見もの・読みもの日記

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二度目のアイスショー"Prince Ice World 2010"(東京公演)

2010-07-22 09:09:58 | 行ったもの2(講演・公演)
プリンスアイスワールド/Prince Ice World 2010(東京公演)(2010年7月17日、11:30~)

 「生まれて初めて、アイスショーなるものを見てきた」のが、7月10日、新潟のFaOI(Fantasy on Ice)。それから1週間もたたないうちに2回目を経験することになってしまった。もうね、情報に動かされているとしか言えない。アイスショーというのは、出演者が確定するのが遅く、さらに演目は、当日、スケーターが登場するまで分からなかったりするらしい。

 ところが、本人(プルシェンコ)がtwitterで「タンゴ・アモーレやるよ!」とつぶやいてくれたのだ。今年のバンクーバー五輪のFSで滑った曲。と言っても、そのときは全く関心がなかったのに、その後、動画サイトで、さまざまなバージョンを繰り返し見て、見れば見るほど、大好きになってしまった演目である。これは見たい。このチャンスを逃したら、絶対後悔するに違いない。というわけで、3連休の2日間は出勤というのに、フリーの1日を、またアイスショーに捧げることになり、西武線・東伏見のアイスアリーナに行ってきた。(若者と違って、お金より時間の方が貴重なのだが…)

 いやーよかったなあ。席は東側。出演者の登場口は西側で、真正面からリンクの長辺を一気に滑走してくると迫力があった。FaOIの会場となった新潟の仮設リンクに比べると、ずっと狭い。だが、それがよくて、出演者の表情がはっきり分かる。今回はSS席の最前列で、通路を隔ててすぐ前がEXシートだったので、ちょうどスケーターの視線の高さに合っていたように思う。それでも、日本人スケーターは、客席にそんなにはっきりしたアピールはしないのだが、プルシェンコが、ガーッとものすごいスピードで滑走しながらも、はっきり視線を客席に、というか観客のひとりひとりの顔に向けている、と感じられたのは、ぞくぞくする体験だった。

 FaOIで滑った「アランフェス」は、広いリンクを狭く見せる、氷上の皇帝の趣きだったが、この「タンゴ・アモーレ」は狭いリンク向きだと思う。いい意味での場末感というか、猥雑さがあって、モーツアルトのオペラとか、シェイクスピアの演劇、あるいは江戸の歌舞伎でもいいのだが、今日では大芸術と目される多くの作品が、観客と演者の距離の近い、小さな劇場で生まれたことを思わせる。この曲、指笛が飛ぶこともある、というのも分かる分かる。

 PIW(Prince Ice World)東京公演は、終了後に「ふれあいタイム」というのがあって、出演者が観客と握手をしたりプレゼントを受け取ったりしながら、リンクを一周する。プルシェンコは、30分以上かけて(午後の部の客入りが始まっちゃうだろう、とハラハラした)欲張りなファンのリクエストに、信じられないほど丁寧に応対していて、私はこれにも感銘を受けた。



 この1公演だけでもいろんな表情が見られて楽しかったのに、全8公演(4日間×2回)、自分からさまざまなアイディアを実行して、観客も共演者も楽しませてくれたらしい。



 ジェーニャ、お疲れ!またね!



 どうもこの調子だと、近いうちに"三度目のアイスショー"にも行ってしまいそうだ。韓流とかジャニーズにハマる同世代の友人たちを笑えないなあ。

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