見もの・読みもの日記

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びわ湖長浜KANNON HOUSE閉館を惜しむ

2020-10-26 22:44:35 | 行ったもの(美術館・見仏)

 上野の不忍池の東畔にある「びわ湖長浜KANNON HOUSE」が10月31日で閉館することになった。残念である。

 開館は2016年3月21日。私は開館直後に行っているので、たぶん宝厳寺の聖観音立像を拝見していると思う。しかし当時はつくば市在住で東京は遠かった。2017年から東京に越してきたが、仕事が忙しくて、なかなか思うようには通えなかった。それでも2019年には安念寺の「いも観音」、2020年の正月には正妙寺の千手千足観音立像にお会いしに行っている。広くはないが作りが瀟洒で、落ち着いた雰囲気で、無料で、写真撮影もできて、スタッフのみなさんも奥ゆかしくて(参観者の邪魔にならないよう接してくれて)気持ちのいい施設だった。

 こちらは6月30日~8月23日においでになっていた向源寺(渡岸寺観音堂)の十一面観音立像。40cm弱の小さな小像で、手抜きのないシャープで細やかな彫りが檀像ふう。

 そして、8月25日~10月31日まで、同館最後の東京ご開帳となったのは総持寺(長浜市)の千手観音立像。像高は1メートル余。柔和で洗練されたお姿で、横顔も美しかった。

 東京にいながら遠方の貴重な文化遺産に触れることのできる、贅沢な機会が失われるのは悲しいが、同館ホームページによれば、2020年4月に発足した「観音の里・祈りとくらしの文化伝承会議」(事務局:長浜市 市民協働部 歴史遺産課)は、引き続き観音文化の継承と調査・保存に力を注いでいくという。伝承会議のメルマガも登録した! また長浜や高月に行って、観音さまにお会いしたい。

 ありがとう。お世話になりました。

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