見もの・読みもの日記

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安保法案と政治の夏2015

2015-09-19 09:43:40 | 日常生活
五連休初日の今日は、朝早い新幹線で旅行に出かける計画を何か月も前から立てていた。けれど、深夜まで安保法案の成り行きを気にして起きていたので、今朝は予定の時間に起きられなかった。もういいので、旅行計画は変更。今日は観光なしで、福井県の小浜に到着できればいいことにする。

この夏、国会前には何度か出かけた。初回は、7月、法案がまもなく衆議院を通過すると報道された週末、職場(茨城県)から2時間以上かけて、国会前に行った。地下鉄の駅を出ると、夜の国会議事堂周辺がこんなに暗いと思っていなかったので、びっくりした。いま(9月)に比べれば、参加者らしい人の姿はまだ少なく、国会前の北庭の一角から拡声器の音声が聞こえていたが、コールをしている中心部まで行ってみるのは気後れして、30分くらいひとりで周辺をうろうろして帰った。

8月30日(日)の大規模デモには参加した。到着が遅れたので、あの空撮写真には入っていない。早くから来ていた人たちが引き上げ始めた夕方に着いて、すでに歩行者天国状態になっていた車道をぶらぶら最前列まで行ってみた。でもまだコールに加わったりはしなかった。

参議院での審議が大詰めになった今週、幸い、16日(水)と17日(木)は都内出張だったので、仕事が終わると、すぐ国会前に行くことができた。16日、早めに国会前について、歩道の入口あたりの、人の少ない空間に立って、ぼんやり様子をうかがっていたら、すっと目の前に現れた若者がいた。少し離れて、ビデオカメラ(ごく小さな)を構えたクルーのような人たちが複数ついていたので、何かと思ったら、SEALDSの奥田君だった。私は、カメラに映らないよう、慌てて少し離れた。奥田君は、無言で長袖のトレーナーを脱いで腰に巻き、Tシャツ姿になって、まっすぐ前を見ながら、南庭のほうに歩いていった。華奢で小柄な若者だった。16日は、はじめて声を出した。

17日の夕方は雨が強かったけれど、イチョウ並木の下に入ると、かなり雨が避けられると学習したので、傘をたたんで帽子ひとつで立っていた。どちらの日も7時半過ぎまでいて帰った。

昨日、18日(金)は職場をほぼ定時に出たけれど、国会前についたのが7時半頃だった。それから8時半過ぎまでいた。議員の方々、地方公聴会に参加した広渡清吾先生と水上貴央さん、作家の島田雅彦さんなどのスピーチを聞き、すっかり慣れたSEALDSのコールにも参加した。

そしてまた2時間かけて自宅に戻り、テレビで大詰めの国会中継を見ていた。福山議員の演説は聞いたが、そのあと与党議員の演説で睡魔に負けて、小池議員が始まる前に、テレビもパソコンもつけたまま、寝落ちしてしまった。ハッと目覚めたときは、テレビに蓮舫議員が映っていて、採決は終了していた。



いろいろ考えることの多い夏だった。戦後日本に最悪の変化も起きたが、いい変化も起きている。希望は失わずに。
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