見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

鍵善の粟ぜんざい

2007-12-27 23:56:46 | 食べたもの(銘菓・名産)
 久しぶりに冬の京都に来て、四条通りの鍵善良房に入った。鍵善といえば葛きりだが、冬のお気に入りは粟ぜんざい。底冷えの京都を一日歩きまわったあと、疲れと寒さを癒す、あつあつの粟ぜんざいは至福の一品である。私は「粟ぜんざい」という食べものを、この鍵善で覚えた。たまに甘味屋に入るとこれを探すのだが、置いている店は意外と少ない。慌てて「栗ぜんざい」をたのんでしまって落胆したこともある。

 さて、メニューを開くと「粟ぜんざい」は無くて「きび餅ぜんざい」とある。あれ?変わったのかな、と思いながら、ふと卓上を見たら、「お詫びとお知らせ」と題したシートが備えてあった。「以前より当店では、粟ぜんざいの材料としてもち黍(きび)を使用してまいりました。それはもち黍の方が、粟より粒が大きく、餅にしたときに美味しい為であります」「食品の不当表示の件もありお客様に誤解を招くような表示をなくす為、当店では、名称の変更をすることに致しました」という。

 いや、ご苦労さま。私は昔ながらの「粟ぜんざい」でいいように思うけど、そうもいかないのだろう。味は、以前と変わらず、極上だった。



※カテゴリー「食べたもの」を新設。今年の初めからの記事を移動してみた。

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