フラッシュの配布が2012年8月15日に終了していたなんて、全然知らなかった(スマホ初心者です)。

 何か方法はあるに違いないと思い、Google Playを探しまわり、はじめはあやしいインストーラーに手を出して、慌てて削除したりしたあげく、昨日、「非公式」を名乗っているけれど、どうやら信用のできそうなインストーラーを見つけた。(2日前にこんな紹介記事が出ていたのを、さっき発見)

 flashをインストールすると、一部の画像は見られるようになったが、古いレビューどおり、細部まで拡大表示できる作品もあれば、画像は見られるけど拡大できない作品、いくら待っても表示されない作品もある。画像のバージョンとflash最新バージョンとの相性なのかな? 国宝『那智瀧図』は拡大再生できたけど、最大表示すると画像の精度が追いついていなくて、やや興ざめ。あと、そもそも絵巻の類は全体を流しながら見たいのに、Webギャラリーと同じで、ぶつ切りの部分画像しかないというのも不満に感じる。

細川家の名宝「長谷雄草紙」

 「本アプリケーションは、2012年1月より開催される九州国立博物館『細川家の至宝』展開催を記念して、2012年3月までの限定公開版アプリケーションです」とあるが、2013年の今でもGoogle Playで入手できる。以前、iPadアプリ「細川家の名宝」の発売(2011年)に驚いた記事を書いたことがあったが、偏愛する『長谷雄草紙』だけ入手できれば、私は満足。

 これはすごい。詞書も含め、巻頭から巻末まで一続きの画像を、指で左右にスライドさせながら、楽しむことができる。まさに掌中の絵巻ものだ。かなりの拡大にも堪える画質で、しかし重すぎないのがよい。これくらいの品質で、日本絵巻大成が全部アプリ化(電子書籍化)されたら幸せだなあ。むろん有償でも買うぞ。

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