新たなDAコンバーター「HDー7A192」(Phasemation)がやってきたのが先月(10月)の25日だからもう10日余りになるが、意外と言ってはおかしいが予想した以上に楽しめる道具だった。
「OPT(光入力)」や「COAX(同軸デジタル入力)」のときのアップサンプリング「176.4KMHz or 192KHz」の機能に感心しつつも、さらに入力にUSB端子が付いているのでパソコンオーディオにも発展できるのが頼もしい。
「今さらパソコンオーディオか、遅きに失するぞ。」と一笑にふされそうだが、中枢機能であるDAコンバーターにアナログ機能が付いている限り、素性のいいCDトラポとDAコンバーターを使ったときのCD再生には(パソコンオーディオは)及ばない。
したがってパソコンオーディオは我が家では付録みたいな存在ですな(笑)。
とはいいながら、オーディオ仲間のYさんからお預かりしている「SSDメモリ」の活用は楽しみである。何しろCD1500枚ほどが内蔵されているソフト(WAVで記録)だから、我が家の音楽環境が豊かになるのは確実だ。
ただし、パソコンの理解力と操作はサッパリなので(パソコンが)得意なオーディオ仲間のMさん(大分市)に来てもらってセッティングをしてもらった。我が家にはパソコンが3台あって、自分用は2台あるのでそのうちの1台(Windows8.1)を専用に振り向けることにした。
パソコンとDAコンバーターとのUSB接続ケーブルはずっと以前に、こういうこともあろうかと評判の良かった電源付きのものを購入していた。このケーブル次第で音がずいぶん変わるそうですよ~。
「とにかくこのメモリから音楽が聴けるようにしてくれませんか。」という、実に単純なお願いに対して見事に処理してくれたMさんだった。
独自のソフトを使って瞬く間にパソコンに曲目の一覧表を表示してくれた。これなら使いやすい!無事接続を終えてからパソコン画面の曲目をポチッ。
ところがシステムから音が出ない。そうは簡単に問屋が卸さなかった(笑)。
パソコンは返事をしてくれないのでどこがどう悪いのかサッパリわからない~。
Mさんともども、おかしいなあと接続ケーブルの接触不良などを疑ってみたがダメ。そこで、もう一度「HD-7A192」の説明書を読んでみると次のような箇所があった。
「USB Audio Class動作モードの切り替えについて」
要はUSBモードの場合、上限が96Kまでの「Class1」と192Kまでの「Class2」の2系統になっているので、状況に応じて切り替えてくれという内容だった。
192KHz再生ともなるとパソコンにPhasemationのソフトをインストールしなければいけないので、これは後日の宿題として残しておくことにして当面は96KHzでの再生を目指した。
説明書のとおり、該当ボタンを押しながら電源スイッチをオンすると96K表示部分に緑色のLEDが点灯してようやくシステムから音が流れ出した。
ああ、よかった!
それも、dCSのコンビによるCD再生ほどではないが、なかなか聴ける音ではあった(笑)。
また、近年は聴き慣れた音楽にやや食傷気味だったが、CD1500枚の未知の音楽に触れる期待感はいやがうえにも高まってくる。すべて音楽誌やオーディオ専門誌での優秀録音推薦盤である。
音楽愛好家であればたびたび経験されるように、いろんなシーンで予期せぬ時にふと聴かされた音楽に心を奪われるケースがよくあるが、それと似たような感覚だといえよう。
先入観を持たずに、まっさらの白紙状態で聴くときの音楽の瑞々しさというのはたしかにある。
1日当たり1枚聴くとして4年以上かかる計算になるが、このワクワク感を推進力にしながら毎日がんばるとしようかな(笑)。
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